埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

はにわ通信 第15号「ゴールデンウィークが終わり、ゴールデンではないウィークが始まる」

今週のお題「サボりたいこと」

 

ブログ投稿をしばらくサボっておりました(お題クリア)。どうも、いそのです。

 

終わってしまいましたねゴールデンウィーク。楽しかったなー。

長崎・福岡へ旅行に行ってきました。博多には行ったことがなかったので、行けてよかったです。大濠公園は想像の5倍くらい大きくて驚きました。

 

大濠公園

 

旅行から帰ってきてから家で気がつくと3日くらい溶けていました。

あの現象なんなんでしょうね。濃厚な時間を過ごしたあとそれを取り戻すような虚無の時間がやってくる現象。そのうち物理法則として証明されるとにらんでいます。

 

虚無の3日を過ごして、連休終盤に島鉄くんが行くというので千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館についてきました。

以前に一度行ったときも全然回りきれず、今回も展示室3つだけしか回れませんでした。広すぎなんですね。

 

道中で見た行徳富士。産業廃棄物でできた山。千葉方面への首都高速湾岸線から。

 

企画展示『中世武士団』は濃い展示でした。

説明文がハイレベルすぎて一部しか理解できませんでしたが、それでも史料の数々から多くの気づきがありました。

 

「武力だけで人を支配できるのか?」

 

この時代に生まれなくてよかったと思うほど暴力がものをいう世界でも、仏の教えを伝えようとする人、裁判を行う人、仏像を彫る人がいました。長い年月を経て目の前に遺る彼らの仕事からは感銘を受けます。

 

ゴールデンウィークは終わってしまいましたが、楽しかった思い出をかみしめながらまた日々を送っていきたいです。これから暑くなるんだろうな。

 

アクセス数1万PV突破!記念対談企画!(4/25文字起こし更新)

みなさんどうも、いそのです!

 

当ブログ「埋物の庭」の合計アクセス数が1万PVを突破しました!

記事を読んでるすべての人、ありがとう!!

2022/04/22現在

 

2017年6月から初めておよそ5年。続けるものですね。

 

せっかくなので1万PV記念になにかしようということで、いそのと島鉄で対談をしてみました。ふたり同時に出てくる記事って実はなかったのでやってみたかったのです。

 

対談をしたら文字起こしして記事にしようかと考えていたのですが、音声でも案外成り立っていたのでポッドキャストにしてみました。

 

というわけでポッドキャスト埋物の庭です!

ちなみに対談は島鉄くんの借りている倉庫で行いました。

 

 

対談中に撮った写真

島鉄くんの倉庫にあった古い雑誌とつくば万博のパンフレットです。

 

 

 

 

 

 

 

引き続き埋物の庭をよろしくお願いします!

 

+++追加文字起こし+++

この記事とポッドキャストを公開してから、なんと、だいなもくん(同人誌で書いてくれている)が文字起こしをしてくれました!すごい文量なのでありがたいことです。ちなみに本人は「二度とやらん!(笑)」と言っています。

 

いその「今、島鉄君の、倉庫で、録っていますと。」
島鉄「倉庫(笑)」
いその「転勤が多い仕事だから、倉庫を借りてますと。さて今日は、1万回突破記念と。」
島鉄「一万回?」
いその「一万回じゃない?」
島鉄「一万人じゃない?」
いその「一万回を突破したから」
島鉄「そこらへんも曖昧な・・・」
いその「一万アクセス突破記念ということですから。」
(拍手)
島鉄「弱小Youtuberみたい…」
いその「これYoutubeあげても別にいいんだけどね。文字起こししつつ・・・」
島鉄「きつ…」
いその「ということで、始めていきたいと思うんですけども。」
島鉄「はい。」
いその「あの~~、埋物の庭一万回ということで、まあ、何から聞いていこうかなと。まあ、なんだろ。最初これからいこうかな?自分で気に入ってるブログ記事。一応なんか我々ブログさ、書いて、これ始めたの2017年とかじゃなかったっけ?」
島鉄「そんぐらいだったと思うよ、確か。」
いその「2017年…あ!さんぽ・まち、更新されてんじゃん。」
島鉄「はい。さっきあの、一万アクセスいってなかったので、しました。」
いその「やるとなんかいくからね。」
島鉄「いくかな~と思って、そういう下心で(笑)」
いその「連載だからこれさぁ、もしかして第一話とか書いといた方がいいのかもしれない。後で追いたい人いるじゃん。」
島鉄「そんな人いる?」
いその「いるいる!!きっといる」
島鉄「いるかもしれないですね。」
いその「この記事を読んでくれてる人と同じくらいいるから。」
島鉄「ははっ!(笑) 5人とか。」
いその「ほら一応みると、2017年から始めて、毎年記事数が増えてんだよね。」
島鉄「多分まともにやりだしたの本当にコロナになってからなのかもしれない。」
いその「割とそうなんじゃない?あ、2020年ぐらいから割とギアがかかってきた感じがすんだよな。」
島鉄「ようやくね。」
いその「ようやくね。
島鉄「そう、多分僕が東京に来たからってのもある。松本時代は全然記事書こうって気にならなかった。」
いその「そう、島鉄君は松本に最初住んでたんだよね。2017年から。」
島鉄「最初ねー。」
いその「2019年とかくらいまで?」
島鉄「そんぐらいまでいたね。」
いその「松本から東京に帰ってきてから割とこう、記事が増えた感じよね。」
島鉄「そうだね。僕も松本にちゃんとね、ちゃんとっていうか地方都市なんだけど、今思えば色々書けたんだろうけど…なんかね、全然書く…まあ、仕事を覚えるのに精一杯だったのかもしれないから…新しい土地で。惜しいことをした。」
いその「そうね、松本の記事は…おじいちゃんおばあちゃんのいる愛媛帰省の記事はあるけど松本はないからね、今のとこね。」
島鉄「まあ、松本に住んでいるというのを明かしたくないというのもあったから。」
いその「なるほどね。」
島鉄「うん、襲撃されるかもしれないから。」
いその「(笑) 襲撃ね。」
島鉄「一回その、僕の住んでたところ、襲撃されかねない部屋とか言われたからね。びくついちゃった。はっはっは(笑)」
いその「でまあ、2017、僕の方からちょっとこの、気に入っている記事とかの話で。」
島鉄「はい。」
いその「あー気に入ってる記事はちょっとまたずれるけど、お互いの記事の話になっちゃうけどこれは、あれなんだよね2017年始めたときさ、割となんか短めの記事を書いてた僕ね。身代わり地蔵とかさ、飯田橋の道路標識とか。割と単発ネタだったんだけど、結構これ、だからね、丸の内支線の記事はね、インパクトあったんだよ。」
島鉄「そうなんだ!」
いその「そうそう。これ結構、歩いて、あんまり知らない丸の内支線っていうのを紹介してるっていうのもまずいいしさ、駅から行くっていう道のりもね、歩いて。結構長めの分量もあってさ、読み応えあったんだとても。」
島鉄「あー。まあ確かにね。」
いその「それで僕ももうちょっとしっかりしたのを書こうかなという気持ちになったよ。」
島鉄「なるほどー。それ知らなかった。」
いその「まあ、これを受けて、水海道あたりからちょっとずつ長めの記事を書こうという気になってきて、」
島鉄「ふ~~~~~ん。あ、そうなんだ。」
いその「で、個人的にはこのー――、色々書いて、あれだね、東京ゲートブリッジの記事かな、『橋とトラスとファミリーマート』。ちょうどここくらいで僕、デジカメを買ったんですよ。一眼レフ買ってこのぐらいから本格的になんかいよいよ、やるぞ!っていう気持ちになってきたような気はするね。」
島鉄「川崎の記事って載せてたんだね、そういえば。」
いその「載せてたんだ、そう。VOL1、2。」
島鉄「懐かしい!もうなくなっちゃったよね。」
いその「今となってはないからね。」
島鉄「ウェアハウス…」
いその「写真なんかも多分あるよねこん中ね。」
島鉄「あるある。…いや、ないわ。意外と撮ってなかった、なんか。あのー、ね、謎解きの方にちょっと必死すぎて…意外とあんまり撮ってなかった。」
いその「(笑) あ、でも部分的には撮ってるけど、なんかそのこの時やっぱ写真もさ、今になったら割とこう同人誌とかでもさ、全体のこう分かるように撮るっていうのはさ、比較的、気にするようになったけど、写真とかも最初はね(笑)、気にしてなかったかもしれないね。」
島鉄「写真はね、僕ももう今は確かめられないからあれだけど、ウェアハウス確か撮影禁止じゃなかったかな?」
いその「そうそう。そうだそうだ、それはあったんだ。」
島鉄「だから外だけしか撮らなくて、惜しいねーとかいう話をしてたけどー、今となってはもう中を窺い知ることはできないし香港も行けないっていう・・・」
いその「歴史があるんだよなぁ、そうするとこのブログにも一応なあ。2017年からだから5年目なわけだなこれ。」
島鉄「そっか!社会人的に見るとそろそろっていう時期…」
いその「やめてよ!そういう、やめてよ(笑)」
島鉄「(爆笑)」
いその「そもそも2017年、なんで二人でブログ始めたんだっけ?」
島鉄「僕もブログをやってて…やってたっけ、いその君は?」
いその「僕は単独ではやってないけど。これが最初だと思うな。」
島鉄「僕がブログやってるよー、みたいな話して、なんかじゃあこれとは別に、そう、僕が書いてたブログもやめたんですよね、ちょうど松本に行ってからは。喫茶店歩きブログみたいなの。それで、ああなんか街歩き二人とも共通して好きだからブログ作ろうかなみたいな(笑)いや、だいぶざっくりした曖昧な記憶だね。で、8月28日に。」
いその「828(はにわ)だね。」
島鉄「828ってことでなんか決めたような…記憶がありますね。もう忘れているっていう…(笑)」
いその「はにわ、あれさ、2017年の8月28日だっけ?」
島鉄「いや、8月28ってのは覚えてる。」
いその「2016かもしれないね。」
島鉄「2017から記事もう書いてるもんね。」
いその「でも2017年ってね、7月以降記事書いてないんだよな…。」
島鉄「ほんとだ。消えてんじゃない?」
いその「いやいや(笑)まじでなんかやる気を失くしたんだな一瞬。ここで終わってもおかしくなかった気がする、これ。」
島鉄「なんでだろね。なんか話してたような気がする、モチベーションが云々。まあなんだかんだね、二人とも惰性で。」
いその「2018年になって一発目、愛媛帰省があって、僕も応える形で川崎行って書いて、うまく軌道に乗って良かったよねこれね。」
島鉄「そうだね、別にね、」
いその「辞める人も結構いるだろうからね。割と5年続くとは思わなかった。」
島鉄「文フリがやっぱり一つのね、」
いその「文フリはでかいと思う。3年目の2019年に文フリね。」
島鉄「あれがやっぱり何か大きかったね。まあ別にそれが凄い売れたとかではないけど、なんとなく目標があって、それに目指していけたから良かったね。」
いその「文フリとあとあれだな、『天気の子』の記事を書いたら、滅茶苦茶バズったからね。42ユーザーこれさ、見たことない。」
島鉄「こわ。」
いその「埋物の庭の中では一番読まれてた。」
島鉄「『天気の子』でアクセスする人がいるから。」
いその「これ、もしかして3000アクセスくらいいってる説ある。」
島鉄「そんなに!?」
いその「いや、まじまじ。これ、凄かった。2000は超えてる少なくとも。」
島鉄「凄いね。」
いその「バーンてこう、グラフが伸びたのよ、見たら。はてなブックマークかなんかに載ってて、それがさ。」
島鉄「紹介されたおかげで。」
いその「これもでも自分が住んでる近くとかさ、行ったことある辺りが映画の舞台になってたから、これはもう書かないとっていう、仕事とかどころじゃない、もう記事を書くっていうことしか頭になかったね、2週間くらいは。」
島鉄「僕も南松本で観ましたよ。(笑)」
いその「いや、いたときね(笑) 次またね、新海さんがなんか撮ったら…」
島鉄「便乗する感じで。」
いその「便乗って言わないでよ!まあ、良かったら、まあね、書こうかなっていう感じかな。多分またどうせ、どうせって言っちゃいけないか、東京は出てくるだろうから。でも日本中が出てくるらしいじゃん、日本中のなんか、扉をなんかする話。」
島鉄「なんかする(笑)」
いその「なにすんだっけ?災厄を…災厄からなんか…なんかするんだよねえ・・・」
島鉄「ざっくりしてんなぁ・・・」
いその「いやよく分かんないから(笑) なんだっけなー、全然分かんないわー。」
(一同爆笑)
いその「次は2020年。」
島鉄「やりたいこと記事もね、ここから毎年書いて。」
いその「そうね、2020年に書いてから、なんかねブログ、noteとか界隈で、やりたいこと系の記事よく見るから、やりたくなって。最近のはにわ通信のさらってくるんだけど、一応街歩きブログってことでやってるけど、街歩き以外のことも書きたいなっていうね、気分。」
島鉄「欲がね。」
いその「欲あるっていうかまあそうだから、それも書いていこうということで、ちょいちょいやるようになったね。やらなかったでも?君は『平家物語』の記事とか書いてるしさ、小説も書いてるし。」
島鉄「またちょっと広がりが出てきていいなー、なんて思いはありますね。」
いその「で、他なんか考えてきたこととしては、ん~自分で気に入ってるブログ記事。自分で気に入ってるブログ記事なんか思いつく?これはなんか、書きたいこと書けたなとかさ。やりたかったことできたな、とかさ。」
島鉄「そうだねー、まあ、街歩きは基本的にどこもね、自分が行って楽しかった所をピックアップしてるから、あのコロナでちょっと外に出られなかった時期に、タイムトラベルの記事を書きましたけど。」
いその「ああ、書いてたねー。」
島鉄「あれは結構、自分としては何でしょうね、書きたかったことなのかな。」
いその「あー。」
島鉄「ノスタルジーをね、感じるっていう。メインはこの、倉庫にもありますけど、古い雑誌とかやっぱり神保町に行くと、つい買っちゃうんだけど、古い雑誌の見どころここがあります!みたいな所が今どうなっているのかっていうのを比較するっていうのが。」
いその「(雑誌に見入る)これいつのですか?『太陽THE SUN』は。」
島鉄「これね、1983年かな。まだあの、消費税とかない時でね。」
いその「そういうね、昔の街歩きの本とか雑誌とか記事とか、それを『大阪人』なんかもさ。」
島鉄「まあ、揃えてますけど。」
いその「昔の記事、まあ情報見て歩くというのもまあ面白いわなー。」
島鉄「そうそうそう…これはね、結構…ああ、つくば博のとかもあったりして、こういう。」
いその「あ~、3Dがある。」
島鉄「当時も眼鏡挟んだままこう、本屋で売ってて。今どうなっちゃってんだっうていうね、感じですけど。そうなんかね、ソ連館とかがね、昔のあれどこいったかな?あ!コスモ星丸ですよ!」
いその「コスモ星丸ね。」
島鉄「なんかね、もう今ない国もね、」
いその「ソ連圏とか確かになー」
島鉄「そうそうそう。ソ連館はやっぱり、平和―地球とすべての家庭のためにって今見るとちょっと笑っちゃう感じが。まあこの、3年後ぐらいに崩壊しますけど。この表紙のイラストは和田誠さんですよ。」
いその「あ、和田誠さんの、この前和田誠展観に行こうと思って失敗したあれ(笑)」
島鉄「そう。失敗した和田誠さん…奇しくもね、初台から乗ればここまで来れますから。」
島鉄「あ、ダイエー館もある!」
いその「ダイエーってあのスーパーのダイエーじゃなくて?」
島鉄「いや、スーパーのダイエーです。」
いその「あ、スーパーのダイエーか。」
島鉄「この頃はさ、ダイエーもまだ元気だったからね。ソニー館もある!今となってはもう…戸川純に歌わせてるっていう。」
いその「戸川さんそんなことしてたんだ。」
島鉄「この頃は1985年なんだね。戸川純ちゃんも、結構売れましたからね。」
いその「Youtubeの中の戸川純しか見てないから。」
島鉄「はっはっは!いや、僕も別に本人に会ったことないから。こういう面白味があるから、タイムトラベル系は続けようと思って買ったけど、まだ書いてない(笑) つくば万博の話、エモいから。」
いその「実際はねでもね、あれよ。つくばの現地に行ってみて、万博記念公園とか。だいぶなんか、昔の雑誌の記事を読む話にいってしまったけど、ブログに戻っていきまして。ちょっとあれだね、ブログを始めて変わったことよかったこと。まず僕からいきたいけど、まあブログのおかげで写真を始めるというのもあったから、写真撮るの楽しいし、良かったと思うねぇ~。まあ同人誌もそうしたらそうだしね。で、同人誌からね、やっぱりAdobe Photoshopとかさ、illustratorとかやるようになったし。」
島鉄「どんどんみきみきスキルを上げていって。」
いその「そういうのは、面白いよねー。あとブログやってよかった、ずっと文章書きたいっていうのはね、高校大学からあったから。」
島鉄「あ、そうなの。」
いその「そういう場がね、なんかできてよかったなーていう。」
島鉄「まあそうかもしれないね。」
いその「島鉄君はどうよ?ブログ始めて。変わった、良かった?」
島鉄「まあ、そうだね…街歩きは単なる趣味だったけど、そこから一歩進んでね、他人にこの面白さを伝えるのはどうしたらいいかなとか、後は自分で同じように街歩き好きな人がいるなーっていうのを知ることができるのはやっぱり自分から発信しない限りはないわけなので、そこはとても良かったかなー。」
いその「そうねー、文フリとかね、そういうイベント行っても、同じ街歩き好きな人のね、文章とかいっぱい読むとね、面白いと思うよね。こういう見方あるんだとかね。そうするとあれね、他のブログとかさ、他の街歩き系の人ってなんかこうさ、なんか最近どういうの読んだとかさ、どういうの見てるとかさ、なんかそういうのある?」
島鉄「街歩き系は全然ないですね(笑)」
いその「見てないか(笑) 同人誌は買ってるけどあんまりそんな頻繁にネットチェックしたりとかはあんまない?」
島鉄「しないけど、タモリ倶楽部とかはまあ…タモリ倶楽部じゃないか、最近外に出られないからあの、zoomとかで南極特集とかあの、」
いその「ブラタモリね。まあ僕もそんな、ネットで…やっぱりデイリーポータルZは大きいかなー。」
島鉄「好きだねえー。」
いその「(笑)好きだからね。デイリーポータルZね、たまにはにわ会でも投稿してるからね、たまにね。」
島鉄「そうだよね、やってる。」
いその「今年ももうちょっとね、投稿して…できたら載せられるっていうのは今後の目標かなっていう。」
島鉄「大体なんか書こうとするともうデイリーポータルでもやってるっていう…」
いその「そうそうそう。そうなんだよ。」
島鉄「辛い、悔しい。」
いその「でもやられてないとこ見つけてさ、QRコードとかエレベーターとかやられてなかったわけよ。ていうか僕が面白いと思うことが他の人が面白いと思ってないのか分かんないけど(笑)、誰にもやられてない率が高いんだよね。変わってるというかなんか、違うんじゃないかな(笑)」
島鉄絶望先生のだれも滑ったことのない雪の回みたいな」
いその「あれね、処女雪の話ね」
島鉄「あ、でも、僕はエレベーターと友だちになろう!は面白いなと思ったけど。友達になるってどういうことっていうフックがあって。エレベーターを自由に呼びつけてるわけで。彼にとっての友達観はそういうことなんだなと…」
いその「(笑)LINEの友達登録だから、あれはね。まあ、今後書きたいこととか、今後のブログについてってことで、まあどうなんだろね。うーん…」
島鉄「えっ??嘘でしょ(笑)考えてきた人が、考えてなかった。」
いその「いや一応あるよ、まあ、さっき言った通りデイリーとか、あと他の街歩き系のブログはさ、サンポーさんとかさあって、サンポーさんとか結構いろいろな人が書いていて、もし機会があったら参加してみたいなとかちょっと思ったりする。」
島鉄「なるほどね、もっと大きい。」
いその「そう、もっと大きい所で出張してね。出張記事。」
島鉄「いいかもしんないね、それは。新たな展開としてね。」
いその「ここから街歩き界隈の人と全然交流がないから、」
島鉄「街歩き界隈(笑)」
いその「Twitterでちょっと見るとかぐらいだから、まあ実際関わるっていうのもありかもしれないわけだよね。」
島鉄「せっかくだからね。」
いその「そうなー。今後、割となんだろ最近はコロナってのもあって、なんか映画の感想とかさ、本の感想とかを割と書いて…でも割とそれも面白いから書いていきたいなって感じかなー。」
島鉄「いいんじゃない。」
いその「はにわ通信もね、100ぐらいは続けたいね、これねー。」
島鉄「(笑)」
いその「意外と14だからね、もうね。」
島鉄「まあね、続いてるよね。」
いその「続いてるっちゃ続いてるよ。」
島鉄「主にほぼ、いその君がやってるけど。」
いその「はは。気が向いたら。一応、街歩き以外のなんでもだから。」
島鉄「(笑) 凄いざっくりしてる。」
いその「君は『さんぽ・まち・かんさい』の今後の展開としては…これは、大学生の人たちが、大学生活を送って、どうなっていく話なんだっけ、これね?」
島鉄「これは、僕が大学時代にやれなかったことをやらせてますからね。」
いその「あ、そういうね。」
島鉄「旅行サークルだと思って、ちょっとヤバめサークルに入って。」
いその「(笑)」
島鉄「大学一回生の時に。それ以降、ちょっとね…大学生らしいサークルって、全然入れなかったから。」
いその「自分ができなかったことを、小説の中で、やらせるという流れね。」
島鉄「あとは自分自身、大阪とか京都とかね、結構行ってるから、ただ単純に東京の街歩きと同じように記事にするんじゃ芸がないから、勝手に他人に歩いてもらおうかなっていう。それで、小説形式に。一石山鳥みたいな感じで(笑) ちょっとやってみた次第でございます。」
いその「『さんぽ・まち・かんさい』も集まったらこれ、本にするじゃあ?」
島鉄「したいですね。隣で売りたいですね、埋物の庭の。VoL.100の隣とかに。」
いその「(笑) 埋物の庭、今VOL.3だから。好評だから結構。VOL.4もあるはずですからこれは、きっと。」
島鉄「京都行ったときに、『1,2は置いてないんですか?』って話してきてくれて、やっぱり嬉しかったよね。」
いその「うれしいうれしい。まあ、そうね、だから、VOL.4出す時は3は在庫は多分あるだろうから。2冊一緒に売れるんじゃないかな。」
島鉄「VOL.1もね、一応2冊ほど在庫があるからね。」
いその「まあ、そうね、復刊してもいいしね、全然ね。」
島鉄「まあちょっとね、先は明るいぞってことですね。」
いその「(笑)そうねー、まあ、そういう感じかなー。あと4分くらいだけど、まあそうだねー。なかなか今でもあれなんだよ、振り返って思うと、2人で更新してるブログってあんまないっていうことが分かってさ。」
島鉄「あ、そうなんだ。へぇー。」
いその「そんなないよ!何だろうこう、ちゃんと運営されてるやつらは、いろんな人が書いてるていうのあるけど、アマチュアで2人でやってるていうのあんまりブログで見たことがなくて。」
島鉄「まあやっぱ方向性の違いが…」
いその「そう、解散しちゃうかもしれないから。そうなんだよ。だから、そう、僕もさ、転勤とか転職とかしたら、東京を離れる可能性もあるし、君も、ねえ、今東京だけどさ、転勤したらさー、またこれがどっか行っちゃったらさー。」
島鉄「そうねー。」
いその「どうすんの?行った先のことも書く、そうすっと?」
島鉄「まあね、それしかないよねー。」
いその「次は身バレとか、家襲撃はないと思って信じてる。」
島鉄「はっはっは(笑) ね、まあ別に一か月に一回くらいだったら東京に来るだろうから、その時にね、記事書いてもいいし。」
いその「なるほどね。最後に、今年書きたい記事、なにか。僕からじゃあ。
やっぱり島行くっていうのはさー、一昨年かな、2020年に大島に行った記事書いたと思うんだけど、」
島鉄「ベスパでね。」
いその「そう、ベスパで廻ったやつ。島行くのはやっぱり楽しいからね、島行って記事にしたいなーっていうのはあるなー。なんかあんま人が行かない所をね、行って記事にするのは意義があるなと僕は思うからねー。」
島鉄「なるほどねー。」
いその「島鉄君はー、なんか、今年の記事の展望とかさ。」
島鉄「「そうねー、やっぱり、関西は小説で書くとして、都内だよね。結構知られてないような所とか、お寺とか神社とか、結構いっぱいあるんだよね、小さい所が。そういうところにフォーカスを当てて記事にしていきたいですねー。」
いその「なるほどねー。最近の流行りの…なんていうの?ミニマムツーリズムみたいな。」
島鉄「ああああああ~~~!」
いその「プチ旅行みたいなさ。」
島鉄「まあ今ね、情勢が情勢だけにそんなに遠出はできないですからね。」
いその「ここの倉庫の周辺もまだあんまり詳しくないし。笹塚周辺のさ、神田川沿いの公園行ってみたいんだけど。これこれこれ、和田堀公園。」
島鉄「あ~、はいはいはい。」
いその「大宮八幡宮とかさ、大宮八幡宮行ってみたいの今度。行ったことある?」
島鉄「ないない。」
いその「これ、行きたい?」
島鉄「あれ、あったっけ?和田堀公園だよね…」
いその「善福寺川沿いだから…」
島鉄「多分ね、ここはね、全体を見て廻ったことはないと思いますよ。」
いその「だったらやっぱ行きたいな。」
島鉄「うん。でかいから」 」
いその「なんかね、SUUMOもたまに街歩き系の記事あって、SUUMOでこの、笹塚のなんだい?(※南台(みなみだい))南台あたりに住んでる人のSUUMOの記事があって、結構良かったからー、面白いなと思って。そこで紹介されてたんだよこれが。南台住んでる人よく和田堀公園行くっていう記事があった。あれちょっと読んだらいいと思うけどね。」
島鉄「僕もねー、方南町の記事書いた時には全然思ってもみなかったけど、方南町のね周辺、最寄り駅でもあるからね、一応。なんかねー、でかい島忠があるからね。」
いその「ここらへんね、杉並区もあんまり行けてないとこあるからね。開拓はしていきたい。」
島鉄「ここほんと、立正佼成会のね、凄いメッカだからね。」
いその「(笑) これからメッカ(注.笹塚の居酒屋)行くんですけどね。」
島鉄「ここは本当にあの、ドン・キホーテがここの通りにあるから、チャリで区役所とか行くときも通るんだけど、それやっぱりね、交差点がでかでか佼成会のね、教会前じゃないけど。」
いその「なるほどね。あるんだ、そんなの。」
島鉄「あるから。面白いなーとは思ったねー。哲学の道とかもあるしね。哲学の道じゃない、哲学堂。 (笑) ごめんなさい。」
いその「哲学の道は僕が自転車で爆走したところ。」
島鉄「爆走してええんか…?」
いその「(笑) まあ、ということで、今年もやっていきましょう!」
島鉄「今年もというか、今年度の始まりだから。今年もう、3分の1終わってる…」
いその「まあ、そりゃいいの。ということで、次は2万回の時に、2万アクセスの時にやるか。」
島鉄「まあ、そっすね…はい。」
いその「まあ、またそこは考えます、そこはね。はい、じゃあというわけで、皆さん、さよならー。」
島鉄「(笑)」

 

 

 

【小説】さんぽ・まち・かんさい――決起さかんなお年頃

1万アクセス近い、とゆー話をいそのくんから聞いたので写真もなし、絵も描いてませんがアップします。許してつかあさい(?)

my-butsu.hatenablog.com

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ここは大阪南の玄関口、天王寺駅からほど近い新宿ごちそうビルの地下にある某居酒屋。

ようやく腰を落ち着けることができた、とのんきなことを放つ男性陣に対して、待ちぼうけを食らっていた女性陣はややオカンムリ……というか主に副会長が会長に対して怒りをぶつけている、といった方が正しいか。

17時にアベノ集合、という話があれよあれよとズレこみ、時刻は19時近くとなっていた。

 

「自分から今日は、はよ集まる言うてたのに、集まるの遅いわ!!」

またもや会長がなじられている。

遅すぎてスマン、とどこか誠意の見えない謝罪をしている会長と、眉間にしわを寄せ睨む副会長。

 「女の子に会えるで~」という楽し気な雰囲気は全くなく(ついでに新入生を歓迎する雰囲気もなさそうだった)、会長が吊るし上げられ、総括されるのを見守る会という様子だ。

 

四人掛けの席二つが並び、真ん中から時計回りに会長、副会長、自分、新入女子部員第1号、周、空席、岸里センパイ……そして岸里センパイの隣には、大きなパステルピンクのシュシュで髪を束ねている(サイドポニーというやつだろうか)、何だかこのサークルには不釣り合いなセンパイが座っていた。

 

何も知らない人からすると右と左の席が同じ団体所属なのか、判別がつかないに違いない。

左側は華やか大学生のオーラ漂う男女に、ハルカスのテンション冷めやらぬ周がきゃいきゃい話している。

一方、自分の座る右側の席には副会長に絶賛吊るし上げられ中の会長。

そして呆然と見つめるモジャモジャ頭と、「借りてきた猫」という表現がぴったりの新入女子部員1号2人が、お通夜のような雰囲気で伏し目がちに飲み物をストローですすっていたからだ。

 

 「まあお説教はそのくらいにして、とりあえず乾杯しません?」

副会長は、まだ自己紹介も終わってへんし……、と宥めすかす岸里センパイを一瞥すると

「ほな、そーしよか。オホン、ではK大・関西・勝手に・観光案内サークル(KKKK)の益々の発展と、新規入会してもらった前途ある若人の健勝を祈って……乾杯!!」

 

 「KKKK万歳!!」滑り込みで謎の合いの手を入れた会長はまた副会長に睨まれていたけど、約束の17時から大幅に遅れてようやくKKKKの決起集会、という名の新入部員歓迎会が始まったのだった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 えーと、あの、わたしは……。

モジモジしてなかなか始まらない新入部員紹介。

共感性羞恥、という言葉があるけれど、おそらく今自分はこの場の誰よりもそれを感じているのではないかと思えた。

自己紹介はいくつになっても恥ずかしい。とはいえ早く言ってしまえば楽になれるのに。

 

 本人が自己紹介する前から口走る会長のおかげで田舎から出てきた、という話は聞いていたけれど、こんなに引っ込み思案の子もいるんだな。

見知らぬ土地に進学する人は皆一様に積極的な性格だと思っていた(←完全に偏見)。

いや、自分も大阪が地元の人からすれば、なぜか出てきたトーキョーモン、と映るのだろうか。ああ、また恥ずかしくなってきた。

 

 なかなか自己をさらけ出してくれない新入部員1号は、ようやく「鶴見……千代て言います、よろしくお願いします」と絞り出した。ボブカットにカチューシャ、やや時代的な気もするけど、最近は大きめのカチューシャをつけた80年代風ヘアスタイルも流行ってるんだっけ。全部周の姉貴の受け売りだけど。

よれよれのパロディTシャツコーデ(どの時代でも異形と判断されること間違いナシ)の会長は大きくうなずいている。

 

 「おお~よろしくなあ千代ちゃん。出身愛媛なんやったっけ?」

会長ももう少し早い段階で彼女に何か助け舟を出してやればよかったのに。

「あ、はい松山に高校までいて……。あっ!会長さんも愛媛出身なんですか?」

「いや、全然。」

ひどすぎる。助け舟、泥船。

 

 「あ。でも縁がないわけと違うで「会長のことはどうでもええから、次に北浜くんのいとこの神路くん、よろしく」

副会長の見事なぶった切りっぷりに慄きつつ、さて何を話そうか、そもそもさっきの千代ちゃんは名前しか言ってなかったぞ……とフリーズする自分。

 

「えー(←この時点で半音外している)、神路ィ公喜と申します、この度はなぜか東京からはるばるK大に、しかも山奥のキャンパスに通うこととなり、マルチまがいの勧誘を避けつつ、気づいたらこのサークルに迷い込んでいました、もうダメです。なにとぞよろしくお願いいたしまスゥ……」

 

考えうる限りで話さなくていいことを4つほど盛り込んで挨拶してしまった。

 

「ダメじゃないよ!いいよ!!」

周、よくわからないあいさつに対するよくわからないフォローをしてくれてありがとう。

 

 スッと会長の隣に座る副会長が立ち上がった。

 「ほなら、こっちも自己紹介しよか。副会長の九条 みどりです。ここのサークルはK大の人ばかりですけど、わたしは市立大通ってます。普段は、千里のK大キャンパスになかなか行けへんけどよろしく。あ、会長とおんなじ2回生です」

 

「おんなじ、ではないやろ。こっちは2浪1溜してんねんで、いわば人生のセンパイや」

会長はこのセリフを恥ずかしげもなくスラスラ言えるからすごいと思う。

 

「アホの会長が何か言うてますけど、このサークルのええところは色んな人が自分の好きなトコに人を連れてくとこやと思います。どんどん関西の色んなところを歩いて好き、を見つけていきましょう」

副会長はスラスラと立派なことが言えてすごいなあ。

 

副会長が座る間もなく、岸里センパイの隣のセンパイが立ち上がった。

「もー、なんちゅーか、かたいわァ~副会長は。ウチは今までヒラやったけど、新しく広報担当引き継ぐ、桜川さくら言いますゥ~。あ、ウチも2回生ですゥ」

よろしく、と言わんばかりに首をかしげてニコリと笑うと、桜川センパイはそのままお手洗いへと消えていった。

 

 お手洗いへの移動速度、外れの合コンを引いた女子の如し。そんな思いが頭をよぎった。

それにしても、なぜあんな感じのセンパイがあんな感じの会長のいる、こんな感じのサークルに加入したのだろう。謎は深まるばかりだ。

 

「あの、いま席外してるから言えんねんけど、さくらちゃんなァ……その、悪い子ォではないんやけども、そのいろいろ誤解っちゅうか勘違い?させやすいタチでな。まあサークラのさくらという異名を持っているとかいないとかで、サークル流浪の民だったとこにウチに来てくれたんや」

会長がしどろもどろで話す。テキトーなことばかり言っている印象の会長がここまで言葉を選びつつ話す、ということは、さっそくトイレへと消えた桜川センパイがサークルを転々としているのは真実なのだろう。

 

「来てくれた、んやのうて呼んだんと違うんか。あそこ借りられたんも桜川のおかげやろ」

副会長が呼び捨てにしていることに驚きつつ、会長の顔を覗くと苦笑いしている。

隣の千代ちゃん(はやくも下の名前呼び)に至っては苦虫を噛み潰したような表情でうつむいている。

なるほど、桜川センパイは会長と違ったベクトルで問題を抱えているヒトなのだな。

「ま、さくらちゃんには感謝というか恩義もあるから仲ようしたってな、副会長は。評判悪いけど、見た感じそこまで悪人、って感じでもないし新入生は桜ちゃんをどんどん頼ってええねんで」

せやんな周くん、とこの場を収める要員として話を振られた周は「はあ……。まあ、ええ人ではありますよね」と何とも言えない反応をみせていた。

 

 「よし!とにかく飲むかー!!!来月からの活動予定については副会長から話があるから、よう聞いといてな」

「あ、その前に一点。自分、来月第2土曜にスタジオ貸し切りで練習はいってもーたんでムリっすわ」

「わたしもレポートあるから無理やわ、会長なんとかしてな」

 皆さん多忙なようだった。会長の人望がないわけ……ではないハズ。

 

「桜川おそいな、また終われへんエンドレスLINEしてるわ絶対」

 

いい感じに雰囲気がゴタゴタしてきた。まだ私は入部すると言っていない。周には悪いけど2次会あたりでサクッと切り上げてしまおう。このサークルのメンバーは悪い人ではなさそうだけど、濃ゆい。どうもずっといると大変なことになりそうだ。

ちらり、と周のほうを見てみる。

私はビールを2杯ほど飲んだけど、向こうは成人前だからウーロン茶をちびちび飲んでいるようだ。良かった。周が何かの間違いで酒を飲んで酔いつぶれてしまってはアパートに帰れなくなりそうだから。まだまだ大阪の地理には疎い。

とはいえ、ビール2杯くらいなら自分だって前後不覚にはならないハズだけど。

 

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「ぜーんぜん!酔ってないですって!」

上記の台詞を吐く人間の多くは正気を半分くらい失っているので、絶対に信じてはいけないと伝え聞いている。

 

「せやんなあ!!女将、芋のロックお代わりもらえますぅ?」

「ちょ、声大きいわ、少しは静かにできひんの?」

「ふくかいちょーっれえ、もォのしゅごく酒によわひから、見て!これウーロンハイ4杯目!」

「よっ!ウーロンウーマン!ウーロンクイーン!!」

「ひゃひゃ、QUEENてなんですかァそれ、もええしゃんどん飲むひとォ?くふふっ」

「ちょ……っと、二人とも声のボリューム下げへんとお店の人にも他のお客さんにも迷惑やろ、静かにしてえなあ……」

「ギアファイブ~♪」「ウーロンくふふふふっ……」

 

色々あり席を交代した結果、完全にできあがってるチームと、お会計を早々に済ませてこの地獄から逃れたいチームに分かれてしまった。

「じゃ、俺明日のバイト早いしここらで抜けるわ。今日は歓迎会来てくれてありがとうな。ほなまた」

逃げ台詞のように感謝の辞を述べると、岸里センパイはテーブルに5千円札を置いて帰路についた。

 

期せずして千代ちゃんと周とそれから自分、1回生3名が同卓を囲む形となった。

隣はベロベロの会長&桜川センパイという狂犬二匹と、それを御す副会長の卓なので一回生は避難したのであった。

 

 

 ……避難したのはいいが、お互い話すこともない。自己紹介は、だいぶ前にしてしまったことだし。

「あの、お二人は関西が地元なんですか?」

そんな話もしていなかった。いや、東京からはるばる出てきた話をしたような気もするが、山奥のキャンパスに通いつつ、マルチまがいの勧誘を受けダメになったエピソードが強すぎて記憶に残らなかったのかもしれない。

 

「いや僕は東京出身、あ東京って言っても23区じゃなくて多摩なんだけどね。となりのあま、北浜くんはいとこで奈良出身だけど!」

めちゃくちゃ早口でしゃべってしまった。恥ずかしい。もう少し酒が入っていたら、知ってた?TMNのTって多摩なんだよ、でもたまのボーカルは川口市出身で……、とか余計な情報を付け加えていただろう。危ないあぶない。

 

「へー!東京なんですか!!すごいですね、有名人にあったことあります?」

「いやあ……ジョイマン高木っぽい人に会ったことあるかも……」

「すごいな~。ウチはプレバトの夏井いつき先生くらいですよ、みかけたの」

「ええ?!羨ましい!ジョイマンてナナナナー言うてるだけの人やろ?」

ジョイマン高木に対して失礼すぎる。たしかに俳句を添削してもらう方がためにはなりそうだけど。ジョイマン高木はいきなり出てきても謝ってくれるし。ナイスガイ、違いない。

 

「どうしよう、隣はグダグダだし……このまま抜け出しちゃう?」

言ってみたいセリフランキング2位(1位は「俺のことはいいから、先へ行け!」)のセリフが思わず口をついて出る。

「あ、ごめんなさい。ウチ、いま寮住んでて門限がそろそろなんで帰ります」

「ボクも帰るわ、明日一限からやし」 

……二人ともごめんね。

 

「お、なんや帰るんかァ~?!足元気いつけてな」

一番立っちゃいけない人が他人の足元を心配している。さすがに会長の器である。

「ほな、私が駅まで送ってくわ。お会計、ここ置いとくわ。えっと周くんは生駒で、千代ちゃんは上新庄の女子寮やんな?」

 副会長が二人を送りつつ、見事にこの場を去る動きを見せた。残された3人で手を振り見送る。

……ん?3人?

 

「よし!そんなら2次会は3人で行こうやないかい!」

「さんせ~い!」

「……え?」

 

アベノの夜はまだまだ続く……。アレ?今回、街歩いてないな。

 


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・新宿ごちそうビル

アベノで店さがしに困ったら、とりあえず立ち寄る飲食店街ビル(島鉄調べ)。

地下2階から9階まで、ランチに居酒屋、スイーツまであらゆる食を楽しめるグルメの聖地と言っても過言ではない、なんと20店舗もテナントがあります(2022年4月現在)。

ごちビルともゆーらしい。ほんまに?

 

歴史は古く、なんで天王寺なのに新宿?というとJR(旧国鉄省線)と私鉄、地下鉄・チンチン電車(旧南海、現阪堺電車上町線)のターミナルが蝟集している天王寺は混雑具合が第二の新宿になるであろうと目されていたからなのでした。

今でもJRに近鉄、大阪地下鉄、阪堺電車のターミナルが連なる繁華街ですね。

www.lib.kobe-u.ac.jp

 

元々は旅館「新宿」が母体で、現在のビルになったのは1988年バブル期から。2Fにしかトイレがないとゆー驚きのつくり。しらなんだ。

 

天王寺の新宿、「新宿ごちそうビル」には何があるのか。【阿倍野区】 | こべかつ!

 

  

 

地下2Fにある「おじさん寿司」が個人的にツボです(どーゆー店名?)。

 

島鉄

はにわ通信 第14号「春と短歌、ゆらゆら帝国とふわふわタイム」

春。桜が咲いたり年度が変わったりした。

 

先日近所にできたカレー屋でゆらゆら帝国が流れていた。

なぜだろう『3×3×3』はスパイスと相性がいい気がする。

 

わかってほしい

わかってほしい

  • provided courtesy of iTunes

 

隣の友人に「ゆらゆら帝国だね」と言おうとして、「ふわふわ帝国だね」といい間違えた。「ふわふわ時間」に引きずられた。

 

 

最近『けいおん!』のアニメシリーズを観た。

山田尚子監督の『平家物語』を観て過去作を遡りたくなったのだ。

 

けいおん!』は傑作だった。

放映当時はキャラクターの可愛さにだけ注目していたけど、今はアニメーションとカメラワークのすばらしさ(雨の降る1日がそれだけで1話になってしまうすごさ)、日常とその終わりというテーマを正面から描いていることに感動した。すべての瞬間が青春の輝きを放っていた。

 

すっかり山田尚子に魅せられて、『たまこまーけっと』『響けユーフォニアム』と連続して観ている。

 

 

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短歌に興味をもって歌集を読んでいる。

 

①宇野なずき『最初からやり直してください』はタイトルに惹かれて手に取った。

 

 

 

自嘲的でユーモラスな歌がおもしろい。

以下すべて『最初からやり直してください』より。

 

深海に住めばあいつは光るだろう僕は両目がなくなるだろう

 

雑草にだって名前はある名前なんて僕らは気にしないのに

 

自身の人間社会でのうまくいかない境遇を自然界の深海魚や雑草に仮託して詠んでいる。卑屈さが想像力によって羽ばたいて作品になっているのだ。

 

一方で恋の歌もある。

そこでは暗い(けれど孤高の)世界に留まりきれなかったことへの後悔、妬んでいたはずの普通の人生を送ろうとしていることへの戸惑いも見てとれて沁みる。

 

ありふれたポエム製造工場の現場責任者になっていた

 

暗いから電気つけなよわたしたち深海魚にはなれなかったね

 

 

②永井祐『広い世界と2や8や7』。不思議なタイトルだ。

前作『日本の中でたのしく暮らす』もよかった。現代の短歌界では有名人らしい。

 

 

以下すべて『広い世界と2や8や7』より。

 

一人カラオケ わたしはなぜかしたくなく君はときどきやっていること

 

二年間かけて一回お茶するぐらい仲良くなれてよかった

 

閉店したペットショップを見つめてる青年サラリーマン まだ見てる

 

仕事するごはんを食べるLINEする 百均のレジに列ができてる

 

日常をそのままの空気で歌にしているという印象だ。

こういうことってあるんだよなという気分になる。

 

短歌っておもしろい。

おとめちっく公園に行ってみた

日本一ゲ〇が駅前に集中していると噂*1の街、高田馬場

駅前も再開発が進み、くら寿司の看板がいちだんと目立っております。

学生ローンの看板が目立っていた時代とどちらがましなのでしょーか。

 

どーも、未だ学生の街に心惹かれるモラトリアムな島鉄です。

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びっくらぽん

さて、この学生のにぎわう(コロナ禍で昔ほどではないと思いますが)高田馬場から神田川を渡って少し歩くと、都内で蛍が見られる素敵な自然公園があることをみなさまご存じでしょーか。

その名も……

おとめやま公園

かわゆい名前ですよね。

かわゆくて蛍って言うと、セーラーサターン=土萠ほたるですよね(←???)

もう、これはとっっっても、おとめちっくな公園ではなかろーか。

 

(↑↑唐突な広告。”おとめちっく”というワードがでてきます。同作者の『サムライうさぎ』って結局どーなったんでしたっけ)

 

草がピンクとか。蛍が光るのは求愛行動ですし、でっかいLOVE(ロバート・インディアナ謹製)オブジェとか置いてあるかもしれません。

 

それにしても、なんと雅な名前なのでしょう。それもそのはず、おとめやま公園は将軍にしか狩りを許されなかった禁猟地。「御留山、御禁止山」と呼ばれていたそうな。

おとめ山公園:新宿区

 

……ぜんぜんおとめちっくカンケーないですね。御禁止と書いておとめと読ませるのすごいな。

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神田川の上を黄色い西武の電車が走ります。この先にかつての将軍の鷹狩場があるのでしょうか。

ちなみに、江戸時代以降はおとめ山公園一帯は近衛家の所有となり、のちに用地を取得した相馬家の屋敷と回遊式庭園が造られました。この庭園が公園の原型となっているわけですね。

 

戦後は大蔵省に所有が移り、公務員住宅となる計画もあったそうですが、地元の陳情から落合秘境とも呼ばれる自然環境が守られ、現在に至るまで保全されているのだとか。

地元の人たちが環境を守ろうと立ち上がり、今も伝えられていることが素敵ですね。

 

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ありました。

徒歩10分もかからず着いた、お・と・め・の……山*2!!

さて、おとめ山通りをはさんで公園は2つに分かれています。平成26年に拡張して現在の大きさになったようです。その大きさは約2.75ヘクタールと、東京ドーム(4.7ヘクタール)の60%ほど。

いまいち伝わりにくい大きさですが、閑静な住宅街のなかにあることを考えると、それなりの広さです。

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何かよくわからない実が大量に落ちています。さえずる鳥も食べないとゆーことはあまり美味しくないのかな。

あとで調べたところ、この青い実の生る草はジャノヒゲみたいです。日陰に強く、庭園の下草としてよく用いられているそう。そのわりにこんな美しい色の実をつけるんですね。

 

またおとめ山公園は湧水があり、東京都の名湧水57選にも選定されているのだとか。

明治維新後、近衛家の所有地になり、大正年間に(相馬藩出身)相馬家がおとめ山公園西側部分を取得、長岡安平が設計した池泉を中心とした回遊式庭園を築造し、現在の原型となっているといいます。戦後は大蔵省の所有となっていたものの、昭和44年に新宿区立おとめ山公園として開園、園内の湧水は「東京都の名湧水57選」に選定されています。当地周辺は、江戸時代よりホタル狩りの名所として知られ、江戸名所図会にも描かれていましたが、開発に伴いホタルは姿を消してしまったことから、昭和48年からこの公園でホタルが飼育されています。

(出典:「猫の足あと」さんよりhttps://tesshow.jp/shinjuku/sight_uochiai_otome.html

東京の名湧水57選|東京都環境局

↑↑東京の名湧水には、都心と比較して自然の残された多摩地域のみならず離島地域も含まれています。面白いですね。しかし、57とはまたハンパな数字……。

 

前掲の公園地図に谷戸のもり、という表記がされています。

ここ、おとめ山公園は谷が入り込んだ地形となっており、それが谷戸と呼ばれているそうな。そして、公園のある落合地域は神田川妙正寺側の”落ち合う”ことが地名の由来となっています。

公園自体は落合崖線*3上に位置しています。

 

なるほど、公園入口から斜面になっているのは歩くと分かりますが、歴史的な意味だけでなく、地形的にも保全する価値のあるところなんですね。

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この日はすこぶる快晴。斜面緑地の上から見晴らすと気持ち良いですね。

湧水57選に入っているだけあって、おとめ山公園の小さな池と川には都心には珍しい生物がいるみたいです。

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見つけられませんでしたが……

無論、この貴重な自然環境を後世に伝えるべく生物をとるのはご法度、御禁止山(?)なのですが、公園管理の方からお話を伺ったところ唯一アメリカザリガニだけは取り放題みたいです。外来種で環境を破壊するからでしょうね。なんだか可哀そうな気もしますが……。

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でっかい鯉は見つけられました。鯉って広い意味では外来種ですね

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相馬邸および庭園のあったゾーンは谷戸の地形通りです

おおー、木道を渡って相馬家の屋敷・庭園のあった地区へ行くと、開けた斜面の地区とは違った印象を受けます。
なるほど、これは谷が入り込んだ谷戸の地形だとよくわかります。

前掲の鯉もこのゾーンにいました。他にはヒキガエルも。こちらの方が動物にとっては過ごしやすいのかな?と思わされます。

 

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公園管理所もそれっぽい外観をしています

公園管理所の目の前に白梅と紅梅が咲いており、まだまだ気温も低く花がほとんど咲いていない時期でしたが、春を感じて癒されます。

そしてその梅の木の後ろにあるのが蛍舎となっています。

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フェンスに囲まれているのが蛍舎です

夏になると蛍舎に暗幕をかけてその光を愛でるのだとか。

風流ですね。

夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。(『枕草子』冒頭)

夏は夜、のみ現代日本だとなかなか感じられないかもしれませんね。

アニメ『平家物語』でも、明りのない夜を描くことについて触れられていたなあ。

 

しかし、落合地域の人たちが江戸時代以来の蛍観賞を望み、地元の湧水で蛍を飼育しているのは素敵な試みですね。ちなみにゲンジホタル、ヘイケホタルどちらもいるみたいです。

 

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こわ……

ただそれ以上にインパクトが大きかったのはヘビの抜け殻と毎年駆除されているスズメバチ。自然環境をそのままに……という公園ですから、マムシスズメバチなど危険な生物もいるのですね。夏場は注意が必要です。

 

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かわいい猫と古いアパート。いい風景

そんなおとめ山公園を後にして、駅へと向かおうと思ったのですが、隣に小さな神社があることを地図で発見しました。

これは向かわなくっちゃ……と公園を出てすぐ脇の路地を進みます。猫も日向ぼっこをしている穏やかで静謐な住空間。

 

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かわいらしいお稲荷さまが鎮座しています。ここは東山稲荷神社。

由緒によると、源経基*4がこの地を治めていた時、時の帝である醍醐天皇に京都稲荷山から勧進するべく進言したのが始まりだとか。

 

源経基は京から下向して関東に入るも、平将門に追い払われ逃げ帰る……。その後、承平天慶の乱*5にて直接乱を平定することはなかったものの、朝廷から評価され鎮守府将軍となりました。

まさしく古代における武家の興りを象徴する人物の一人です。

 

ふーむ。なかなか歴史のある神社なのですね。小さいながら、境内は坂の上にあり眺めがとても良好です。そして、すぐ隣には「おとめ山公園」。

最後は武士のロマンを感じつつ、おとめ山一帯を去りました。

 

my-butsu.hatenablog.com

(↑↑まあ、ハマってますからね、『平家物語』に。『犬王』も楽しみです)

 

 

こんなところで最後は神田川のほとりでオチをつけようか……なんて思った矢先、とんでもないモノを見つけました!!

 

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呪術缶って禍々しそう

呪物です。

否、呪いよりもなによりも、この自販機”寺ッピング”*6されているではありませんか!!

大悲山観音寺なんてお寺さんが高田馬場にあるんですね。

 

都会にある心安らぐ異空間

……ホントに~?駅前の自遊空間よりも安らぐの~?

高田馬場の歴史と伝統はそこにある

……またまたあ~。

 

しかし、大悲山という山号がかかっこいいし、存在を知らなかった(無知)ので、向かうことにしました。

 

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めっちゃデカいストゥーパ*7じゃーー!!!!

前言撤回します。歴史と伝統も心安らぎ度もまだまだはかり知れませんが、山門くぐって5秒でストゥーパ、は度肝を抜かれました。

すごい。

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観音寺なのでとーぜん(?)観音様もいらっしゃいます。中性的なお顔立ちの観音像が多いイメージですけど、この観音様は凛々しいですね。

 

さらに境内を散策してみると、ななんと!吉川英治氏の石碑が!

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正面には”呼潮遍路”の文字が彫られていました。吉川氏の著作である『鳴門秘帖』となにか関係があるのでしょーか。

 

吉川英治氏というと『宮本武蔵』が有名ですが、『新・平家物語』も有名ですよね。

 

古代の庶民と武家・貴族の興亡……、西行や日本三大怨霊、崇徳上皇など武士以外にもスポットライトをあてた作品です。

 

なるほど高田馬場の歴史と伝統……のキャッチコピーも納得ですね。

 

あとすぐ近くに卵がメチャクチャ供えられてました。

え?!なんで?!と一瞬混乱しましたが、よく見ると蛇霊供養のようですね。

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たまごまみれ

なるほど、好物の卵をお供えしているわけです。にしてもこんなに置いて腐ったりしないのかな……。冬はいいけど夏とかどーなんだろ、といらぬ心配をしてしまいます。

 

そういえば、おとめ山公園にも長ーいヘビの抜け殻がありましたけど、新宿区とはいえ、意外とこの辺は生き物がそれなりにいるのでしょうか。

 

お寺を出て高田馬場駅へと向かう坂を下っていくと、学生街らしい居酒屋やチェーン店のみならず、タイ料理やベトナム料理の看板がチラホラ見えました。

 

難民受け入れの歴史から有名なミャンマー系のお店も多いです。

www.rakumachi.jp(↑↑なるほど、高田馬場にほどちかい中井の寺院にミャンマー人僧侶がいて、そのツテで……とは知りませんでした)


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最後にメチャメチャ中国語の看板が多くて、戸惑う高田馬場駅に着き、帰路へと向かうのでした。

自然→歴史→異国情緒。

高田馬場ってやっぱりカオスですね。そこがよい、のかな~?

 

(島鉄)

*1:ソースは早朝の駅前風景。タイトルとの温度差……

*2:伯方の塩のリズムでご唱和願います

*3:崖が一定の距離にわたり続く地帯

*4:清和源氏経基流の初代です

*5:いわゆる平将門藤原純友の乱

*6:寺社仏閣の宣伝のこと

*7:お釈迦様の遺骨=仏舎利を納める土饅頭型の塚

知らないまち、小川町

アッというまに今年度(令和3年度)も終わりましたね。皆さんのお住いの近くでも年度末予算消化のためとまことしやかに噂される謎の工事が多発していますか??

島鉄です。

 

唐突に語ります。いつだって語り部は唐突なのです(例:恐山のイタコ)。

わたしは神田界隈が好きです。

神田駅の高架下にある飲み屋街にはワクワクさせられます。

外神田、いわゆる秋葉原は”旧ラジオ会館のめちゃくちゃな構造“と”ホコテンのパワフルさ“に驚かされ、定期的に記事執筆*1のため、なんて理由をつけて月1回は行っていました。

ドールショップも岩本町駅近くにありますし。

 

my-butsu.hatenablog.com

それから前に訪れた神田明神ニコライ堂湯島聖堂……。

御茶ノ水を歩くのも楽しいです。肝心の楽器は全然わからないのだけれど。

聖橋から神田川をボンヤリ眺めていると癒されます。

中央線のホーム拡張だとかで大工事をしているさまは、けして美しい光景とは言えないのだけど、見入ってしまう。

 

神保町の古本屋にはあまり近づかないようにしている*2のに、ふとしたはずみで足を運んでしまいます。

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上記画像のとおり、新宿(と東京西部)→御茶ノ水(神保町)→秋葉原(岩本町)は大ターミナル新宿と東京を結ぶ「JR中央・総武線」と靖国通りの地下を潜る「都営地下鉄新宿線」で結ばれています。

御茶ノ水に神田、九段下・神保町、最後に岩本町、この辺は何度も足を運んでいるなあ、と実感。

 

ん?

ふと思ったのが小川町の存在です。なんか、ここだけ降りたことがないような……。

みなさま、いかがですか?行ったことあります??

 

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意外と近いのですよね、お茶の水楽器街。総評会館も気になります。

楽器にスポーツ用品、古本の街。近接していながら、御茶ノ水・小川町・神保町はそれぞれの街の違いをしっかり出しています。

あ、一度だけ登山道具を買いそろえるという友人についていき、訪れたことがありました。あれは小川町だったのか。アキバにもニッピンがありました*3し、神田界隈は登山者にフレンドリーな街です。

 

閑話休題。ちなみに小川町には神田から歩いて向かいました。どこからが小川町なのかよくわからなかった(←無知)ので。

 

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古いお茶屋さんが交差点の一角にまだ残っていることに嬉しさを覚えます

ここは神田司町。お茶の司園を背に外堀通り都道405号線)をズンズン北に歩いていくと小川町に着くみたいです。

www.tokyo-cha.or.jp(↑↑ほぼ情報が載ってなくて笑いました。店頭で様々な茶葉が並べられていて、素敵なお店です。が小川町を優先したためスルー。また来ます……!)

 

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再開発&古い店。混交する街、小川町

住宅街と昔から続く個人店、マンションに工場(こうば)……。

これは小川町、思った以上に街歩きポテンシャル*4が高いのでは??

 

まん延防止施策中ということもあり、飲食店は元気がなさそうでしたけど、細々と個人や零細事業所が頑張っている印象を受けます。

再開発でマンションなんかになるな!がんばれ!!と声をかけてやりたいです。

 

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初見では外観から何の建物か分かりませんでした

おや……?素敵なお店があるような。いやこれはお店か??

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酒屋さんでした。なんと工場併設です

会社?工場?ワインホール?

ぱっと見ナニも分からず、とりあえず小売りもしているようなので、恐るおそる店内に入ってみました。

kanda-konishi.co.jp

あとあと調べて分かりましたが、多様な顔を持つ小西株式会社さんだったのですね。

「再開発に負けるな!」と言うだけはよくない……と思い(あと日本酒買いたい、と思い)、愛媛の地酒「石鎚」を購入。

日本酒好き=辛口が好きな人、の多いイメージですが私は甘口派です。

根拠なく西日本の酒は甘口、と思っている*5ので「まじめえひめ」の酒を買ったわけですね。

 

奥の階段下にマニアックコーナーがあり、古酒が置いてありました。

お店の方に話を聞いたところ日本酒は1年以上寝かして熟成させると古酒と呼べるそうです。
もちろん開栓したらすぐ飲まなければいけないのですけど、自宅の冷蔵庫でもできるのだとか。ふーむ。こぶりな瓶で1年寝かして試してみてもいいかもなあ。

 

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また再開発されてる……。

スポーツ用品店街を名乗るだけあって、小川町にはウインタースポーツのお店と登山用品店が多いです。

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また、御茶ノ水に近いからか音楽関係のビルもあります。あ、QUEEN発見。

 

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このお店はナニ……?

人の手の下に「祝・決勝進出」の文字が。もうナニが何だか分かりません。

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ふもと(?)に近づくと、整体のお店だと分かりました。あと、決勝進出しているのは2Fのレストランでした。人の手、全然関係ない。

 

コインパーキングと個人店の間を抜け、前掲のロンドンスポーツの看板にも書かれていた神田テラスへと出てきました。

商業施設 [神田テラス] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

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お洒落。ガラスで覆われたビルを見ると新しく感じますね(2020年代現在)

このお洒落空間にも当然、近所に通う学生たちの日常があるわけで、めっちゃ騒ぎながら恐ろしくシャレたカフェーのテラス前で爆笑してました。

街は急速に変わっても、人はすぐに変わらない。このギャップがいいですね。

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路地をさまよっているとこじんまりとした素敵なお社がありました。

稲荷社は豊作祈願のみならず商売繁盛を祈念して江戸時代に都市部でも多く建てられましたが、いまもオフィス街や繁華街にひっそりと息づいていて見つけると嬉しいです。

 

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お狐様のせいか、『論語』の「孤」がキツネに見えてしまいました。

小さいながらも、とてもキレイな境内に社殿です。徳は狐……じゃない孤ならずかあ。「誠実な言動、人を思いやる行動」をしなければ人が「来ん来ん」、狐立……じゃない孤立するのですね。

……笑点で座布団全部奪われそうなネタを思いついてしまいました。思いついたことはキチンと記しておかねばなりません。

このネタを思いついたときは「うまいっ!」と自画自賛したのだけどなあ……。

狐につままれたのでしょうか。

 

ともかく参拝を終え、喫茶店で小川町について記事を書くぞー、と意気込みます。

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狐バイバイ。

 

この五十稲荷神社の面する通りには多くの飲食店が立ち並んでいます。

中国、インド、ドイツ、九州……各国の料理が堪能できるスーパー路地なのです。

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明治45年、老舗ですね

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外観はそこまで古めかしくないの面白いですね

路地に歴史あり。

 

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あと、笑いながら怒る人こと竹中直人氏と『セーラームーン』作者の武内直子氏が合体したみたいな名前の歯医者さんを見つけました。

この看板の古い丸っこいフォントと、押してもホントに鳴るのか怪しいインターホンが好きです。

 

……意外にも神保町や御茶ノ水と比べると、小川町に非チェーン店の喫茶店は少ないようです。いや正確にはあるのですが、まん延防止のためか閉まっているのでした(まだ17時台だったのに……!)。

 

結局、神保町にたどり着いてしまい、入ったことのない店はあるかな……探してみると、おやこの店は……。

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素敵な看板。セイロン(スリランカ)の象徴であるライオンがお出迎え

もっぱらコーヒー党の私は紅茶を嗜む*6ことはないのですが、大阪は中津のカンテGで「チャイおいしい」と気づいてから少し興味が出てきました。

せっかくなので入ってみましょう。

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紅茶専門店って地下に作る決まりでもあるのかな(カンテGとここの2例のみで判断)

階段を降りるとそこは……地下とは思えないほど明るく(とーぜん)、落ち着いた雰囲気のお店でした。

 

ふーむ、一人のお客さんが多いのでこれは集中してブログ記事の執筆ができるぞー!

ちなみに地下なので電波が通りません*7でした。余計なことをネットサーフィンして時間を無為に過ごすことも防げますし、素晴らしいですね!!

 

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ポットには2杯分の紅茶。茶漉しもついています

鹿児島県産の紅茶、2ndべにふうきババロアを注文しました。

恥ずかしながら、国産の紅茶用茶葉があるなんて知りませんでした。

minorien.jp

sasanotea.jp

どうやらセカンドリーフのほうが香りと酸味が強いようです。

ババロアがそこそこ甘くてとろけるので、ちょうどいい……!

ちなみに二杯目を入れる時に、何を思ったのか茶漉しをガン無視してカップに淹れたため、茶葉本来の香りと触感を味わえました。茶葉をそのまま食べたい人以外は気をつけてください。

 

小川町散歩するはずが、結局浮気してしまったな。

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何枚もある救世軍本部の写真。私は記憶を消されているのでしょうか

神保町に来るたびに「救世軍の本部がある!?!」と写真を撮っている気がします。

社会鍋、最近見ないなあ(コロナだから?)。

www.salvationarmy.or.jp

そして衝撃のニュース。

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フリーペーパー『おちゃのおと』によると前から気になっていた「顔のYシャツ」が閉店していたのでした。

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ガ、ガーン

今回も小川町駅近くまで来て、看板を確認していたのですが、まさかお店は既になくなっていたなんて……。

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いつまでもあると思うな、顔のYシャツ。

 

知ってるまち、小川町。こんどは山道具でも買いに来ようかな。

 

(島鉄)

*1:驚く勿れ、私は中途半端に写真をまとめ、文章をダラダラ書いてアキバで何も買わずに帰ったことが幾度かあるのです。交通費のムダ?

*2:必ず本をアホほど買ってしまう。古い雑誌大好きなので

*3:2017年に閉店

*4:歩いていて楽しい度のこと。いま思いつきました

*5:対比として東日本は塩辛いイメージだからかもしれません

*6:ごめんなさい、嗜むって言いたいだけです

*7:私はポケットWi-Fiを使っています

夜行バスで聴きたいアルバム

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久しぶりに夜行バスに乗った。東京から大阪へ。

 

夜行バスにはたくさんの思い出があって、眠れない夜の間記憶をふりかえっていた。

 

安い夜行バスは快適さとほど遠い。

席は身動きがとれず眠りが浅くなる。腰も痛い。現地へ着くころにはいつもクタクタになっている。もう乗るものかと心に誓う。

 

けれど夜行バスでしか味わえない経験もあるのだ。

旅の始まりの気持ちの高ぶり。暗い車内でカーテンから漏れ入る高速道路の灯り。サービスエリアで吸う空気の美味しさ。そして闇のなかでイヤホンの音楽に身を委ねるあの時間。

 

それでは私が夜行バスで聴きたくなるアルバムを紹介しよう。

 

1 坂本真綾30minutes night flight』 
30minutes night flight

30minutes night flight

  • provided courtesy of iTunes

 

30分のコンセプトアルバム。

表題曲は目を閉じて聴いていると空を飛んでいるような夢幻の感覚になる。それでいて日常の美しさを歌うバラードもあってじんわりくる。

 

高校生のころひとりで京都の大学へキャンパスを見に夜行バスに乗った。

カーテンの外を見るとバスはどこか知らない街の坂を登っていた。ふだん住む街を離れて遠くへ向かっていると思った。

 

街や国の あらゆる境界線を 越えていくよ 今夜あなたを乗せて

30minutes night flight

 

2 空気公団 『夜はそのまなざしの先に流れる』
天空橋に

天空橋に

  • provided courtesy of iTunes

 

静かな夜が始まるアルバム。

 

夜行バスでは家にいるときよりも夜を強く感じる。明かりをつけられないからだ。

闇のなかでじっと時を過ごしていると、夜が身体に染み込んで、頭は普段考えないようなことを考え出す。時間は遡り、自分が生まれてから今までの記憶を辿っていく。引っ越す前に住んでいた街や家の風景。小学生のころの友だちとの会話。

 

記憶の時間旅行から帰ってくると、こうして旅行をしている今この瞬間がなんだか誇らしい。

 

天空橋に夜が落ちた ぼくは今すぐ迎えに行くよ

天空橋

 

3 パソコン音楽クラブ 『Night Flow』
Invisible Border (intro)

Invisible Border (intro)

  • パソコン音楽クラブ
  • エレクトロニック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

夜のグルーブに身を委ねよう。

 

記憶はやがて郷愁へと変わりもう取り戻すことのできない輝きを放つ。

こうして旅をしている今もやがては追憶されるのだ。かけがいのない一瞬のなかに永遠を想う。

 

静まる街を彷徨い 揺れる煙を追うよ

Yukue

 

歌詞は批評目的で引用しました。

夜行バスの中では適度な音量で音楽を楽しみましょう。それでは!