アッというまに今年度(令和3年度)も終わりましたね。皆さんのお住いの近くでも年度末予算消化のためとまことしやかに噂される謎の工事が多発していますか??
島鉄です。
唐突に語ります。いつだって語り部は唐突なのです(例:恐山のイタコ)。
わたしは神田界隈が好きです。
神田駅の高架下にある飲み屋街にはワクワクさせられます。
外神田、いわゆる秋葉原は”旧ラジオ会館のめちゃくちゃな構造“と”ホコテンのパワフルさ“に驚かされ、定期的に記事執筆*1のため、なんて理由をつけて月1回は行っていました。
ドールショップも岩本町駅近くにありますし。
御茶ノ水を歩くのも楽しいです。肝心の楽器は全然わからないのだけれど。
聖橋から神田川をボンヤリ眺めていると癒されます。
中央線のホーム拡張だとかで大工事をしているさまは、けして美しい光景とは言えないのだけど、見入ってしまう。
神保町の古本屋にはあまり近づかないようにしている*2のに、ふとしたはずみで足を運んでしまいます。
上記画像のとおり、新宿(と東京西部)→御茶ノ水(神保町)→秋葉原(岩本町)は大ターミナル新宿と東京を結ぶ「JR中央・総武線」と靖国通りの地下を潜る「都営地下鉄新宿線」で結ばれています。
御茶ノ水に神田、九段下・神保町、最後に岩本町、この辺は何度も足を運んでいるなあ、と実感。
ん?
ふと思ったのが小川町の存在です。なんか、ここだけ降りたことがないような……。
みなさま、いかがですか?行ったことあります??
楽器にスポーツ用品、古本の街。近接していながら、御茶ノ水・小川町・神保町はそれぞれの街の違いをしっかり出しています。
あ、一度だけ登山道具を買いそろえるという友人についていき、訪れたことがありました。あれは小川町だったのか。アキバにもニッピンがありました*3し、神田界隈は登山者にフレンドリーな街です。
閑話休題。ちなみに小川町には神田から歩いて向かいました。どこからが小川町なのかよくわからなかった(←無知)ので。
ここは神田司町。お茶の司園を背に外堀通り(都道405号線)をズンズン北に歩いていくと小川町に着くみたいです。
www.tokyo-cha.or.jp(↑↑ほぼ情報が載ってなくて笑いました。店頭で様々な茶葉が並べられていて、素敵なお店です。が小川町を優先したためスルー。また来ます……!)
住宅街と昔から続く個人店、マンションに工場(こうば)……。
これは小川町、思った以上に街歩きポテンシャル*4が高いのでは??
まん延防止施策中ということもあり、飲食店は元気がなさそうでしたけど、細々と個人や零細事業所が頑張っている印象を受けます。
再開発でマンションなんかになるな!がんばれ!!と声をかけてやりたいです。
おや……?素敵なお店があるような。いやこれはお店か??
会社?工場?ワインホール?
ぱっと見ナニも分からず、とりあえず小売りもしているようなので、恐るおそる店内に入ってみました。
あとあと調べて分かりましたが、多様な顔を持つ小西株式会社さんだったのですね。
「再開発に負けるな!」と言うだけはよくない……と思い(あと日本酒買いたい、と思い)、愛媛の地酒「石鎚」を購入。
日本酒好き=辛口が好きな人、の多いイメージですが私は甘口派です。
根拠なく西日本の酒は甘口、と思っている*5ので「まじめえひめ」の酒を買ったわけですね。
奥の階段下にマニアックコーナーがあり、古酒が置いてありました。
お店の方に話を聞いたところ日本酒は1年以上寝かして熟成させると古酒と呼べるそうです。
もちろん開栓したらすぐ飲まなければいけないのですけど、自宅の冷蔵庫でもできるのだとか。ふーむ。こぶりな瓶で1年寝かして試してみてもいいかもなあ。
スポーツ用品店街を名乗るだけあって、小川町にはウインタースポーツのお店と登山用品店が多いです。
また、御茶ノ水に近いからか音楽関係のビルもあります。あ、QUEEN発見。
人の手の下に「祝・決勝進出」の文字が。もうナニが何だか分かりません。
ふもと(?)に近づくと、整体のお店だと分かりました。あと、決勝進出しているのは2Fのレストランでした。人の手、全然関係ない。
コインパーキングと個人店の間を抜け、前掲のロンドンスポーツの看板にも書かれていた神田テラスへと出てきました。
商業施設 [神田テラス] | 受賞対象一覧 | Good Design Award
このお洒落空間にも当然、近所に通う学生たちの日常があるわけで、めっちゃ騒ぎながら恐ろしくシャレたカフェーのテラス前で爆笑してました。
街は急速に変わっても、人はすぐに変わらない。このギャップがいいですね。
路地をさまよっているとこじんまりとした素敵なお社がありました。
稲荷社は豊作祈願のみならず商売繁盛を祈念して江戸時代に都市部でも多く建てられましたが、いまもオフィス街や繁華街にひっそりと息づいていて見つけると嬉しいです。
小さいながらも、とてもキレイな境内に社殿です。徳は狐……じゃない孤ならずかあ。「誠実な言動、人を思いやる行動」をしなければ人が「来ん来ん」、狐立……じゃない孤立するのですね。
……笑点で座布団全部奪われそうなネタを思いついてしまいました。思いついたことはキチンと記しておかねばなりません。
このネタを思いついたときは「うまいっ!」と自画自賛したのだけどなあ……。
狐につままれたのでしょうか。
ともかく参拝を終え、喫茶店で小川町について記事を書くぞー、と意気込みます。
狐バイバイ。
この五十稲荷神社の面する通りには多くの飲食店が立ち並んでいます。
中国、インド、ドイツ、九州……各国の料理が堪能できるスーパー路地なのです。
路地に歴史あり。
あと、笑いながら怒る人こと竹中直人氏と『セーラームーン』作者の武内直子氏が合体したみたいな名前の歯医者さんを見つけました。
この看板の古い丸っこいフォントと、押してもホントに鳴るのか怪しいインターホンが好きです。
……意外にも神保町や御茶ノ水と比べると、小川町に非チェーン店の喫茶店は少ないようです。いや正確にはあるのですが、まん延防止のためか閉まっているのでした(まだ17時台だったのに……!)。
結局、神保町にたどり着いてしまい、入ったことのない店はあるかな……探してみると、おやこの店は……。
もっぱらコーヒー党の私は紅茶を嗜む*6ことはないのですが、大阪は中津のカンテGで「チャイおいしい」と気づいてから少し興味が出てきました。
せっかくなので入ってみましょう。
階段を降りるとそこは……地下とは思えないほど明るく(とーぜん)、落ち着いた雰囲気のお店でした。
ふーむ、一人のお客さんが多いのでこれは集中してブログ記事の執筆ができるぞー!
ちなみに地下なので電波が通りません*7でした。余計なことをネットサーフィンして時間を無為に過ごすことも防げますし、素晴らしいですね!!
鹿児島県産の紅茶、2ndべにふうきとババロアを注文しました。
恥ずかしながら、国産の紅茶用茶葉があるなんて知りませんでした。
どうやらセカンドリーフのほうが香りと酸味が強いようです。
ババロアがそこそこ甘くてとろけるので、ちょうどいい……!
ちなみに二杯目を入れる時に、何を思ったのか茶漉しをガン無視してカップに淹れたため、茶葉本来の香りと触感を味わえました。茶葉をそのまま食べたい人以外は気をつけてください。
小川町散歩するはずが、結局浮気してしまったな。
神保町に来るたびに「救世軍の本部がある!?!」と写真を撮っている気がします。
社会鍋、最近見ないなあ(コロナだから?)。
そして衝撃のニュース。
フリーペーパー『おちゃのおと』によると前から気になっていた「顔のYシャツ」が閉店していたのでした。
今回も小川町駅近くまで来て、看板を確認していたのですが、まさかお店は既になくなっていたなんて……。
いつまでもあると思うな、顔のYシャツ。
知ってるまち、小川町。こんどは山道具でも買いに来ようかな。
(島鉄)