埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

はにわ通信 第5号「庵野秀明展と『Sonny Boy』」

◇2021-10-18

最近は朝ドアを開けて外に出ると部屋のなかとだいぶ温度差があり季節の変化を感じる。冷たくなる頬と吸い込んだ空気の清涼さにまだ冬ではないけれどまるでスキー場にいるような気分になる。来年はスキーをするのもありだ。

 

庵野秀明

国立新美術館でやってる庵野秀明展を観てきた。

 

庵野作品は好きなのだが、正直庵野の内面にフォーカスする風潮には距離をとっていたので、今回の企画展に最初あまり乗り気ではなかった。

しかし展示を観るとそんなことは杞憂で、展示品の圧倒的な物量によって『エヴァ』や『シン・ゴジラ』に至る創作の流れがわかり大満足だった(観終わるとすごい疲れた)。このひとはずっと爆発とかメカニックとか怪獣を好きで描き続けてるんだなと。

 

庵野の描き方はオタク的だと同行の友人が言っていて納得した。物事を抽象化してその本質を端的に描こうとするアーティスト的な創作と比べて、庵野はどこまでもディテールを追求して情報量をぶつけてくる。

エヴァのオープニングなんかも改めて見るとサビの盛り上がりに合わせてカットの切り替わりが速く激しくなっていることに気づく。庵野は構図も卓越しているので、その速さと合わさって気持ちのいい映像経験が生み出されるのだ。

 

◇『Sonny Boy』

Sonny Boyはその点で庵野と真逆の映像だった。漂流世界は現実とかけ離れた抽象的で象徴的な背景によって表現されている。

 

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公式サイトより。闇のなかで手をのばす希。

 

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公式サイトより。第8話『笑い犬』。

 

物語の説明も最小限に抑えられていて毎話いきなり想像もつかなかったような話が始まる。余白の大きさのおかげでどこまでも飛躍していく物語が成立していた。

 

最終話については、3年前くらいの自分だったら納得いってなかったかもしれないが、今の自分にはこれでよいと思えた。ぼくも成長しているのだと信じたい。

 

【小説】さんぽ・まち・かんさい――清水の舞台から

  ノロノロ谷町六丁目という地下鉄駅まで向かう二人の若者。

 

 たんぽぽのような髪の色と綿毛のような髪型の二人が歩くさまは、遅れてやってきた春という風でどこかおかしかった。

ちなみにこれは、5月半ばとしては「観測史上最高の31度を記録したあの日」の大阪を飛んでいたカラスの感想であるから、道行く人からすると「並んで歩くなや、ボケ」という感想以外は特にないだろう。

 特に谷町筋は車道こそ広いが、歩道は御堂筋と違って*1それほど広くもないので、並んで歩かれるとそれはそれは顰蹙を買うことになる。

 暑いんだから外にでなくてもいいのに、そういう日に限っておじいちゃん(タンクトップが駱駝色なのか元々は白だったのか分からないファッションスタイル)がフラリフラリ、と歩いているのだから困る。

 

「なあ、それにしてもなんで5月にもなってサークルどこも入ってへんの?もしかしてどこか体験したけどやめたん?」

「その事情は周もよーく知ってるでしょ、今頃ようやく引っ越し先が決まったんだから」

 いささか冷たい口調だったかもしれない。周は少し眉を下げると、せやったねゴメン、と呟くように返した。

 

 私は3月の上旬、ギリギリまで補欠合格あるいは3月入試の合格を狙っていて「神路くんは浪人してもなお、あきらめない心を持っているね」と予備校講師からも感心、というか呆れられていたのだが、お陰様でK大進学が決まったころには引っ越し準備が間に合わず、マンスリーマンションを借りて奨学金手続きからガイダンス、シラバス説明・前期講義登録とすべてのかたが付いた頃には放心状態となっていた。

 

 辺りを見渡してもサークル新歓などもう終わってしまっているのではないか、というだけではなく、この高槻(山奥)キャンパスで大手を振って歩いているのは「体育会所属」のいわゆる軟弱サークル*2とは一線を画す、ガチガチ本気の部活動の方々なのであった。

なにせキャンパス内に3つのグラウンドとアイススケートリンクなんかが完備されているのだから、スポーツに取り組むのにはうってつけの環境だし当然と言えば当然だ。

 

 私はスポーツとほぼ無縁な人生を送ってきた。常に通信簿は3だった。出しゃばりすぎず、変に目立ちすぎず。

小学校ではスイミング、中学でキツくて水泳部を退部し、そのまま帰宅部、高校で卓球を始めるも6月には幽霊部員という輝かしくない経歴の持ち主だ。

 

 そして体育会の人たちほど本気でなくてもALLラウンドサークルや、和気あいあいとバレーボールを楽しむサークル(私は高校時代にレシーブで失点、トスはやや後ろにいき、サーブはネットに阻まれ、最終的にスマッシュを顔面に受ける係と化していたので、とても入れないけど)もあることが分かったのは4月の終わりごろ、ようやく従弟のアパートに引っ越しが決まり、GWに東京に帰ってホームシックを解消しようとでも考えていた時分であった。

なので、当たり前ながら5月にもなるとサークル勧誘はすっかり終わっていた。これは高槻キャンパスか千里山の本キャンパスより小規模なことも影響してるだろうけど。

 

 

「ボクはオープンキャンパスの時点でもう入りたいゼミもサークルも決まってたから、あんまし分かれへんねん。ゴメンね、変なこと聞いてもうて」

「いいよ、別に。もう少し前からしっかり大学生活について考えておけばよかったんだし」

 この機会を逃したら、もしかすると所属サークルなし、キャンパス内友人なし(今だって同じ講義を何個か受けている知り合いが一人、二人いるばかりだ)、高槻の山奥と松屋町を往復するだけの、人里に高頻度で降りてくる山猿状態になってしまうかもしれない。

それだけは避けたい。なんとしてでも避けたい。

この先、入るサークルがカルトであったとしても。

というかこの場合、アパートを貸してくれる従弟がカルトサークルに入っていることになるから、どう頑張っても逃れようがない。終わった……詰みだ。もう人生終わりだーー!!むしろ、清々しい。

 

 そんな思いを胸に抱えているうちに谷町六丁目駅に着いた。しかし階段を下っていくと心なしかダウナーな気分になってくる。位置エネルギーと同じく私の精神エネルギーは下がっていった。

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あ、餃子美味しそう。単純な私の精神エネルギー。

 

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 二駅ほどで「四天王寺前・夕陽丘」というえらく長い名前の駅に着いた。どうやらここが待ち合わせを約束しているカフェのある場所、そして清水の舞台の最寄り駅のようだった。

 

「それにしてもなんで、周は新入部員なのに早速勧誘なんてしてるの?」

 上級生が勧誘して、同学年の新入部員に初めて会う……という形が、一般的な気がする。これは浪人せず大学で青春を謳歌している高校の同期から聞いた確かな情報だ。

 

「いやまぁ……うちの部活めっちゃ小規模やねん」

 よくよく聞いてみると、部活動の要件、5人以上の部員数を割ることがないよう、新入りだろうと何だろうと、5月末までは手当り次第声をかけているのだという。

 

「ホントにね、ボクもなんやかんや高校まで奈良に住んでたし大阪のことあんま詳しないんやけど、このサークル入ったら友達もできるし関西中の色んなとこ行けるし、ええことづくめやと思うわ。コーくんもアパート来る前、ブラブラ歩いてたし、気に入るんとちがうかなあ」

 そんなバラ色の未来が待ってます、というようなセリフを聞くとどうしても疑い深くなってしまうのが人情というもの。

やはり一寸先は闇。怪しいサークルなのかもしれない。カフェは軽く軟禁するのに都合がいいし。

 

「勧誘、うまく行ってるの?」

「あはは、恥ずかしながら今のところ3人誘って全滅しててん。」

 ええことづくめなサークルの勧誘なのに3人中3人が入部を断る……怪しい、怪しすぎる。ぶらぶら歩く人が役立つ非合法事業……自爆テロあたりか。流石にそれは大仰だし、ピンクチラシや分譲マンションの広告を電柱に貼り付ける作業だろうか?

単純に周の押しが弱いのかもしれないけど。

 

「そしたらちょっとだけ歩こぉか。大体、駅から5分くらいかな?谷町筋を南に下って角曲がったらすぐやから」

 こんな閑静な住宅街でピンクチラシなんて貼ってる姿を見られたら大変なことになりそうだ。いや、この辺なら分譲マンションのツートンカラー印刷のチラシをこれでもかと電柱及び壁にペタペタ作業のほうだろうか。

 

「なぁ、ボーッとしてるけど人の話聞いてんの?」

 四天王寺近くは名前の通り、四天王寺があるのはもちろん、お寺が多い。

 さらにいうと学校も多く――これはあとから知ったことだけど――どの学校も頭の良い、いわゆる「かしこ」*3な地域らしかった。

 

「んー、あぁなんかこの辺はお寺多いらしいね」

……やっぱり話聞いてへんなぁ。この近くはたしかにお寺多いけど。そろそろ着くんと違うかな、清水寺

「あ、あった!!ここ!ここが清水寺やねん」

 

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 たしかに清水寺と石碑に書いてある。

「んー、京都のなら修学旅行で行ったけど、やっぱりここは知らないな……

 

 そういえば北海道名物の「白い恋人」を真似た「面白い恋人」というパクリの上に自分から面白いと言っている土産があったな。

いまに清水寺から「この狼藉者!堪忍しておくれやす~」とでも言われるのではないか。

「パクリやと思うてるやろ。ちゃうよ、ココは大阪夏の陣で焼失した後に京都の清水さんにあやかってつけたんやって。本尊も清水寺とおんなし観音さんやし」

 

 周はそれに……と続けて清水寺清水寺たる所以を話してくれた。なんと、この大阪清水寺には本家の音羽の滝のように「玉出の滝」があり、清水の舞台もあるというのだった。

 

……ということは本家よろしく登るのか、坂を。

「大丈夫だいじょうぶ!ウチの実家から行くんやったら坂登らなアカンけど、夕陽丘は名前の通り丘の上やから、むしろちょい下るくらい」

 それを聞いて安心した。下り坂なのか。これから下り坂というワードは本来大学生活をこれから始める者にとって不吉極まりない言葉だが、それより坂を上り下りする無益さのほうが精神的にきついのだから安心するのも仕方ないだろう。

 

「わざわざ来たし、清水坂下ってみる?」

「登らなきゃいけないの面倒だから、そのままお寺に入るよ」

 

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「えぇ〜!そーゆーとこが散歩の醍醐味やんかぁ」

 1ヶ月前に入部したにもかかわらず、一端の歩き屋(造語)の顔をしている。

人生は谷あり山あり。下ったら上る。ある意味ポジティブに捉えれば良いことなのかもしれない。

 

位置エネルギーの浪費とも言うけど」

「もう、またそんなこと言うてアホやなぁ。このあとカフェでカロリー補給するんやから、ええやんか。な、行こ」

 ついグチが口に出てしまった。清水坂は階段の「踏み板」が2.5歩分ほどの長さで非常に歩き辛い。大体カフェでカロリーを補給できるのは嬉しいが、奢ってくれるのだろうか。大阪人はケチ*4だから奢ってくれなさそうだ。人にタカる前提の人間が人にケチをつけていいかは分からないけど。 

 

「ちょうど、この近くには料亭があったらしいねん。松尾芭蕉さんも来はったらしいわ」

 清水坂を降りていく途中、ちょうど右手側の石垣の上に、かつて『浪華百景』として名高い《料亭 浮瀬》があったらしい。

明治にはその隆盛もなく売却され姿を消してしまうものの、あの松尾芭蕉も来たというから、往時とても賑わったであろうことは想像に難くない。

 

「よく知ってるね、そんなこと。国文学専攻だっけ?」

……いや、実は清水寺行くからには紹介しとこー、と思ってさっき調べてん。ボクは芸術学美術史専修。16も専修あるから、わけわからんくなるけど」

 地元の人は誇りに思ってるけど、案外知られていない史跡は多いものだ。《浮瀬亭》の場合はそこにあった跡すらほぼ残っていないから、なおさら人々の記憶から忘却されるのも早かったのだろう。

 

「美術史かぁ。いいなー、文学部は色々あって。こっちは専門科目に分かれるとはいえ一つだよ。災害マネジメント、とか何するのか全然分かんないし」

「何するんやろね?でもええやんか、12回生の時は皆で同じような講義受けるんやろ?気の合う友達すぐ作れそうやん」

そういうものだろうか。山奥に籠もって自然災害について学んでいくうちに芽生える友情、恋、青春……

 

アリかもしれない。大アリではないか。

危機について学ぶのだから、吊り橋効果というやつのご加護も得られそうだ。

 

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「ほな、清水坂の下まで来たし登ろか。」

 え……早々とまた登るのか……

そう思い、清水坂から来た道を見返すと、右手に寺の石垣と塀が並び、緩やかな坂が続いているさまが見える。 

大阪都心とは思えぬ静謐さを湛えたこの場所はなんだか不思議だった。

そして、京都の清水寺ほど有名にならなくても、街中にひっそりとある良い風景だと思った。静かなのは高校生の行き交う平日でなく、休日の14時過ぎでほとんど人も歩いていないからだろうか。

 

「少しだけ写真撮っていい?」

 もちろん、これは坂を登る気力を回復するためでは断じてない。

ちょっと足が疲れてはいるが、そういうわけではない。

ただ、この景色を残しておきたい、それだけだった。ほんとだよ。

 

「よかったやろ?清水坂降りて」

「うん……よかった。清水寺寄って間に合う?」

 時刻は1425分、5分前に集まることを考えると約束まで30分しかない。

 

「急ご、走るで!」

「え?!」

 言わなきゃよかった。

静謐な空間をダッシュで掻き乱すことは本意ではなかったが、正直隣の高校生もよく部活でダッシュしてそうな坂(高校生とは学校の近くに手頃な坂があればダッシュする・させられる生き物なのだ、これは日本全国共通なはず)なので許してもらいたい。

 

 とても20歳そこそこと思えぬほど息を切らしながら、清水坂を駆け上がり境内に入ると驚くほど見晴らしがいい。 

 通天閣も見える。それどころか日本一高いと噂のあべのハルカスも見えるではないか。

「見晴らしめっちゃええトコやろー。真夏は行く気せぇへんけど、春秋の晴れた日に行くと気分よぉなる気ぃすんねん」

 

「今日の気温、ほぼ真夏と変わらなくない?」

 正午を過ぎ、3時に近くなっているとはいえ気温29℃

 

「いやー、風が気持ちええわぁ」

 意図的に無視されている気がしてならない。

「周がすっかり健康体になって安心したよ……。もうこっちはヘロヘロ……

 

「小さい頃はコーくんのあとついて回ってたもんなぁ。あのときの元気はどこいってしもたん?」

小学生くらいまでは病気がちな周と私は、よく比べられて伯母さんに羨ましがられた記憶がある。居心地の悪さを少し感じて、いい気持ちではなかったけど、今思えば私の取り柄は健康というくらいで他には何もなかった。

「人間なんて言ったって達者が何より」とはいえ、20代にして衰えきった自身の体力から唯一の長所が無くなるのではないかと空恐ろしくなった。

 

「昔はこっから海が見えてたんやって。今以上に眺め良かったやろなぁ」

「今でも十分じゃない」

 周囲が完全に墓地であることを除けば、小ぶりで可愛らしい寺の鐘と通天閣あべのハルカスを写真に収められる、ここはちょっとしたフォトスポットといっていい。油断すると写真に墓石が入ってしまうけど。しかし、ジメジメした墓地よりこういう見晴らしのいいところに埋葬されたい、と思うのは分からないでもないな。

小さいながら存在する清水の舞台からの見晴らしは本家同様に抜群だ。

 

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「ねぇ、ところで音羽の滝……みたいな滝はどこにあんの?」

「んー、そこにあるよ」

 指さす方向を見ると……何も分からない。

どうやら本家より勢いが明らかにないが、お堂から3手に分かれて樋から水の落ちる、京都清水寺音羽の滝にそっくりな滝があるようだ。

見えない……ということからわかるとおり、滝のある場所はここより低い。階段を降りていかねばならないようだ。うへー、また降るのか。

しばらく石段を下っていくと、たしかに京都の清水寺で見たことのあるような滝があった。

なんだか優しい水量の滝だ。名を玉出の滝というらしい。

「なんか滝の元気なくない?」

「うん、いつもあんな感じやけどね。昔はもっと流れが強うて江戸時代なんかは涼み料ってお金取ってたらしいわ」

 なんかお金を取るあたり、そこらへんは商売上手な大阪らしいな、なんて思った。でも境内を開放して、庶民の憩いの場にしたのだからある意味素敵な話かもしれない。

 

「せっかくだからお水取りする?」

「せやね、水貯まるの時間かかりそうやけど」

 たしかにあのチョロチョロ具合では相当時間がかかりそうだ。京都の清水寺では柄杓を落としてしまうか、と思うほどの勢いだったけど、ここは今にも流れが止まってしまいそう。

 

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それでも大阪市内唯一の自然な滝だというから、このチョロチョロがいつ止まってしまうかもわからない玉出の滝は貴重な滝に違いない。

 

「あれ?なんか奥の方に人おらん!?」

「あ、ホントだ。滝行してる」

 驚くことにここ玉出の滝は滝行できるのだ。

プールの腰洗い槽に浸かり滝行〜、とかフザケたこと(大阪なら確実に吉本行ったほうがいいと勧められるイチビリなヤツだ)をぬかしていた同級生がクラスに一人はいた。

それと同じくらいのことを大真面目に山伏の格好でやっているのだから少し面白い。

でも真剣にやっている方を笑うのは流石に悪い。

……そう思うと余計に笑ってしまいそうになる。

 

「やっぱり今日暑いから、滝行しはったんやろか」

「冬やるよりいいよね、滝行は。滝行って夏のほうが健康に良さそう」

 失礼ぶっこいてる二人*5

大阪府には箕面(北の方)に立派な滝があるけど、市内で滝行するにはココしかないから仕方ないのかもしれない。

 

スパワールド*6の滝のほうが勢いあった気ぃするなぁ」

「まぁ滝行は滝の水量が問題ではないからいいんじゃない」

 やっぱり失礼極まりない二人。

 

「時間も時間やし、とりあえずカフェ行こか」

「そやね」

 あ、関西弁がうつってしまった。

「そしたらまた階段ダッシュ!!」

「え?!また?!?」

 位置エネルギーの浪費、しんど。

 

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 表通りの谷町筋に出ると、先ほどの静かな清水寺の境内が嘘のように騒がしい。

お寺に入る前まではこの谷町筋も静かな通りだと思っていたのに。

 

 来た道を戻り、あべのハルカスめがけて谷町筋を南に行くと細長い茶色のタイルに覆われたビルが見えた。一階に大きく《Cafe 百花》と看板がある。

 

「あそこ、あの喫茶店で新入部員面接してん」

食べログ評価3.3……。信用に足りる数値だね」

「そんなんわざわざ調べてんの?」

「そこまで気にしてないけど、2とか4とか極端な評価されてる店は怪しいからね」

 

 私はこういう情報収集能力に関しては自信がある。もっと自分にとって大切な情報を収集しろ(高槻キャンパスが山奥に存在してる、とか)と言われそうだけど。

そんな自分のことが……嫌いになれない、でも十分じゃない。いつでも自分のこと一番見えない。そんな歌もあった気がする。なかったかもしれない。

 

 しかし、どんな人が中に待ってるのだろうか。

笑顔なのに目が笑ってない人、断定口調の人、とにかく早口でまくし立てる人……これらの人たちでなければよいのだけど。

 

 少しの不安を胸に抱え、アビー・ロードよろしく横断歩道を渡る*7と、こちらが店に入る前から手を振っている人が見えた。

だ、大丈夫。多分、いい人。いいんだ。行けばわかるさ。坂道を歩いてきたせいか元気はあんまりないけど。

 迷わず行けよボンバイエというよか、人生迷走、早くも家に帰りたい気分*8だ。

 

 右手と右足を同時に出す無意識なナンバ歩き*9をしつつ、私と周は手の振るほうへ誘われ《café百花》に入っていった。


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~訪れた場所~

 

 清水寺

客番札所 有栖山 清水寺 / 新西国霊場−新しい巡礼の旅

 正式な山号は有栖山(この山号、実に乙女チック)清水寺といいます。

 この一帯は夕陽丘と呼ばれ、寺町として四天王寺を中心に数々の寺社があります。閑静な雰囲気から学校も多く、大阪市内きっての文教地区です。

 文中にある玉出の滝、樋を流れる三筋の滝はそれぞれ「現在・過去・未来」を表し、商売繁盛の寺として尊崇を集めています。名前の通り(?)夕陽丘のため、高いビルが建つ前は夕焼けを眺めつつ淡路島や瀬戸内海を一望出来たとか。大阪湾、瀬戸内海方面は西であり浄土(は天竺のある方角と同じく西)信仰の隆盛から寺も大いに栄えたといいます。

 中興の祖である延海阿闍梨が近世に入って観音菩薩のお告げから京都の清水寺を模したことから今日の姿となったそうです。けっしてパクリ、ではありません。

 個人的には近代文明によって近世の遺産である「玉出の滝」が失われそう(実際、江戸時代に隆盛を誇った浮瀬亭は面影もありません)になるのを守った、という歴史が好きです。

 たしかに地下開発の影響で水流は弱いし、自然の滝なんて都会になくても困りはしない、のかもしれませんが、行政を動かして水脈が保たれていることは少し嬉しく思います。江戸時代の『浪速百景』の名所図会の構図が現在もそのまま残されている、なんて貴重ですよね。

 

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ぼちぼちでんな、とゆーギャグ(おもんな)を思いついてしまうほどにお墓に囲まれています。死後は鬱蒼とした木々に囲まれて誰も墓参りに来ない、なんてとこより駅近で見晴らしのいいところに埋葬されたいものですね。

 

 

 

 

*1:大阪都心を南北に貫く、大幹線の国道25号線。車道は全6車線の一方通行でアホみたいに広い

*2:除草剤が年々増えて置き場に困っているテニスサークル等

*3:関西弁では「賢い=かしこ」だと聞いたことがありますが、今も使われてるんでしょーか?!「お金持ち=ぶげんしゃ」と愛媛では呼ぶ、並みに廃れた方言ではないかと思っているのですが……

*4:偏見。ちなみにZOZOTOWNの送料自由化で購入者が自由に送料を設定した結果、関西2府4県は40位からワースト47位までにランクイン。軒並み安値を付けたみたいです。大阪府は46位。1位と47位の差は25円程度でしたが……。

*5:実際に滝行は可能で、冬場の寒い時期にされる方もいるそうです。予約が必要なので興味のある方は寺務所にTELしてみて下さいネ

*6:ドヤ街で有名な西成あいりん地区のほど近く、通天閣のまたぐらを抜け、新世界と合わせてプールと世界の温泉浴場を体感できる一大テーマパーク。夏場は子連れのプール利用客が長蛇の列を作るくらいには人気スポットーーそのすぐ近くで日雇い労働者が集う光景はなかなか貴重だと思うーーです

*7:これアビー・ロードに触れる必要がまったくないですね

*8:ちなみに高槻キャンパスは最寄の高槻駅まで徒歩40分と、講義を抜けて途中帰宅なんて不可能に近い。恐ろしいところですね

*9:実際にあったか分からないが、近代以前の日本人は同じ手足を同時に出して歩いていたという。いわゆるロボット歩きですね

はにわ通信 第4号「富士そば」

受験の思い出

久々に出社をした。1ヶ月ぶりくらい。私は基本在宅でやっている。

 

夕食を駅前の富士そばでとった。

 

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富士そばでいちばん好きなのは「冷やし肉富士」だ。

肉がたくさん入っていて温玉もわかめもあってお気に入り。

 

今回は富士そばがなぜかゲーム『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』とコラボして「赤富士」になっていたのでそれを注文した(富士そば変な企画しがち)。ついでに紅生姜天をトッピング。

 

 

富士そばには思い出がある。

 

私は小6のとき中学受験をした。

姉の通う中高一貫校がおもしろそうなので、私も入りたいと親にせがんで受験をすることにしたのだ。

 

2月の受験日、私は渋谷にいた。その学校は渋谷にあった。

これから始まる試験の前に、私は同行の母親と富士そばに入ってごはんを食べた。受験は午前中のはずなので朝ごはんだったと思う。

 

富士そばでは演歌が流れていた。あとで知ったが富士そばは社長が演歌の作詞をしていて、店内ではよく演歌が流れているのだ。

 

しかしそんなことを当時の私は知らないので、「なぜそば屋で演歌?」と不思議に思いながらそばを食べた。

食べ終わったあと、コンビニでチョコレートのガルボを買ってもらい食べた。ガルボもそのときはじめて食べたのだが、食べたことのなかった焼きチョコレートはサクサクとした食感でとても美味しかった。

 

肝心の試験は落ちてしまった。

葉っぱの問題が出てきた理科と計算がいつまでも終わらない算数が難しくて、解きながら「これダメじゃない?」と悟ったのを覚えている。

 

富士そばでそばをすすっていると、たまにこの小6の記憶がよみがえる。受験は落ちてしまったが、この日の記憶を思い出すのは好きだ。

 

Vチューバー

富士そばとコラボしていたゲーム『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』とのつながりで、このまえVtuberの兎田ぺこらがゲームの実況をしていたのを思い出した。

 

よく見たら前作っぽい

 

Vtuberが好きだ。最近は気がついたらYou Tubeで動画を見ている。

 

にじさんじの美兎ちゃんとか個人勢のぽこピーとかも好きだけど、ホロライブがいちばん見ている時間が長いと思う。

 

とりぷるさんの海外アニメっぽい絵柄すこ

 

なにがいいんだろう。

今までネット上で100万回くらい語られてきたと思うけどあえて書くと、


・それぞれ個性的なキャラクター

・ホロライブメンバー同士の掛け合い

・ファンとの交流、2次創作の豊富さ

 

このあたりだろうか。

 

ホロライブはメンバー同士がコラボを頻繁にする。コラボを通じて知らなかった他のメンバーへの理解もどんどん深まっていくので気がついたらホロライブ全体にハマっているのだ。

 

リアルタイム配信でファンと双方向に企画が盛り上がっていくのも楽しい。そしてファンアート文化が盛んなので、上にリンクを貼った切り抜き動画みたいないろんな趣向の2次創作が出てくる。おもしろいコンテンツがさらに魅力的になる好循環がある。

 

最近のホロライブはライブとか楽曲にも力を入れている。勢いのある若手アーティストと組んでいて曲がとてもいい。

 

深夜の全能感

  

最高

 

Vの者がすこなんだワ…

はにわ通信 第3号「ショッピングモール」

ショッピングモール

夏にアニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』を観てからショッピングモールについて考える時間が増えた。

 


映画の舞台が、周囲が田んぼの巨大なショッピングモールなのだ。

 

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ティザームービーより引用加工。とてもいい夏映画なのでぜひ観てほしい。

 

田んぼと巨大なショッピングモール。私はこの組み合わせを知っている。大学時代に住んでいた茨城県だ。

 

茨城県つくば市。そこはショッピングモールの密集地帯であった。

とくにイーアスつくばは私のいた頃まだ周囲が広々とした田んぼや空き地で、突然モールが現れる光景はまさしく映画そっくりだった。

 

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イーアスつくば

 

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イオンモールつくば

 

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LALAガーデンつくば


私は東京出身で大学入学時につくば市に引っ越して、その車社会っぷりに驚いた。

 

幅の広い道路がまっすぐとどこまでも続き、人々は基本的に車で移動する(しかし私は最後まで自転車の民だった)。商業施設といったらショッピングモールか道路沿いの店舗。

 

それに対して東京に住む人は駅近くや新宿などの繁華街の商業施設を利用していて、徒歩移動が主。まるで違う生活スタイルだ。この違いは知っている人にとってはなにをいまさらという話だが、東京や大阪などの都市部から一度も出たことのない人には案外実感が持てないことだと思う。

 

徒歩社会と車社会、都市部と郊外。人口的には後者のほうが多いはずなのだが、アニメや漫画や映画の舞台では前者が多く描かれてきた。私にとって車社会を象徴する存在がショッピングモールで、映画はまさにその点をテーマにしてくれたのでとても嬉しかった。

 

ショッピングモールの本

改めてショッピングモールについて文章を読んだり考えてみると多くの発見があった。

 

1冊目。

日本のショッピングモールについての複数の著者による社会学・都市論・建築論の論集。

ショッピングモールについての分析が進むうち、00年代以降、日本の商業施設全体がモール化していることが判明して興味深い。

たしかにいまはどこもかしこもモール的な思想で空間が構成されている。どこにいっても無印良品がありユニクロがある光景、それはモール的な均一な多様性だ。

 

2冊目。

世界各地のショッピングモールの写真集。この出版社「パイ インターナショナル」の「世界の風景」シリーズで他に橋とか家とか公園とかも出てておすすめ。

ショッピングモール起源のフランスのパサージュに始まる。一つの様式として成ったアメリカ、ド派手なドバイや中国など世界中のモールが載っている。

 

3冊目。

哲学者の東浩紀とフォトグラファーの大山顕がショッピングモールについて好き勝手に語り合う対談集。

連想ゲームで話題が広がっていく様子がおもしろい。モール性気候、ショッピングモールのエデン/オアシス説、宇宙船はショッピングモールになる説。

 

この本を読んだあとネットサーフィンをしていると、なんと『サイダーのように言葉が湧き上がる』はこの本から着想を得たとのこと。

 

監督のイシグロキョウヘイ×脚本の佐藤大×大山顕の3人でゲンロンで鼎談していた。

 


旅行できるようになったら阪急西宮ガーデンズとかキャナルシティ博多に行ってみたい。

はにわ通信 第2号「副反応なので、籠もり虫」

読者の皆様おはこんばんちは。島鉄です。

いそのくんにならって私もやってみます、はにわ通信。なので、これが私の第一回目通信ですが、はにわ通信第2号と銘打っております。

私、全力で乗っかっていく主義です。

 

◇見たものたち

最近ハマってるアニメが……とでも書こうと思ったのですけど先にいそのくんに紹介されてしまいました。

再放送します(マッドハウス様からお金を頂いているわけではありません。欲しいものですね、お金)。

 

アニメ

『Sonny Boy』です。

anime.shochiku.co.jp

いそのくんも触れていましたが、この作品には数々のアーティストが楽曲提供しているため、島鉄の好きなミツメも劇中歌で参加しているのを嬉しく思いました。

 

江口寿史キャラクターデザイン原案で、学生が学校ごと漂流する、という楳図かずお先生の漂流教室のようなとっかかりに、懐古趣味の島鉄は惹かれたわけですが、そんなものはどこかに置いてきてしまうくらい、徐々に明かされる世界の理と人間関係……が気になるストーリーとなっています。

 

学校が漂流、超能力という部分は現実ではもちろんありえません、よね。

でも、超能力でバトルするわけでもなく、与えられた超能力と元の世界での能力とのギャップに悩んだり、どこにも居場所がなく能力もない人間の苦しみ、だったり。

描かれている姿が等身大の中学生キャラクターらしいのですよね。

若い頃の一種の万能感は、まさしく超能力を持ってセカイを変えようとする(できると信じる)ようなもので、成人社会に入ると徐々にそれが否定され不可能だと悟る……そんな風な気分になります。

 

そして居場所、依存、自由……。各キャラクターの求めるものがおぼろげながら分かってきて各々の行動原理や共闘できない理由も分かってくるのが、楽しいです。私って関係性が好きなのだなぁ。

いそのくんと同じく、この作品は「瞳」、「眼の強さ=そのキャラクターの意思」が印象的でどうも心惹かれるんですよね。  

あと関係ないですが、『ストップ!ひばりくんスーパーエディション』買いました。近々このことも載せるやもしれません。

アマプラで読んだなー、なんて思っていて、スーパーエディションに未発表稿が収録されていることを知らずにスルーしてました。

はよ届いて〜〜!

 

えぇ、長くなるのでここまで。

次です。

 

映画

東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート』

映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』公式サイト

 

関東での上映はほぼ終わっていますが、千葉県で9月25日より2週間ほど上映予定です。

 

普段それほど映画は見ないのですが、団地好きとして、スワローズファン(霞ヶ丘アパートは神宮球場にほど近いので)として、そしてオリンピックに対する何かモヤモヤした思いに対して、気になったので某小劇場にて視聴しました。

 

1964東京オリンピックでも行われた蝟集する木造建築物のクリアランスと、その後に建設された鉄筋コンクリートで建てられた霞ヶ丘アパート。

しかし2020東京オリンピックで、その霞ヶ丘アパートも取り壊されてしまいます。

 

古びた外観から霞ヶ丘アパートのことは「汚い、古い」と都知事から言われ、私も団地好きながら「古いだけあって老朽化が目立つな……」とは思っていました。

1964オリンピックで壊された木造建築物も「汚い、国際的に恥ずかしい」と称されていたことに住民は「2度もここは汚いと言われているんですよ」、と話していた。

それはあまりに切ない。ここの住民はほとんどが老いた弱き人たちだった。

 

2月の真冬に追い出されてしまうまで、たしかにそこで小さな営みがあったことをこの映画は淡々と記しています。

 

政治的なことから、オリンピックには賛否の声もありますし、オリンピックに伴うスラムクリアランスはリオデジャネイロでもありました。

www.huffingtonpost.jp

もちろん霞ヶ丘アパートの住民たちは代わりの住宅をあてがわれています。しかし、年老いてからの引っ越し・環境の変化を考えると、本当にそれだけでよいのか?

住居移動後のケア体制についても考えなければいけないのではないか、と思わされます。建物はいつか古くなり壊されます。そして生活もともに壊されます。

 

終の棲家とはなにか、大きな力によって流されてしまうことがある、老いても協力して小さな営みを送っていく大切さ……そのことをこの映画は伝えています。

 

 

◇買って便利だと思ったもの

サンワサプライの、リストレスト

これがあるだけで腕がすごく楽です。

しかも取り外しは簡単。

item.rakuten.co.jp(楽天カードマンにお世話になっているので、たまには楽天でリンク。ちなみに私はAmazonで買いました)

 

折りたたみデスク(ニトリ製)を普段使っているのですが、引っ掛けるだけで大丈夫かな……なんて不安もよそに大活躍中。

 

……実は先にいそのくんが購入したので不具合も特に報告聞かないし自分も買おーっと、なんて思い立って買いました。

先に『Sonny Boy』を紹介されたので、反撃(なにが?)。

 

あと、感想はここに綴りませんが、『平穏世代の韋駄天たち』も見ました。シリーズ構成・脚本が『キルラキル』の脚本の人なんですね。なんとなく既視感。

色使いがカラフルで面白いです。ピンクの影とか。2話まで見たよ!いそのくん!!(なんの報告?)師匠って強いんだなあ。

 

◇小説(駄文)を書き始めました。

小学生の頃から漫画が好きで、それでいて恥ずかしがりやなので友人にしか見せていませんでした。このブログがギリギリ知らない人に自分の何かを発信する唯一の場所でしょうか。

時間があまりある、高校時代。部活動にも入らず(だって文化部の部屋が大教室をブースで区分けしたお粗末なもので、一部活に対して四畳半くらいのスペースしかなかったんだもの。あんな冷遇されてるのはおかしいと思う)、漫画を描いて現実から全力で逃走していました。

しかし、3年間でペン入れもそこそこに8話くらいしか描けてませんでした。

根本的に絵も下手だし筆が遅いんでしょうね。

ストーリー自体はある程度思いつくのですが、絵にできない。それもそのはず漫画も映画も数えるほどしか見ていないのですから、自分の形にしようがないんですね。

 

つい最近気が付きました。

小説……と呼んでいいかはともかく、挿絵と写真付きでストーリーだけでも載せればなんとかなるのでは?

あとは駄文を公開して後悔しないかどうか、ってだけです(すでにこのダジャレを載せたことに朝気づき後悔しています。あと青梅の無人駅の自販機でコーヒーを買っておきながら、20分も待ち時間があるのに取るのを忘れたあげく、反対方向の電車に思わず乗ってしまったことも、かなり後悔しています)。

 

皆さん見て(読んでとはあえて言いません)くれましたか?

そうですか、それはそれは……。うん。はい。

 

◇どーでもいい話

最近100均で「2000-2006ヒットチャート」みたいな商品が売られており、辻仁成の『ZOO』が収録されていたので思わず買いそうになりました。

ドライブ中にブックオフに寄ってL'ArcとGLAYのCD(個人的には+ジュディマリ)をわざわざ買い漁る手間が省けて便利ですよね。

 

でも、ドライブ用に自作のベストカセットテープやらCDを作る時間(凝ってる人はジャケットまで再現したり……)って楽しいんですよねー。ドライブはそこの時間しか楽しくない。運転中はいつ誰を轢くか分からなくて怖いんだもの。

何の話でしたっけ?

 

GLAY / Winter, again - YouTube 

いつか二人で行きたいね、雪が止む頃に(雪道怖いし、スタッドレスタイヤがどういう原理で滑りにくいのか未だに理解していないから)。

 

 

夜ふかしの好きなフクロウ、島鉄からはにわ通信をお送りしました。

しーゆーねくすたーいむ。

 

www.youtube.com

【小説】さんぽ・まち・かんさい――松屋町にて

作者の前書きはどーでもいい。

でも少しだけお付き合いください。

大学舞台の作品は売れないと言われて、ヒットしたのが『げんしけん』だ!と聞いたので、『げんしけん』には手を出すな!と思い、見ないで過ごしました。島鉄です。

 

島鉄の大学生活は(略)。

というわけで、私は関西に何度も「観光、研究、旅行、就活、あいりん地区を視察」……なんて理由で足を運んできました。

街歩きできないなら架空のキャラに街歩きさせてしまえ!っちゅーわけです。

ナゼ東京でないのか?話がどーも思いつかないからです。ゴメンナサイ、1,300万人の都民の皆様。

 

「何らかの創作をする」と1月に宣言してはや一年の4分の3が終わってます。まずい。

駄文ですけど、なんとなく街の雰囲気が伝わるといーな、と思って書くことにします。

なお島鉄はバリバリの関東人です。

よって方言がおかしい、という点はご容赦……ではなくご指摘ください。ありがたいので。共通語で書いてもよいのですが、「それだと東京街歩きと変わんないし、つまんない」とゆー私の意地です。

 

若い人は何となく共通関西弁というか、地域の違いが薄まっているよーな気もしますが、「ウチんとこではこんな言葉で話されへん(話せへん〈話さん〉」なんて意見があるかもしれません。

どこかで違和感を覚えると話の内容がどーでもよくなるので、教えていただけると幸いです。

あと、当然ながらフィクションなので細かいところは現実と違っていたりします。実在の団体・人物名とは一切関係ありませんのでご承知おきください。

なんて前書きが長いと誰も読んでくれなさそうですね。ではそろそろ。

 

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 さんぽするだけ。それって、楽しい?

知らない街、ひと、可愛らしいもの、変なモノ、歴史、建物……。

いろんなものが見えるから楽しいねん。

 

 多分、あのキッカケがなければ大学生活も少し違ったものになっていたのかもしれないな、と今になって思う。

大学の悩みはいろいろあるだろうけど、キミはたださんぽするだけでいい、なんて未来の自分から新入生だったころの自分に言われても信じられないけど。

 

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 4両編成のかわいらしい小さな萌黄色の電車は、明らかに負のオーラをまとった男を一人吐き出し、豪勢な発車メロディとともに去ってゆく。

 ここは大阪市中央区松屋町。ヘロヘロと階段を上る男が一人いた。

こんな書き出しは説明的過ぎるから小説ならカットされてしまうだろうな。ぼんやりと自分の思考にツッコミを入れつつ、ややかび臭い階段を上っていく。

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 大阪、という街はどんなイメージだろうか。お笑い、オバハン、たこ焼き、日本第2の都市、ヤクザ、チャリが多い、怖い、明るい、マナー悪い、楽しい、東京のライバル……。

ぼんやり脳裏に浮かぶだけでわりとある。そのたびに思う。なぜこの街に来てしまったのか。私は一瞬目をつむり、ここ1か月ばかりもう何十回も繰り返している思考を振り払った。

しばらくすればこの大阪という街に対するイメージ(というか偏見)はいずれなくなる、と思いたい。そんなことより、何より、今は……。

 「あっつ……」

 指定された地下鉄『松屋町駅』のホームから地上に上がると、なるほど「西日本は日差しが強いからアーケード商店街が発達した」説もあながち嘘ではないのかもしれない、と思った。それくらい地下鉄では忘れかけていた太陽の光がジリジリと肌を焦がしてくれた。5月とは思えぬほど暑い。

 

 目的地のアパートまでは幸運なことに日差しから身を守るアーケードつきの空堀商店街というところを抜けていけばいいらしい。このアーケード商店街は珍しく坂になっていて、ゆるい傾斜をひたすら登っていく形となる。

おかげで自転車で走るおばちゃんたちは漕がずに坂を下ってくる――登ってる人は大変そうだけど坂の下にスーパーが構えているのは至極合理的だ――本当は商店街内は自転車乗り入れ禁止なのだが、人車一体と化しているからなのかお咎めはない。

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 それにしても暑い中歩かねばならないこと、生まれた場所でない大阪ということ、この2点を除けばラッキーと言っていい。他の地方から入学した人からすれば、大阪に親戚がいて大学4年間アパートを貸してもらえる自分は超幸運の部類だろう。  

 

 ただ、それでも今までの経緯と自分がこれから何をするのか、わかっていると足取りも重くなる。いや空堀商店街は坂だから足取りが重くなるのは当然だった。

 大阪は平坦だから東京に比べて自転車が多い、そんなことを東京に住んでいた時は大して気にせず納得していた。今思えば嘘じゃないか。 いや、大阪市内はほぼまっ平だから間違ってはいないか。 

「原則と例外」というやつだ。ああ、そういう「原則と例外」をしっかり押さえることができれば東京から大阪に来ることもなく……。 

 

 いけない、またマイナス思考の渦に飲み込まれそうになっている。

 ふとポケットの中のものが震えた気がした。なんの通知も見たくなくて最近はバイブ音を切って無視していた。
今日は約束があるから仕方なくマナーモードを解除してある。久しぶりの振動。気のせいか鼓動も早くなる。

 

 スマートフォンを取り出すと、アパートの都合をつけてくれる従弟から2分おきくらいに着信が入っていた。たった今、既読をつけたから許してくれるだろうか。大丈夫さ、なにせ相手は従弟なのだから。小さい時から相手のことは知っている。鼻の穴の数からお尻の穴の数まで知りつくしてる。だから大丈夫……なんてことはない。不安だ。

 

「うわあっ」

 ふいに大きな鳴動音がした。手元のスマートフォンがあまりにブルブル震えるので思わず強く抱きしめてしまったほどだ。そんなに震えなくていいよ、大丈夫。

と茶番を道端でしていても、バイブ音が途切れないので仕方なく電話に出ることにした。

「もしもし」

 いったい人類はコミュニケーションインターフェースがどの段階に進歩するまで電話に出るとき「もしもし」を頭につけるのだろうか、なんて話でやり過ごせないだろうか。

 

 「もしもし」

 不思議だ。おなじ4文字なのに明らかに声の主は自分と比べて若干不機嫌そうだった。とても先ほどの話はできそうになかった。

するとすれば如何に自身が愚かで怠惰で、ディスコミュニケーションな人間であるかの話題くらいか。

 

「ずーと電話しててんけど。道に迷ったんやないかって心配してたわ」

 よかった。どちらかというと怒りより呆れのほうが大きそうだ。思わず安心してしまう自分が恨めしい。

「ごめん、電車にも道にも何なら今後の学生生活にも迷ってるくらいで、アハハ……」

「……」

 調子に乗りすぎただろうか。関西人はなんにでもボケると聞いたからつい「学生生活にも迷ってます」なんていうしょーもないことを話してしまった。

 しかし、事実入学してからというもの、1か月ずっと悩んでいることはたしかだし……。いや事実だとボケじゃないか……。

 

「なあ、今どの辺?迎えに行くわ。ボクのほうがまだ土地勘あるし」

「ほ、ほんと!助かる~。あ、えーとね、いまビカビカ光った電飾のスーパーのトコいるんだけど……」

 スーパーマーケットは普通こんなに電飾もなければ黄色くもない気がする。ドン・●キホーテは黄色いけど、せいぜいそのくらいだ。少なくとも東京にこんな主張の激しいスーパーがあった記憶はない。

 

「なんやァ、まだ玉出のまえにおんの。そしたらデリカいずみって総菜屋さんあるから、そこの前で待ってて!その角ちょい曲がったらアパートやから」

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「うん、よくわかんないけどまっすぐ歩いてれば着くんだよね?」

とりあえず左手に「TEA ROOM MAC」、「デリカいずみ」が並んで現れるのでそこまでいけばあとは右に曲がれば、いいらしい。RPGのモンスターみたいだ。

アパート近くに喫茶店も総菜店もあるとなれば、今後の大学生活に彩りが出ること間違いなし。

 まあ、いまは自分の住むアパートにすらたどり着けない始末だけど。

 

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「遅い」

 開口一番言われるのは当たり前として、まさかシャワー上がりにすら言われるなんて思ってもみなかった。従弟はこの炎天下、ずーとドアの前で小豆バーを咥えて20分ばかり待っていたようだった。まるで渋谷駅で主人を待っていた忠犬のようだ。

 

「ごめん、本当にごめん、いやだってまさかアパート前に20分もいるなんて思ってもみなくて……」

「まあ、ホンマは実家にもうちょいおってもよかったんやけど、お父さんと二人やと気まずくて」

 従弟の実家は松屋町駅からこのアパートめがけて歩いてきた方向の真逆にいけばたどり着く。とはいえ若干距離があるから早めに出たのだろう。地下鉄のホームから上がるだけで暑さに閉口していた身としては、ただただ謝るばかりである。

 

「あのさ、アパート貸してもらえるのはホントにすごく助かって、その、メチャクチャありがたいんだけど……その代わりの条件って言うのは、その……」

 

「3回」

「へ?」

「その、って3回も言うてる。そんな気にするほどのことと違うよ」

従兄弟は笑いながら話を続けた。

 

「いまサークルの新入部員集めるように言われててん。ね、最終的に入らんくてもええから体験入部だけでもしてくれん?」

 本日2本目のあずきバーを齧りながら従弟はアパートを貸す条件を開示してくれた。

なんだ、そんなことか。ならもっと早くに種を明かしてくれればよかったのに。

こちらは「ヤフオクに自分を出品しろ」、とか「今すぐユーチューバーデビューしろ」とか笑いのためにめちゃくちゃな要求をされるのかと不安で眠れなかったというのに。

 

「なに、そんなことボクが言うと思うてたん?今までボクそんなメチャクチャなこと言うたことある?笑いのために何でもやる、って芸人さんと違うんやから」

「いやあ、だって去年の夏会ったきりだし、大体半年ぶりくらいじゃん。大学デビュー目前ですっかり変わっちゃったかなあ、って。」

 恥ずかしながら私は浪人中にもかかわらず、昨夏に従弟と会っていた。そんな風だから志望校に受からなかったのかもしれない。

 

「はは。半年でそんな変わるわけないやん。でもコーくんには悪いけど、浪人してくれたおかげで一緒にピカピカの1回生でK大入れてよかったわ」

 従弟はそう言うと無邪気に笑った。昔からこういうところがある。誰からも可愛がられる末っ子気質というのはこういうことをいうのだろうか。うらやましい。

従弟でも似てないところはあるものだ。髪質とか。私はひどいアフロのような天パなのに、従弟はふわふわカール程度で済んでいる。うらやましい。

いや、そんなことはどうでもいい。

 

「コーくん、って大学では呼ばないでよ、頼むから」

「なんで?ええやん、コーくん・アーちゃんで」

 アーちゃん、なんて呼んだことない。私の名前は公喜なのでコーくんとは幼いころから呼ばれていた。さすがに未だにコーくんと呼ぶのは親戚くらいだけど。そして従弟の下の名前は周(あまね)、だからアーちゃんと呼べなくはないが、一度もそんなあだ名で呼んだことはない。もしかしたら小学校ではそんなあだ名だったのかもしれないが。

 

 そもそも大学でアーちゃん、とか下の名前を呼び捨てするのはまずい。いろいろ面倒くさいことになりそうだ。いちいち従弟です、と説明して回るのは億劫だ。まあキャンパスが違うから、まず問題ないだろうけど。

 

私は大阪の北東、京都府にほど近い高槻市の山奥にできた新キャンパスに4年間も通うが、周は大学名がそのまま入った阪急電車の駅前にある大きなキャンパスに通うのだ。正直うらやましい(今日これで3度目の羨望)し倍率と合格難易度だけで学部を決めた自分が恨めしい。

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K大千里山キャンパス(上)と高槻キャンパス(下)。とても同じ大学のように思えない

 

「ところで、アパートの鍵渡してもらっていい?まだもらってないから」

「あ、ごめん。忘れてたわ。ね、鍵渡す代わりに今日新入部員面接あるんやけど来てくれる?体験入部の話はしてあるから、コークンは新入部員の子の隣に座ってればそれだけでええから」

 

 それにしても本当に大丈夫なのだろうか、このあと勧められるサークルというのは。宗教系とか思想系のサークルだったら困る。何なら一族の縁を切らなければいけない。

 

「身構えすぎやって。あれよ、うちのサークルはKKKKって言うんやけど」

「名前からしてやばいじゃん」

 大変なサークルに入らされるところだった。人種差別励行サークルだろうか。白い頭巾をかぶって構内をうろつかねばならないのか。私の学生生活は山奥深い高槻キャンパスで行う奇妙な果実づくりでは断じてない。

 

「人の話遮らんといてよ。略称はどう聞いてもアカンけど、K大関西勝手に観光案内サークルってだけやから」

 評判を下げる要素しかない略称をなぜ最初に紹介したのか謎だ。最初から観光案内サークルと伝えてくれればよいのに。これが関西人のいちびり精神というやつなんだろうか。

「ちょう、興味持った?」

「ん、まあちょっとはね。どういう人が所属してるのか、ってトコだけは気になる」

「よかったあ、興味持ってくれて。それやったら今から行こぉか、新入部員面接するとこ四天王寺の喫茶店なんやけど、15時に行く約束してんねん」

 いまので興味を持ったと判断するのはどうなんだ。観光案内って具体的に何をするのだろう。全然わからない。

 

「いやあ、観光案内って言うても勝手に、やってるだけやから。そやなあ、やってることは……」

「やってることは?」

 

「今のとこ街をさんぽするだけ、かな」

 ここはずっこけるタイミングなんだろうか。幼少期より吉本新喜劇に触れていない私にはわからない。それって、サークルなのか????

 

「まぁ、実際やってみたら結構おもろいって。ボクも大阪で過ごすのは、なんやかんや幼稚園の時以来やもん。知らない街の魅力に気づく、ってええやん」

「そうかなー」

 また灼熱地獄の外に出ることを思うと、知らない街の魅力以上に知っている暑さにやられそうだ。というより、気温も心なしか東京より暑い気がする。

 

「ほんなら、清水寺連れてったげるわ。あそこ行ったらめっちゃ景色よくて楽しいで」

 清水寺?!京都に今から行くのか、と思ったがさすがにそれでは15時の約束に間に合いそうもない。

となると、大阪に清水寺があるのだろうか。四天王寺があるくらいだからそれくらいあるのかもしれないな。14時に清水寺

修学旅行のうだるような暑さと木刀を持ったやんちゃな男子生徒とジモティーの喧嘩……夜に大反省集会が開かれ、私の班は女子部屋に行くなどと、はしゃぐこともなくダウナーな気持ちのまま、日にちが変わる前に床に就いた。うーむ、やはり私にはロクな思い出がない。

ここは記憶をアップデートするためにも清水寺に行くべきだろう。違う場所だけど。

 

「じゃ、その散歩とやらに行こうかな。一日のなかで一番熱い時間帯だけど」

「街歩きはいつやってもええねん。関西一円まだまだ知らんトコばっかなんやし」

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 さんぽ、まち、かんさい。アパートのドアを軋ませながら開けると、この世のすべてを溶かしそうな日差しが、この小さな木造建造物の影を作っているのが一目で見えた。ここに4年住むのだ。もっとこの街のこと、関西のことを知らないとな。そう、自分の足で。

 とかいって、この後紹介されるのが違法サークルじゃなきゃいいんだけど。そこまで考えると、クーラーで冷えた頭は一瞬でオーバーヒートし、ノロノロとさび付いた階段を下ると日差しに焼かれ何も考えられなくなっていた。

 

「なぁこっち、地下鉄乗ってこ。暑いし」

「散歩するんじゃなかったの?」

「さすがに歩いていくのはしんどいもん。これ食べる?」

 手渡されたまだ硬さを維持しているあずきバーをかじり、清水寺へとつながる谷町六丁目駅へグダグダと歩くのだった。

 

さんぽするだけ、しんど。

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人物

神路 公喜

東京都生まれ、東京都育ち。とはいえ生家は23区内ではなくギリギリ郊外、多摩の東端にある。一人っ子で兄弟姉妹に憧れがある。

一浪を経てようやく晴れて大学一年生となるも、第一志望には不合格、進学のため大阪へ住むこととなる。

大阪には何度か行ったことがある程度で、母方の祖父母や、従兄弟である周の住む奈良県生駒市の方がまだ身近に感じている。

性格は後ろ向き、最低限はこなすタイプ。

 

北浜 周

大阪生まれ、奈良育ち。生家は人形屋で有名な松屋町にある。生駒から通学するよりも、従兄弟の公喜に貸しているアパートから通う方が早いため引っ越しを検討中。兄一人姉一人の末っ子。公喜より歳は一個下。

大学は生駒から通える範囲で、京都か大阪で迷い、オープンキャンパスのプレゼミでK大を第一志望、そのまま合格の一回生。

大阪に住んでいたのは5年かそこらなので大阪暮らしには憧れがある。

性格は朴訥、末っ子気質。

 


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次話『清水の舞台』

はにわ通信 第1号「暇なので、はにわ通信」

読者のみなさんこんばんは。いそのです。

 

こんばんはの「は」をけっこう年を重ねても「わ」と書いていました。同じようにhelloの「e」も「a」って書いてました。あるあるですかね。

 

さて、世の中が相変わらずの状況でとても暇です。暇なので家にこもっている時間が長く、頭のなかがごちゃついてきます。これは外に向けて発信したほうがよいと思い「はにわ通信」を始めた次第です。

 

とはいってもなぜ「はにわ通信」?

 

いちおう理由がありまして、ある程度の文章量というのはTwitterには不向きなのですね。また最近ではnoteというはてなブログの対抗馬的なところもあるのですが(あちらでもたまに書いてますが)、このブログの地元感、記事がストックされていく積み重ねの感じが気に入っているのでこうして書くことにしました。

 

また学級通信よろしく「はにわ通信」としたのは、ふつうの記事と分けたいためです。三日坊主でなければこのタイトルがブログ内で増えていきますので、おのずと違いが分かるようになるかと思います。

 

◆音象徴

「はにわ通信」の話が続くのですが、最近「音象徴」という概念を知りました。

 


濁音は強いイメージがあるよねって話です。たしかにゴジラはコシラよりも強そうですし、ポケモンの伝説のポケモン・最終進化系は濁音が多い気がします。ぱっと浮かぶだけでもグラードンレジギガスリザードンバシャーモetc。まあ例外もありますが、傾向としてはおおむね納得いただけるかと思います。

 

この「はにわ通信」も「はにわ会壁新聞」「埋物の庭通信」などのアイデアの中から選んでつけたものです。雑記ですのでゆるくかしこまらない雰囲気にしたいと思いつけたネーミングですが、なんとなく濁音は避けました。実は音象徴が影響していたのだと振り返って自分で納得しています。いかがでしょうかね。

 

◆最近観ているアニメなど

夏アニメは『平穏世代の韋駄天達』『Sonny Boy』を観ています。

 

 

『平穏世代の韋駄天達』は直球のバトルもの。

韋駄天VS魔族という構図、主人公ハヤトの修行と圧倒的に強い師匠リン、裏のありそうなイースリイなどなど少年漫画のような王道です。ちなみにエログロはかなりあるので苦手な方は注意。

画作りについては色彩がかなり特殊です。空が緑だったり赤かったり。そのサイケな感じもくせになります。

 


『Sonny Boy』は映像がとにかく気持ちいいです。

江口寿史キャラクター原案で、ヒロインの希が非常に魅力的です。眼のアップのカットが多く、それだけで引き込まれるようような強さがあります。

 

話は漂流教室の現代版といったところですが、楳図さん風の残酷な描写は少なく、少年少女たちの関係性の変化が主題であるように感じます。まだ2話までしか観てないので出てきてないですが、公式サイトによると音楽提供でザ・なつやすみバンド、toeなどの名前がちらり。好きなアーティストがいてとても嬉しいです。

 

◆「QRコード絵画」

デイリーポータルZの一般投稿コーナー「自由ポータルZ」に投稿したところありがたいことに載せてもらいました。

 


以前にはエレベーターと友だちになろう!を投稿してこちらもコメントを頂きました。

 

一読者として嬉しいですし、こうして記事を書く励みになりますのでたまに応募してみようと思っています。ちょうどよさそうなアイデアがいくつか浮かんでますので近日またアップします。

 

それでは!