埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

はにわ通信 第23号「自宅療養 悲劇 温泉」

コロナ陽性になってしまったので自宅療養しています。

 

罹るのは2回目で、熱などの症状が軽く済んだのが幸いです。

一週間は外出を自粛するようにとのことでずっと自宅で過ごしています。仕事もしてません。

 

クリスマスに買ったポケモンスカーレットをひたすらやる毎日です。ゲーム自体久しぶりでオープンワールドを駆けめぐるのが楽しい。

 

ハッコウシティを望む

 

ポケモンバトルはタイプの相性を覚えていないと勝てないです。
私は何世代化まえで止まっているので、フェアリータイプの立ち回りを理解するまでしばらくかかりました。

 

ポケモン以外は、ネットサーフィンと食事と睡眠で一日が終わります。
さすがにこんな生活を何日もしているとほかのことをしたくなってきました。
森田療法みたいです。

 

森田療法というのは、社会生活を送ることに不安を抱えている人のための心理療法です。森田さんが考案したから森田療法


そこでは「臥褥」(がじょく)といって、どうにもうまいこと立ち行かなくなってしまった人には、ひたすらなにもせず眠ることを推奨しています。するとやがて眠り続けるのにも飽きて、なにかを始めたくなるらしいのです。

 

そんなわけで昨日からはネットのコンテンツにもいよいよ飽きたので、本を読んでいました。

 

*ソポクレスの『アンティゴネー』。

 


オイディプス王の娘アンティゴネーの物語です。
オイディプス王』は父を殺し母と結ばれたことに気づいて自ら目を刺す王様の物語。あれには続きがあったんですね。

 

オイディプス王の息子ふたりが争って互いに槍を突き刺して死んでしまったあとから物語が始まります。新しい王様のクレオーンは、争い合った兄弟の片方は埋葬して、片方は謀反者だからといって野ざらしにします。そして野ざらしになったほうを埋葬しようとするものは罰すると布告します。

それに対して妹であるアンティゴネーは、家族として埋葬してあげたくなるわけですね。結局王様の命令に逆らって埋葬をしていたところ、捕まってさあどうなるというのがあらすじです。

 

私としては、クレオーンとアンティゴネーのどちらの言い分もわかりムズムズしました。国を運営する王様の立場としては、謀反を起こしたものには相応の対応を取らなくてはならない。一方で、アンティゴネーは肉親をきちんと埋葬してあげたい。
お互いの主張がわかるからこそ、どうなってしまうんだと物語に引き込まれました。

 

*漫画家つげ義春さんの旅行記

 

つげさんは漫画もいいですが、文章もまた味わいがあります。
ひなびた温泉地に行って気の赴くままにぶらぶらしているのを読むと旅をしたくなります。

旅先で風景や人の生活を捉えるまなざしと、自堕落さを自覚して生きる姿勢を追体験していると、気持ちが現実を離れて心地よかったです。


療養明けには温泉に行きたいです。

2023年の抱負&ふりかえり

みなさま、明けましておめでとうございます。

本年もブログ「埋物の庭」をよろしくお願いいたします。

島鉄です。


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新年初オブジェはロマンスの神様神社でした。直球なネーミング。広瀬香美さんの30周年記念デジタルシングル『プレミアムワールド』が鳥居にたくさん貼り付けられています。

ビジュアルが邪神(←失礼)っぽいですね。

あとこの写真だと分かりにくいですが、鳥居の補強のために新聞紙が詰まってます。

隠すわけでもなく丸まった新聞紙がフツーに見えるという。

大らかでいいですね。

 

そんなロマンスを感じさせる出だしの2023年。

 

my-butsu.hatenablog.com

去る2022年はこの記事にある通り二つの抱負を語っていたわけですが、果たして……。

 

 

去年の抱負をふりかえる

 

・音楽に親しむ

・映画を見よう

 

 

音楽に親しむ

 

昨年の抱負記事を見返しますと

少し奇をてらってT-SQUAREのようにウインドシンセがほしー、と4年くらい考えていました。(中略)ちゅーわけで、ことしは音楽元年にします。発表するかは別として、やってみたいなー、と思ったので。

とかほざいてました。

うう……昨年1月の自分に伝えたい、8月にねんがんのウィンドシンセサイザーをてにいれたけど、1か月吹いたのち繁忙期&同人誌作成に入り、現在に至るまで放置しているとゆー現状を……!

 

音楽2年に突入した今年は、もう少しマシなT-SQUAREの『宝島』を吹いてみる!

みたいな現実的かつ短期目標を掲げてチャレンジしてみよーと思います。

 

 

映画を見よう

この目標はある程度達成できたかな?と思います。

一年で何本見る!のような目標ではないので、ごく主観的な達成感でしかないのですけれど。

 

2022年に見た映画は、思い出せる範囲内で下記のとおり。

旅行中の移動時間に見ているケースが一番多いかもしれません。

  • 戦場のメリークリスマス(坂本龍一のメイクが記憶の1.5倍濃ゆい)
  • 7月4日に生まれて(ベトナム戦争映画。個人と戦争、理想と現実、大衆とのギャップ……)
  • サイコ(古い作品ながら未だに怖い)
  • 東京流れ者(任侠レコードPV)
  • ブラックレイン(暴力とNYと大阪、そして松田優作)
  • 式日(庵野秀明の実写映画。アニメの描写と共通点があり面白いです)
  • オッドタクシーイン・ザ・ウッズ(ほぼアニメのダイジェスト版)
  • ミッドサマー(ウィッカーマンの系譜)
  • パラサイト(今さら見た)
  • 人間の証明(母さん、僕のあの帽子……)
  • PLAN 75(命の尊厳について)
  • 百円の恋(救われないすくわれたい話)
  • ミリオンダラー・ベイビー(女版ロッキー。ラストは賛否が分かれる)
  • 音楽(表現することの初期衝動を思い出す)
  • メメント(2回目でもストーリーを把握するの難しかったです)
  • ジョゼと虎と魚たち(アニメ版。まぁまぁよかった)
  • グリーンブック(人種により分断された昔のアメリカ社会を描いている)
  • 野火(2015年版。ジャングルの戦場が舞台。極限状態の人間を見る1時間半)
  • GHOST IN THE SHELL(ほぼストーリー忘れていてショックでした)
  • 地球最後の日(古いですが終末の迫る世界の描写は今も変わらないと思う)
  • トップガン(7月4日に生まれて、野火とは対極的なカッコイイ戦場を描いている)
  • メガゾーン23(80年代最高!)
  • 私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ(長瀞観光アニメ。記事にします)
  • ぼくらのよあけ(漫画版が好きだったので映像化されて嬉しい)
  • 近松物語(悲哀に満ちた逃避行。溝口健二監督作)
  • すずめの戸締まり(いま話題の作品)
  • アルファヴィル(ゴダール監督作のディストピアSF。感情の素晴らしさ)
  • 夫婦善哉(大阪の町と人情、滑稽な会話が見られる)

あんまり見てないですね。月に2本ペースです。

映画館で見たのは両手で数えられる程度。今年はもうちょっと見たいなあ。

 

そもそもなんで映画を意識的に見よう!なんて目標を立てたかとゆーと……。

 

小説、といってもたいそうなことは書いていませんが、マイフェイバリット脚本家の首藤剛志氏も「名作映画」を見ることが「よい脚本」を書くことにつながるとWEBアニメスタイルで語っていました。(中略)

え?小説書くんだから小説読め?脚本と小説は全然違うだろ、って?

……たしかにそうですね。

でももう決めたので……。キミにきめた!ので……。

1年前の自分曰く、そーゆーことみたいです。

……小説作りに役立ってはいない気がする。

 

でも、映画見てぶつぶつ言うのも、オモロイな、と話すのも楽しいのでOKです!

 

いそのくんの抱負を覗いてみる

 

後追い人間の特権。いそのくんがしっかりと「今年のやりたいこと」を記事にしていたので、「イイナ」と思ったところを取り上げます。

今年の抱負の参考にしたいので。

 

一足飛びにすごいことはできないので、できることをちょっとずつ増やしていくことだけ考えています。きっと都道府県縦横断と同じはずです(謎)。――仕事と学び

そうなんですよね。いきなりドカンとすごいことってできないです。

なにごとも積み重ね。同人誌もようやく積み重なってきた気がしますし。

都道府県縦横断は、多分いそのくんのライフワークとなるに違いないです。

 

 

本当は色んなところに行きたいけれど億劫だなとも思う。

しかしこう書いてみて、ほとんどの趣味で同じような悩みがあるのではと気づきました。

外に出るまでは億劫さがありますが、外に出てしまえば相変わらず街を歩くのは楽しい。

自分のそんな意識とうまく折り合いをつけてやっていきたいものです。――街歩き

こう書いてますが、いそのくんは色々新しいことにチャレンジするタイプなので、島鉄的には刺激されて助かってます。

 

気がつくと家から一歩も出ず、休みを終えたことが何度あることか。

この悩みを解決するには何も考えずに行動に移すしかないのでしょうね。

 

ちょっと話は違いますが、「趣味の悩み」という点で思い出した漫画があります。

趣味と現実の折り合いがテーマ*1の『コンプレックス・エイジ』です。

少し形が変わっても「趣味」から離れずに自分のスキを貫く(と書くと大げさ?)お話でした。

 

 

街歩きにもいろんな形があります。とにかく滅茶苦茶歩いてみるのもいいし、歴史散歩もいいし、御朱印集めもトマソン探しも、廃村探訪も……。

とりあえず、今年も気張らず自由にやってみよう。

 

 

去年は今まででいちばん記事数(年49本)がありますし、島鉄くんの記事がはてな編集部の「きょうのはてなブログ」で取り上げられたおかげで、多くの方に読んでいただけました。――創作活動

わざわざ島鉄の記事のことに触れてくれてありがたい限り。

そして、なにより昨年このブログを読んでくださった方々に感謝です。

二人でブログをやっていていいことは、互いに刺激をもらえるところかもしれないなあ。

 

 

映画をたくさん観たいです。(中略)

立ち止まっていても仕方ないので、なんとなくで片っ端から観ることにしようと思います。どんな映画にもよいところはあるはずなので、きっとどれを選んでも正解でしょう。――鑑賞

きっとどれを選んでも正解、いいこと言うなあ。

私はなんとなくモヤモヤするシーンや言動があると引っかかってしまうので(それよりここイイナ、って部分を見つけられるといいのですけど)、この精神で映画を見たいものですね。

今年も映画を見るぞー。

 

 

2023年の抱負

 

はい。では肝心の今年の抱負はといいますと、あんまり詰め込み過ぎない方がよさそう……ってことで続けること&新たにやりたいことに分けます。

 

続けること

  1. 映画を2022年より多く見る
  2. ウィンドシンセサイザーで1曲通して吹けるようになる
  3. 奈良県連続訪問記録をのばす

新たにやりたいこと

  1. 琵琶湖一周(ビワイチ)に挑戦する
  2. 滞りがちな小説を毎月1本は記事にする

 

続けること、の3番だけよくわからない目標になっていますが、島鉄奈良県連続訪問はなんと2023年現在12年目に突入しました。

いや、まあすごくもなんともないんですけど、気づいたら毎年どこかのタイミングで奈良に行ってるんですよね。

 

なので、今年も奈良に行きます。

近鉄株主優待券は半年に1度届きますし、なんならあべのアポロシネマの会員*2にもなりました。

 

これで映画鑑賞と奈良県訪問の抱負達成のキッカケがより身近になったわけですね。

……え、屁理屈じゃないか?奈良県連続訪問は理屈じゃないんです!!

 

できればまだ行ったことのない今井の”近世”奈良の町並みを見に行ったり

 

橿原市/今井町並み散歩

 

奈良と和歌山を結ぶ日本一長いバス路線の八木新宮線*3に乗ってみるのも一興ですね。

www.narakotsu.co.jp

 

 

新たにやりたいこと、1番は琵琶湖一周、通称:ビワイチです。

my-butsu.hatenablog.com

上の記事文中で触れられている通り、島鉄は広島まで鈍行で向かう途中で降りた滋賀県米原駅にてビワイチのポスターを見かけました。

 

存在は知っていてもやろうとは思わない……それがビワイチです。

でもよく考えてみると、上記の記事でご紹介している通り、当時の島鉄が行っていた東京~福岡~大阪を鈍行で乗りとおす*4のも「やろうと思わない」枠だな、と気づきました。

 

そうか、ビワイチやるのも悪くない。

そんな決心。

 

そして、2番目にやりたいことは滞りがちな小説を毎月1本は記事にする、です。

 

やりたいとゆーよりやらなきゃ、って感じですね。

書こうかこう、と思っても形にできなければ意味がない。

書きたいことはモヤモヤと頭の中を漂っていますが、つたなくてもいいからまずはアウトプットしていきたいです。

 

来年の抱負の「続けること」に載せられるようがんばろう*5

 

 

とゆーわけで、今年も「埋物の庭」をよろしくお願いいたします。

 

*1:あくまで島鉄個人の感想です

*2:近鉄資本ってだけで奈良関係ないですね

*3:高速道路を使わない路線として日本一長い169.8㎞の路線長を誇ります

*4:しかも目的は別にあります。どうかしていますね

*5:気が早い

2023年にやりたいこと

みなさん明けましておめでとうございます。いそのです。

 

2023年になりましたね。

私は昔から数字が4つ並んでいると四則演算で10を作りたくなります。

 

2023年は、(2+0)*(2+3)=10。

10が作れてスッキリです。いい年になりそうです。

 

ちなみにいま計算してみたら2029年までは毎年10が作れました。いい年が続きますね。

 

さて、このところ年の初めにやりたいことを記事で書くようにしています。

やりたいことについて書くのは、書くことで「やるぞ~」という気持ちになるのもあるのですが、やりたいことができていないことへの不安や焦りの裏返しでもあるんですよね。

 

今年はそのへんの実情も踏まえてやりたいことを書いていきます。

 

 

仕事と学び

2022年に東京から大阪へ引っ越して転職もしました。

いま働いているのはシステム開発会社です。

 

もともとデータ分析業務をしていて、システム開発の経験はないので日々知らないことばかりです。

 

業務ではDBを触っていることが多いです。フロントエンドもサーバーサイドもわかるようになりたいので基本的なところから学習しています。とりあえずは実践で飛び交ってる言葉を理解できるようになることが目標です。

 

そういえばIT業界に入る前からよくはてなブックマークでエンジニアの人の記事を読んでいました。なんのことだかわからないけど熱く技術を語ってる様子がおもしろいなーと眺めていました。

 

いちおう自分もエンジニアになって思うのは、技術って積み重ねなんだということです。一足飛びにすごいことはできないので、できることをちょっとずつ増やしていくことだけ考えています。きっと都道府県縦横断と同じはずです(謎)。

 

街歩き

最近は冬になって寒くなったのもあるんですが、年々どこかへ行くのが億劫になっている気がします。ひとりで街を歩きに出ることへのハードルが上がっている感覚があります。

 

本当は色んなところに行きたいけれど億劫だなとも思う。

しかしこう書いてみて、ほとんどの趣味で同じような悩みがあるのではと気づきました。

 

外に出るまでは億劫さがありますが、外に出てしまえば相変わらず街を歩くのは楽しい。自分のそんな意識とうまく折り合いをつけてやっていきたいものです。

 

創作活動

創作活動は毎年の同人誌制作ができています。2022年はvol.4が出せてよかったです。

 

 

このブログも好調です。

去年は今まででいちばん記事数(年49本)がありますし、島鉄くんの記事がはてな編集部の「きょうのはてなブログ」で取り上げられたおかげで、多くの方に読んでいただけました。

 

 

同人誌やブログはこの調子で今年もやっていきたいです。

 

鑑賞

映画をたくさん観たいです。

 

観たい作品はいくつもあるのですが、「2時間は長いな…」とか「気分じゃないし…」とか考えて、結局You Tubeを見にいってしまいがちです。

 

立ち止まっていても仕方ないので、なんとなくで片っ端から観ることにしようと思います。どんな映画にもよいところはあるはずなので、きっとどれを選んでも正解でしょう。

 

あとは友人と観るのはいいですね。ひとりでは気が乗らなくてもだれかと観ると話せて楽しいです。

 

気に入ったのがあればブログで感想を書きます。

 

今年公開予定の映画は『シン・仮面ライダー』が楽しみです。ポスターがどれもかっこいい。

 

 

美術館や音楽のライブにも行きたいです。

 

写真家の川内倫子の企画展が滋賀県立美術館であるのでぜひ観たいです。

 

 

ずとまよはこのところ『消えてしまいそうです』『残機』『綺羅キラー』とどれもめちゃくちゃ好きなのでライブに参加したいな。

 

 

新しいこと

なにか新しいことをしたい…!未知の経験を…!

 

12月から『ポケットモンスター スカーレット』を始めました。ずっとSwitchを持っていなかったのですが、久々にポケモンの新作をやってみたくなって買いました。

 

 

大ハマリして、お正月はずっとパルデア地方を駆け回っています。

モデルはスペインのあるイベリア半島ということらしいです。

 

実際のスペインにもぜひ行ってみたいです。あとポルトガルリスボンは好きな詩人のペソアが暮らしていた街なのでいつか訪れたいな。

 

 

最後に、今年は初詣の代わりに須磨に海を眺めに行きました。写真を貼っておきます。のんびりしててよかったです。

 

いまふたたびの奈良旅~山の辺の道・後編~

いざいざ奈良。

みなさん、奈良県に今年は何回訪れましたか??

毎年なぜか奈良県に行っている島鉄です。

 

冒頭にある謎の文言「いざいざ奈良」はJR東海が2022年5月より開始した新キャンペーンを指します。

うーん、京都と比べて若干ダサいよーな……。

ちなみに「奈良は、行くからおもしろい」がキャッチコピーです。

そう!奈良は行ってみて初めてその面白さを実感するポテンシャルの高い県なのです!

 

さて、前回は知る人ぞ知る(?)大和朝倉駅から山の辺の道*1を歩いて、古代の息吹を感じつつ大神神社へ向かっていました。

my-butsu.hatenablog.com

今回はいよいよ、本殿がなく三輪山を拝む古式ゆかしい大神神社へと詣でます!

大神神社は8年前(2022年現在)に一度訪れているのですが、「こんなに広かったっけ……?」と圧倒されました。大神神社の他にもちょっとしたよきスポットがあったのでご紹介します。

 

さあ、いざいざいざ……。

 

 

変わったもの、変わらないもの~大神神社

ピカピカの三輪山会館の横をすり抜けると、大神神社の参道へと出ます。

実をいうと、8年前に大神神社へ訪れた島鉄にはこの綺麗な三輪山会館の記憶が全くありません。

それもそのはず、この施設(正確には三輪山会館「直会殿」・「能楽堂」です)は2019年に竣工しました。

oomiwa.or.jp

記憶にないどころか、存在していなかったなんて……。

しばらく行かないと分からなくなってしまうナア……と思いつつ参道へ出ました。

レトロな建物にベンチ。ノスタルジックな参道の風景に安心感を覚えます

よかった、ここは8年前訪れたころとあまり変わってなさそうです。

有名観光地なだけあって行き交う人の数は多く、あまり人のいない山の辺の道を歩いていた島鉄は圧倒されました。

 

まだ大神神社に入ってすらいないのに……。中は広いからいい感じに分散されるかな。

と思いつつ、昔ながらのタバコ屋の横をすり抜けて気づきました。

 

道が……綺麗になっている??!

それどころか、おもいっきり工事してる!?

2014年の鳥居前

前はこんな感じじゃなかった、キミ??

それがいまや、垢ぬけちゃって……。

8年前と変わらないのは、木造の鳥居とその先に広がる大神神社の森、白砂利の道でしょうか。

 

鳥居をくぐり、森のなかを抜け拝殿へと向かいます。

手水舎には神社でよく見かける”あの女の子”がいました。

なんか70年代アニメの主人公みたいな感じ。一体いつから採用されたのだろーか

ただし、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているため、ひしゃくを使わず手を清めます。手水のつかいかた教えてくれた女の子、ごめんやで。

神社の水玉のワンピースの女の子は大阪出身 :: デイリーポータルZ

大阪出身だったんですね……。ハイソな住宅街の帝塚山辺りにお住まいなのかもしれません。

 

ひ、広~~い!!

手水を終え、拝殿の方へ向かう途中、巨大な境内案内図がお出迎え。

こ、こんなに境内広かったっけ?想像以上に大神神社の境内が広いです。

展望台なんてあったんだ……。

島鉄は8年前、大神神社のほんのわずかな部分しか参拝できてなかったのです。

すごい量のお酒!

拝殿はなにかイベントをやっているみたいでした。どうやら、そうめんと並んで有名な三輪のお酒の醸造祈念のようです。

2014年の拝殿。平時の雰囲気が伝わりますか?

これだけ大きくとも、この大神神社に本殿は存在しません。人がどんなに大きな社殿を建てようと三輪山より大きなモノは作れませんからね。

 

とゆーわけで、三輪山を登拝(登って磐座や神様を拝むこと)すべく登拝口のある狭井神社へ(境内マップの左上にあります)向かうぞ〜!

 

……と意気込んだのですが、新型コロナウイルス感染症の影響から登拝は中止しているみたいでした。

oomiwa.or.jp

な、なんと無情な……。

せっかくなので狭井神社へは向かうことにします。

2014年にも神社にエレベーターが?!と思って撮影してました。まるで成長していない……。

ってエレベーターがある?!

他にも寄進された車いす用スロープを見かけました。大神神社バリアフリーに取り組んでいます。

 

そんな誰にでも優しい大神神社にはちょっとした宝物館まであります。

土器のかけらや美術品などが200円で見られます。一息つきたい方にもオススメです

うーむ、神社界のテーマパークのようですね。

宝物収蔵庫を覗いて、人疲れした(ひっきりなしに多くの方が拝みに来る観光スポットなので)身を休め、いざ狭井神社へ!

神の水……?

神水島鉄を待っています……!

神水ってなんだ……?間違いなく昔からあるはずなのに、8年前の記憶にないので混乱しました。

そんな混乱状態の島鉄にさらなる未知のスポットがお出迎え。

久すり道です。

これも記憶にありません。なんで??

協力者に塩野義製薬の名前が入っています。

 

そう言われると関西には歴史のある製薬会社が多いイメージ。

たとえば大阪道修町には薬の神社があり製薬会社が立ち並ぶ光景が見られます。

奈良も漢方で有名なツムラ発祥の地です。

 

この久すり道は名前の通り、漢方薬の原料となる植物が道の左右に植えられています。

なかなか足を止めてじっくり見る人はいませんが、島鉄はせっかくなのでチラチラ見ていました。なるほどホオノキは胃を良くしてくれる、痰を吐きやすくする効用があるのか、最近もらった薬と同じ効果だなぁ。ひょっとして島鉄のために植えられている……?

 

思った以上に薬の原料となる植物の種類が多くて驚きました。

そして、道の左右を照らす灯籠には製薬会社の名前が。

後で調べたところ狭井神社は病気平癒の神様を祀ることから、このような久すり道が整備されたそうです。

そして、病気平癒に効くというのが、前掲の看板で書かれていたご神水なのだとか。

 

これは何としてもご神水をゲットしたいですね。

境内の中に食事処が

しかしながら、朝から歩いてきた島鉄のお腹はそろそろ限界に近づいてきました。

水じゃお腹はふくれません。薬も食後に飲むもの(偏見)。

腹ごしらえに懐かしい雰囲気をたたえる茶屋で三輪名物のそうめんをいただくことにしました。

 

店内からは外の池も見られます。しばし休憩……。古い畳にふすま、壁に貼られたメニュー短冊。実家のような安心感に包まれながら


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温かいにゅうめんを食べ、エネルギーチャージします。

個人的に、麦茶のはいった小さなやかんが可愛くて気に入りました。

 

さて、店を出て少し歩けば狭井神社の鳥居が現れます。

よっしゃ!待ってろご神水

 

こ、これがご神水……?

コロナ禍前はここの奥からご神水が飲みホーダイだったようです。

が、現在は感染予防のため禁止。

手前にある竹で作られた「清浄の音」こと水琴窟で、ご神水の落ちる風流な音を聞き、狭井神社で病気平癒とコロナ禍が落ち着くことを祈ります。

 

しかし、ここで島鉄に朗報が。

なんと、ご神水が特設コーナーにて汲みホーダイだというのです。

太っ腹〜。行ってみましょう。あ、あれは?!

給水所みたい

な、なんとメチャメチャ庶民的かつ簡素な作りでした!ご神水≒御神水

拝戴所という堅苦しい名前がついてますが、どことなく給水所っぽさがあります。

お持ち帰り用のペットボトルを洗える場所まで設けている始末。なんて気の利く御神水拝戴所なんでしょう……。

蛇口をひねり紙コップでいただく御神水は若干ありがたみが薄いよーな(そもそも狭井神社社務所でペットボトルで売られていましたが)。

 

ただし、水は美味しいです。さすが日本酒の名所!

これで島鉄のよわよわな胃腸も少しはマシになることでしょう。

 

三輪山に登拝できなかったのは残念でしたが、コロナ禍が落ち着いたらチャレンジしたいな。

秋景色の池のほとりを歩きながら、そう思いました。

 

記事文中では紹介しきれていませんが、拝殿や狭井神社へ至る道の途中にたくさんの摂社末社が祀られていました。

賽銭がほぼなかったのでスルーしてしまった末社もあります。大神神社にはまた行かないといけませんね。

 

平等寺を忘れない

大神神社の広い境内をぐるりと周り、ふと気になったことが。そういえば、冒頭に載せた境内図の中にお寺があったよーな……。

そう、大神神社の広大な境内地のうち一部は平等寺の境内でもあるのです。

 

もともと平等寺大神神社の神宮寺*2

でした。

そのため境内も広かったのですが、明治時代の神仏分離令により、大きな影響を受けて今では小さなお寺になっています。

三輪山平等寺(桜井市 三輪) - 一般社団法人 桜井市観光協会公式ホームページ

 

小さな道を歩いていくと、そこに現れたのは……。

入れず……。また来ます

美味しい珈琲の店でした。

なんだか、一大観光スポットからいきなり普通の住宅の並ぶ丘陵地帯にワープしたみたいで混乱してきます。

 

しかし駐車場申し込処があるあたり、この一帯はやはり観光スポットであることが分かります。

……駐車場申し込処???

どうもここに申し込まないと駐車場は利用できないみたいですね。一大観光スポットにおける駐車場問題は深刻です。

にしても、ここに入るのちょっと勇気がいりそう……。

美味しい珈琲の店で心を落ち着ける必要がありそう。

 

そんなとりとめのないことを考えていたら着きました。

最盛期と比べれば小ぢんまりとしているのでしょうが、木立のなかにある落ち着いた古刹、といった雰囲気で島鉄は好きです。

 

そして、往時の隆盛を失ってから平等寺復興のため幾度となく行った托鉢や、心ある多くの方々の寄附のお陰で現在の平等寺がある、と山門のすぐ近くの石碑に刻まれていました。

 

つい最近(とゆーかさっき)知ったばかりの島鉄でもここまで寺院を立て直すのに苦労したのだろうなぁ……と感慨深い思いに包まれます。

 

その象徴とも言えるのが、この赤門!

なんか、この門だけショボいな(失礼極まる)と思った島鉄でしたが、それもそのはず。

この門は現住職が手作りで建てた門なのです!

DIY山門……!

廃仏毀釈により、ほぼすべての伽藍*3が壊された平等寺を復興するにあたって、まずは自分で門を建ててみる。

その逞しさ、自分の代でこの歴史ある寺を復活させたい、という熱い思いが伝わってきますね。

ちなみに平等寺に来て初めてくぐった山門が唯一当初より残っている建築物だとか。

 

さらに調べてみると、前回紹介した金屋の石仏もここ平等寺で安置されていたもの。

ううむ、それだけ歴史のある寺院なら復興を望む声があがるのも分かります。

 

今では境内こそ広くないですが、立派な伽藍が並んでいます。

さらに……。

平等寺のアイドル?

かわいい猫もいます。人馴れしてるのかまっったく動じません。その代わり愛嬌を振りまく素振りはなく、ずーっとペロペロ全身を舐めてました。でもかわいい。

 

大きな本堂では、イベントもときには行われるようです。

このときは一年に一度の奈良の秋の風物詩、「みん芸*4」の一環でクリスタルボウルの演奏をやっていました。

nara-arts.com

大神神社と比べて影に隠れがちな、かつて神宮寺だった平等寺ですが、復興への困難な道を乗り越えた歴史と文化イベント、木立を抜けて現れる伽藍。

 

スルーしてしまうのは勿体ない、そんな穴場スポットでした。

大神神社をまわるだけでもヘトヘトになりますが、三輪なら一度行ったことあるなぁ……くらいの方は平等寺も是非訪れてほしいです。

 

柿本人麻呂。彼も天皇の不興を買い猿麻呂に改名されていたなぁ。波乱万丈な平等寺とダブります

なお、ひっそりと万葉歌碑が安置されています。

 「わが衣  色に染めなむ うまさけ 三室の山は もみぢしにけり」 万葉集巻7-1094 柿本人麻呂

秋らしい1首を目にし、島鉄は謎の満足感を得て平等寺をあとにしました。

 

奈良駅の手前は素敵な駅でした

2014年に撮影した乾アロエ本舗

昔はこの時の止まったかのような乾アロエ本舗にビックリしたのですが、参道工事と同じくこの辺も観光客向けにアップデートされていました。

あ、アロエ本舗自体はあります。お暇な人はこの8年前の写真からどれくらい変化したか見てみてくださいね!

 

さて平等寺から大神神社の大鳥居を眺めながら、島鉄は最寄りのJR三輪駅へと着きました。

駅舎の横にある地図は8年前と変化なしでした

ところでみなさん、奈良観光の際にJRは使いますか??

法隆寺に行くとき、くらいしか島鉄は使ったことがないのですが奈良県民ですら近鉄ばかり使っている(偏見)のではないでしょーか。

 

しかし、ここ大神神社の鉄道最寄り駅は三輪駅。

れっきとしたJR桜井線(愛称は万葉まほろば線だとか。素敵な響きですね)沿線なのです。

 

このままJR奈良駅……へ向かってもいいのですが、それだと大阪難波まで帰るのが面倒くさい。かといって近鉄奈良駅までJR奈良駅から歩くのもなぁ……。

 

悩む島鉄の頭に天啓が降りてきました。

「奈良の手前、京終駅に行くのです……!」

 

……それは冗談として、実際JR奈良駅は何度も利用しているのでその一駅前にある「京終」という雅な名を冠した駅には興味がありました。

 

京終──都の果て、には何があるのでしょーか?!

きちゃった

京終駅の名も然ることながら、一駅前の帯解(おびとけ)駅もなかなか気になる駅名ですね。

古刹である帯解寺に由来するようなのですが……やっぱり奈良は面白い!

 

2019年にリニューアル

なんだか駅舎がきれいになってる?!

そう気づいた方は中々の奈良マニア。

xn--54qt8q919aucg.jp

明治時代の開業当時をイメージしてリニューアルしていたのですね。

このレトロなイメージとマッチしているかは分かりませんが、地元のオッチャン三人組が駅前ベンチで一時間以上ダベってました。

狙い通り(?)街のコミュニティとして機能してます。

 

駅構内もリニューアルで素敵に……!

島鉄的になにより嬉しいのは駅構内に喫茶店兼雑貨屋さんがあること!

旧駅務室の空間を再利用したお洒落な喫茶店は若干入るのに緊張しましたが、中に入ると居心地がよく1時間ほど休憩していました。

ここでのんびり、コーヒーを飲んで読書して、いい頃合いに電車に乗る。

最高の休日が過ごせますね。

西日が眩しいな、と思っていたら店員さんが窓のロールアップカーテンを下げてくれました。

細やかな配慮がありがたいですね。助かります。

ちなみにロールアップカーテンを上げると、京終駅とJR桜井線を走る鉄道車両を見られるので鉄道好きにもオススメなスポットです。

 

京終駅の歴史がずらり

鉄分補給(?)もできたところで、島鉄京終駅からならまちを歩いて近鉄奈良駅へと向かいます。

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ならまち名物黄色い壁。

この辺を散策するだけでも結構楽しいのですよ。人がそれほどいないのも、京都や鎌倉とは違って落ち着いて好きです。

 

単に人気(にんき)がない、とかそういうわけではありません。興福寺のお膝元、猿沢の池のスタバが激混みなことを見れば人気がない、とは決めつけられないはずです。

なんなら県庁近くのバスターミナルに入ってるスタバも混雑してますしね(←スタバしか基準がないのか?)。

 

さらにトコトコ歩くと奈良の古刹に出会えます。

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薬師寺は「十二神将像」がカッコイイのでおススメです。あなたの推し神将(言いにくい)がきっと見つかるはず……。

新薬師寺 公式ホームページ

この他にもたくさんの町家風の素敵なお店や、学園祭の雰囲気に包まれた奈良教育大学など惹かれるスポットがありました。

記事の都合上、紹介できませんが東大寺だけ見て終わり……という方には是非その南にあるならまちへ足を運んでみてほしいですね。

 

それでは行基さんの手前、ならまちと近鉄奈良駅を結ぶ一大商店街の「奈良もちいどのセンター街」にてお別れです。

www.mochiidono.com

名に恥じぬ(?)餅屋の繁盛っぷりに驚きました。

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奈良、なんだかんだ観光客もジモティーもいて最高!!

 

来年は奈良のどこに行こーかなー。

 

 

*1:歴史の長い三輪から奈良へ至る古道。ハイキングコースとなっており、桜井から天理までの約16㎞が整備されています

*2:神仏習合思想による神社に建てられた寺院のこと。福井の神宮寺が有名です

*3:伽藍=寺院の建物、本殿やお堂など

*4:奈良県みんなでたのしむ大芸術祭の略。2011年より始まっており、2021年から現在の名前になりました

はにわ通信 第22号「部屋とみゃー姉とわたてん」急

もう今年もおしまいですね。

一年間頑張った方も、来年頑張る予定の方も、ひとまずお疲れ様です。

来年は、年初から京都文学フリマに参加する頑張り屋さん(自称)島鉄です。

bunfree.net

そんな年の瀬に『私に天使が舞い降りた!』通称”わたてん”最終章です!f:id:haniwakai:20221215003233j:image

my-butsu.hatenablog.com

と言いつつ映画の感想は書いていませんが……。

果たして年内にまとめられるのか……?

my-butsu.hatenablog.com

ブログ記事の画像用に『わたてん』を再視聴している島鉄は、立派なファンと言っていいかもしれません。

 

まさか今年一番見た映像作品が『わたてん』とはなあ。

平家物語』の話を書いていた頃が懐かしい。

my-butsu.hatenablog.com

 

閑話休題

いよいよ最後。『私に天使が舞い降りた!』第9話から第12話までをご紹介します。

 

あと、映画『私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ』は全国の一部映画館でまだまだ絶賛上映中みたいですよ!!


www.youtube.com

物語の舞台となった多摩センター*1でも1月半ばまで上映しています。

そんなわけで話題のカド〇ワから当ブログへは一円も支払われませんが勝手に宣伝します!

 

 

第9話「私が寝るまでいてくださいね」

これまでボンヤリ気になっていたのがいつもみゃー姉宅で3人揃って遊んでいるところ。
たまには2人でどこか出かけたりしないのかな。
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そんな疑問を解消するように、今回はひなたと乃愛ちゃんが遊びにでかけます。

私服のひなた、中性的でかっこいい。

 

乃愛ちゃんが早起きしてひなたのためにサンドイッチをつくる、というくだりはデートのよう。

『わたてん』がコミック百合姫掲載作品だからでしょうか。


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一生懸命つくったサンドイッチがグチャグチャで落ち込む乃愛ちゃんに、ひなたが美味しいぞ!と励ますシーン、良い……。

作ってくれることに感謝、の精神を忘れないでいたいものです。

 

ただ、ひなたの語尾の「ゾ」が気になる……!

若干クレヨンしんちゃんみたいなので……。
油断するとほっほほーい、とか言い出しそう。


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その後、映画*2を見てショッピングを楽しむ二人。

 

ひなた、ここにいない花ちゃんへのプレゼントを購入してます。いない友達の分も何か買っていくの、えらっ……!


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さらに、乃愛ちゃんが物欲しげな目で見つめていたカチューシャを密かに購入し、渡すひなた。

かっこいい(二度目)。サプライズプレゼントは嬉しいですよね。


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プレゼントを取り違えると大変なことになりますが。

個人的には、ひげろー可愛いと思うんだけどな。

この世界では可愛くない扱いなの悲しい。

 

後半はお泊まり会。f:id:haniwakai:20221214081851j:image

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ホラー映画*3視聴後に寝つけない花ちゃんがみゃー姉に「寝るまでそばにいてね。みやこお姉ちゃん」と話しかけてタイトル回収。

 

みゃー姉が「花ちゃんのパジャマもう作ってある(←採寸してないのにサイズピッタリ)から大丈夫だよ!」と話していたときは、然るべき施設に入れられるのではないか、と不安でしたが大丈夫でした。

まあ、友達のお姉さんがパジャマを作ってくれた、って親しい関係なら結構嬉しいことですもんね。


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花ちゃんから夜中のトイレについてきて欲しい、とみゃー姉にお願いするシーンもありました。それくらい、みゃー姉を信頼しているのです。


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トイレ手伝おうか?と言ってドン引きされてましたが……。悪質な冗談。

 

この回はみゃー姉が花ちゃんと少し距離を縮められたことと、頼りになるお姉さんとして振る舞う姿が見られてよかったです。

もちろん前半の友人を思い合う関係性が見られたのも良い……。

 

お泊まり会で、みゃー姉の黒歴史ことアルバムがひなたたちに公開される*4ハプニングもありましたが、おおむね好評でした。

中学生時代のみゃー姉コスプレをするひなたとセーラー服を着る花ちゃんず。

いま考えてみると、小学生の頃って漠然とした制服への憧れがあったかも。

にしても、みゃー姉は一体どうして小学生にコスプレさせる人になってしまったのでしょうか……。

 

第10話「また余計なこと言っちゃった」

そろそろラストが近くなってきました。眠いです*5

 

この回では花ちゃんがいかに不器用か、というエピソードが冒頭紹介されます。

乃愛ちゃんの髪を整えたつもりがメチャクチャになってしまう図

みゃー姉の場合、ドン引きシーン→裁縫や料理でリカバリー、という流れでなんやかんやプラマイ0の評価に落ち着いてる気がしますが、花ちゃんは回が進むごとにポンコツっぷりが現れて面白いですね。

まだ小学生だから、伸びしろがあります。

どんどんチャレンジ→失敗を繰り返し、成長してほしい(←誰目線?)。

 

流石のみゃー姉も絶句する花ちゃんのセンス

花ちゃん本人は自分がダメダメ、とは微塵も思ってなさそうなのがいいですね。

その自信を失わずに大きくなってほしいな。根拠のない自信は大切だから。

 

会ってすぐ通報しなきゃ、って言われる人は友達と呼べるのでしょーか

あと松本がいつの間にかみゃー姉の部屋にいる、という展開怖すぎます。
きちんとみゃー姉の親から許可を得ている*6のも、外堀から埋めていく感じがして怖いです。


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あとみゃー姉の着てるジャージと同じものを量産してるのも若干怖いよ……。

ただ、松本はいい人そうなんですよね。それも含めて怖い。

 

そんな松本からのプレゼントは、(一方的に)知り合って2周年を記念して自作の服をあげるというもの。お、重い……。

なんやかんやみゃー姉はお出かけする時に松本の服を着ています。よかったね、松本。

4話に続いて婦警さんに警戒されているみゃー姉。なんらかのリスト作られてる?

そう、このお出かけが今回の最重要シーンなのです。

限定品のシュークリームを買いに出かけるみゃー姉と花ちゃん。いつもと違い二人きり。9話では「乃愛&ひなた」が二人きりデート状態でした。

みんなで遊んでいた頃*7から徐々に関係性が出来上がっていくわけですね。

みゃー姉、松本からもらった服だけでなく、7話で花ちゃんから貰ったヘアピン*8をつけてます。

贈り物が使われているの、嬉しいですね。


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無事、シュークリームをゲット後にみゃー姉が花ちゃんに「一生お菓子作ってあげるから」と告白します。

若干アブナイ台詞……。
余計なこと言っちゃった、と焦るみゃー姉。

 

ですが!
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花ちゃんはこれに応え*9、一安心。
みゃー姉の未来は明るい。

 

ここ、ギャグとして片付けられてますが二人の関係が「一生続く関係」であることを肯定する重要なシーンではないかと思います。

少なくとも信頼の置けない人にOKは出さないわけですから、みゃー姉と花ちゃんの関係が深まっていることは明白です。

 

そういえば前回もプレゼントを選ぶシーンがありました。
大切な人への贈り物が9,10話には詰まっています。
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松本も贈った服を着てくれたこと、お礼にもらったみゃー姉特製クッキーが自身の血肉になることに対して喜んでました。
こわ……。

まあ、単純にお金をあげるのと物を贈るのは訳が違いますからね。

 

実際想いのこもった手作りの品を貰えるのは嬉しいですし、深堀りすれば、その嬉しさは他者の魂が自身の肉体と一体化する喜びなのかもしれません(無理筋なフォロー)。f:id:haniwakai:20221214233622j:image

この背を比べるシーンが子供らしくて可愛かったです。

いつか背丈が並んでも二人の関係は続いているのでしょうか。

 

第11話「つまりお姉さんのせいです」

意味深なタイトル。みゃー姉が糾弾される……なんて展開じゃないよね、と不安に思ってました。

 

この回は文化祭の劇の衣装を作るために、みんなでみゃー姉の家に集まるところから始まります。いつもの花、乃愛、ひなたにくわえて小依&夏音のメンバーですね。

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衣装製作をたのまれたみゃー姉が「みんなの劇なんだし、自分たちで作ったら?」とまともなアドバイスをしていて驚きました。

分からないところや難しいところはサポートする、とフォローまでいれてます。

 

立派な大人だ……!
何故か乃愛ちゃんに心配されてました。まともなこと言うと心配される、ってどーなんでしょー。


ようやく、みゃー姉の裁縫スキルがみんなの役に立つときが来ました。

さらに!みゃー姉を慕う(一方通行)松本も応援に加わります。

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背後に立ってるの怖い。

 

今回は松本が勝手に押しかけたわけではなく、実妹のひなたが呼んでいたようです。

着々と外堀を埋められているみゃー姉。

前回の服のプレゼント、に次いで松本の裁縫スキルお披露目です。

 

というわけでみんなでチクチクとお針子仕事をこなします。

ただし不器用な小依と花ちゃんは二度もクビになってましたが。

お針子の代わりにチャレンジした花&小依の花飾り。ちょっと形が……。

でもきっと二人の頑張りはどこかで評価されているはず……!

学芸会の衣装作成が各家庭で負担になっている、という話も聞くので今回はみゃー姉(あと松本)の面目躍如ではないでしょーか。

 

 tower.jp

↑松本に相談してよかった*10ですね。

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あと、松本は油断すると別室に子供を連れ出そうとするので警戒されてました。

 

タイトルのお姉さんのせい、の意味が明らかになります。

みゃー姉の「花ちゃん天使!」発言が、ひなたによって拡散され*11いつの間にか学校内でも「花=天使」のイメージが広まり、劇の主役の「天使」に花ちゃんが指名されたのです。

 

つまり、お姉さん(みゃー姉の日頃の発言)のせいで特に望んでいない主役に抜擢されてしまった、と……。

 

もちろん「みゃー姉のせいでやりたくもない主役をやらされた!」というだけの意味ではありません。

お姉さんのせい(コスプレ撮影会)で花ちゃんの消極的な性格が変わった、というプラスの意味も込められていました。

いい意味も含まれていてよかった……!糾弾されるみゃー姉がいないことに安堵。

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一方のみゃー姉も、文化祭を見るために外出しているので、引きこもりがちな性格が変わっています。

 

ちなみに、みゃー姉は自分の文化祭で劇の主役が嫌で熱発して休んだ思い出があるそうです。それも踏まえると頑張ってるなぁ、みゃー姉。

そして成長してるなぁ、みんな……!(←誰目線?)

 

文化祭当日、学校を訪れるみゃー姉

前言撤回。みゃー姉の人見知りはそう簡単に治せないみたいです。

……外見が怪しすぎる。案の定、不審者として空き教室に隔離されてました。

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最初から保護者代わりとして同伴していれば問題なかったような……。

 

意外と文化祭を満喫するみゃー姉&花ちゃんず一行。

ネットミームの「コロンビア」を彷彿とさせるポーズ

なんとなく、小学生時代にこういう出し物あったな〜(磁石とクリップを使った魚釣り、スライム作り、ペットボトルボウリング、クイズ……etc)と懐かしい気分になりました。

 


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お化け屋敷シーン、またもやデートみたいになってます。
最近だと怖がる児童・生徒や暗がりでの接触が懸念されて、文化祭のお化け屋敷はなかなか見なくなった気がします。f:id:haniwakai:20221214234940j:image

これでみゃー姉と花ちゃんの関係は深まった……のかな?


さて、いよいよ次で最終話。
登場人物みんなで頑張って作った衣装を着て、どんな劇を発表するのか?!

 

第12話「天使のまなざし」

まさかのAパートまるまる劇中劇でびっくりしました。
なんかネットで叩かれてたのはそーゆーことか。

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完全にクオリティが学芸会のそれではないです。

 

とはいえ、これはみゃー姉の天使フィルターを通して見たからだ、とも言えるのでそこまで文句はありません。f:id:haniwakai:20221214235115j:image

衣装作りを手伝ってますし、普段遊んでいる妹とその友達が劇に出てくるのですから少しくらいフィルターがかかっても仕方ないですね。

 

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主役、なだけあって単独客席から舞台に上がる花ちゃん。この演出はかっこいいですよね、一度はやってみたい。


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本番でもささやき女将状態の小依&花音。大丈夫かな……。


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天使(花)と人間(ひなた)の出会い……。天使は人間と友人になりたいものの、それは天使の身では叶わぬ夢*12……。

 

そして天使は人間になるための試練、時の峠を越えるべく立ち向かう。

異類婚姻譚、『人魚姫』みたいでいいですね。f:id:haniwakai:20221215001316j:image

しかし運命は冷酷で、天使という立場を捨ててまで会いたかった人間(ひなた)は天寿を全うしこの世にいないという結果……。

種族が異なるゆえの悲哀です。

 

人間界で会いたかった人(ひなた)の孫(乃愛)と出会い、話を交わせたのは幸せというべきなのでしょうか。

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人間と天使、両者の時間の流れは残酷にも差があったみたいです。

7話で登場したみゃー姉変身セットのカツラがしれっと小道具で使われているのが嬉しいポイント。

 

放映当時、この劇の内容が重すぎる、と一部で話題になったようです。

ただ、学芸会等の劇は考えさせられるストーリーだったりするので、個人的には気になりませんでした。


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それより松本姉妹が劇に出演していることの方がおかしい*13のでは!?

 

まぁ、11話近くみゃー姉も松本も逮捕されることなく、ほんわか優しい世界で子供たちと遊ぶ……というエピソードを続けてきたので、この最終話Aパートだけ浮いてる、という意見は分かります。

シリアスな話は求めてない、原作にないエピソードを何故入れた、というファンの意見も何となく分かります。


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ただ、子供たちの成長を見せる集大成、そしてその光景をみゃー姉が目の当たりにして「どう思うか」という点においてこの劇中劇は良かったのではないでしょうか。

 

唐突ではあるので、もうちょっと前振りや長さの調整をしてくれればよかったのかもしれません。

まぁ、制作者視点で見ると、断片的な日常エピソードを重ねる作品は最終話でオチをつけることが難しく、何らかの集大成として「文化祭の劇」を持ってきたのでしょうね。

 

さて、劇中劇についての言及はこの程度にして、最後みゃー姉と愉快な仲間たちは一体どうなってしまうのか、触れておきましょう。

みゃー姉は5話で小依&夏音に泣いて謝っていたように、ひなたの姉自慢から小学生の間では容姿端麗、才色兼備な人物としてかなり美化されており、尊敬を集める人物となっていました。f:id:haniwakai:20221215001637j:image

そのため囲み取材状態に。
メチャクチャ恥ずかしいですね。またもしれっといる松本。仕切ってます。何なのこの人……。

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ただ、先生含めクラス全員に学芸会の衣装作りについて感謝されるシーンは外界との壁を作り、引きこもっていたみゃー姉に対して、救いとなったかもしれない*14、と思いました。

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人は感謝されること、誰かの役に立てることで世界と繋がっていられるのです。

 

そして、結局場の空気に耐え切れず逃げ出したみゃー姉を探しに行く花ちゃん。

体育館裏で見つかったみゃー姉に、ここまで耐えるなんて成長したんですね*15、と話しかけます。

花ちゃんから「一生懸命なひたむきさ」について嫌いじゃない、と言われるみゃー姉。


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第1話の印象から、花ちゃんのなかの「みゃー姉観」が良くなっていると分かります。

それは日々の積み重ねあってのもの。

 

「これからもよろしく」と二人が手をつないで物語は終わります。


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よかった……!無事に終わって。

この作品、子供がいっぱい出てきますが、実はみゃー姉の成長譚だったのですね。

まあ、主人公はみゃー姉だし当然か。

 

全話を見終えて……

意外とまとまっていて面白かった、です。

大河のような一つの大きなストーリーが貫くような作品ではなく、一話に複数のエピソードが集まっている回もあるので……。


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ほぼ引きこもり状態で家の中にしか居場所らしい空間のなかった、みゃー姉が妹のひなたとその友達を通じて、少しずつ変わっていく姿が全12話のなかで描かれていました。

 

みゃー姉に同年代の友人*16が生まれたのも第1話と比べて大きく変わった点かもしれません。

人混みにも、学校にも苦手だけど我慢して行ける*17ようになりました。

そして、他のキャラクターも少しづつ変化しています。

 

ひなたは姉べったりでしたが、二人で遊ぶほど仲の良い*18乃愛という友人ができました。

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乃愛は……朝早起きして弁当を作るのもいとわない友人ができ、クラスメイトや友人のために力を貸すことを惜しまない*19ようになりました。


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そして、花はややクールすぎるきらいもありましたが、明るくなり自分のできない部分をさらけ出しても平気な、いい性格に成長しています。


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松本は、すごい。その一方通行な熱量がついに伝わったのですから。

報われるかはさておき。

 


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えーと、小依&夏音は末永く幸せになってください。

12話のシーンによると小依は天使などメではない大統領を目指すみたいです。

特段ツッコミをいれることもなく「すごいねー」と肯定する花音。

……ぜひ二人は大統領と首席補佐官を目指してください。

ちなみに小依の成長した姿は映画に出てきました。必見(?)です。

 

 

なんだか通信簿みたいになっちゃいました。

実際に私は、通信簿ではないですが、ボーイスカウトで1年の活動を通じて講評を行うことがあります。

もちろんどのスカウト*20も成長しています。些細な点かもしれませんが、失敗しても不貞腐れなくなったり、後輩に教えることを覚えたり、消極的だけど自分の主張をするようになったり……。

 

『わたてん』は架空のお話です。でも、ちょっとずつ成長して失敗する姿が微笑ましく嬉しい、ということを再確認できるいいアニメでした。


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ただ、記事を書くにあたって一時期スマホの画像が『わたてん』だらけになり、ボーイスカウト活動中にスカウトからスマホを奪われたときは心臓が止まりそうになりましたが。

 

……いや、やましい写真は一枚もないハズなんですけどね。

みゃー姉の気持ちが分かりました。

 

映画の感想もすぐに、年内には上げようとおもいます。

センパイとの約束なので……!

 

わたてんは永久に不滅です。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……。

 

 

 

 

 

 

*1:イオンシネマ多摩センター

*2:ひなたのチョイスは話題の恋愛もの……ではなく女児向けアニメでした。みゃー姉の影響かな

*3:まんまゲームSIRENで笑っちゃいました

*4:中・高時代の若干イタい写真が見られるの嫌すぎる

*5:当時22時からぶっ続けで視聴していたため。この時は深夜1時くらいでしょうか

*6:不法侵入は犯罪なので当然ですが……

*7:みゃー姉の年齢とかはこの際置いておきましょう

*8:大事にしまっているみたいで、使ってくださいよ、とツッコまれてました

*9:主に一生お菓子食べ放題という観点で

*10:B’zネタ。ふる……

*11:ひなたは姉自慢したいので基本的に何でもかんでも話します。困る……

*12:みゃー姉と花ちゃんの間にも種族ほど大きな障壁ではないものの、年齢という壁がありますね

*13:これはギャグなんでしょーけど

*14:そんな壮大な物語ではない?

*15:ちょっと情けないのがみゃー姉らしいです

*16:若干ストーカー寄りですけど

*17:もちろん無理に行く必要はないのですけどね。ただ苦手なことにチャレンジする姿は胸をうつのです

*18:二人の関係をどうとるかは様々な見方があるでしょうから百合、という表現は避けておきます

*19:まあ、私が一番カワイイって自負だけで元から協調性ある性格でしたが

*20:子どもたち

飯盛山に登る

こんばんは。いそのです。

 

たまに山登りをします。

東京に住んでいたときは日帰りで高尾山や神奈川の丹沢へよく行っていました。

 

大阪に来て近畿の山事情を知らなかったので調べてみました。

 

兵庫から大阪湾と大阪平野を囲むように時計回りで、六甲山地北摂山地生駒山地金剛山地和泉山脈とあるようです。つながってて縦走できそう。

 

 

実はこのなかでも生駒山には、前回の同人誌の「大阪横断」の企画で登っています。

 

 

大阪府を歩いて横断するにあたり奈良県との県境は生駒山です。

なので前日に生駒の宝山寺に泊まって、当日生駒山を登って下ってそのまま大阪湾までまーっすぐひたすら歩きました。我ながらよくやったものです。

 

さて、登山がしたい!ということで、生駒山の北の飯盛山に行ってきました。

飯盛山の読み方は「めしもり」ではなく「いいもり」です。「ご飯山盛り!」って雰囲気の字面ですよね。

 

***

 

飯盛山の最寄り駅はJRの野崎駅です。

 

野崎駅

 

私の住んでいる谷町から電車で30分で着きました。こんなに近いの!?と驚きです。

電車で通過した市町村は、大阪市東大阪市大東市だけ。

 

 

東京で比較すると、新宿から一番近い高尾山まで電車で1時間かかります。関東平野の広さを感じます。

 

 

東京は山が離れているので、中心部では高い建物に登らないと山を望めません。一方大阪はわりと中心部からでも道路から生駒山など東の山を見えるスポットがありました。

通りが東西にまっすぐ走ってることも影響しているでしょう。日々の暮らしのなかで山が見えるのは山好きとしてはうれしいものです。

 

商店街

野崎駅から商店街をまっすぐ歩きます。もう正面に山が見えていますね。

 

狭い路地

野崎観音に向かいます。ここが登山の出発地点です。この狭い路地は昔のままなんだろうなと昔日の風景に思いを馳せます。

 

階段

 

階段を上がると野崎観音に到着です。

 

野崎観音

 

もみじと手水

野崎観音はもうすでに標高が高いようで、大阪の市街地を見渡せます。紅葉が美しい。

 

紅葉と街

 

お寺の境内の脇から登山道が始まっているので登り始めます。

 

1時間ほどの登りは最近の運動不足でだいぶバテました。飯盛山の標高は314mとのことですが、平野から急に山が立ち上がっているので標高差を感じました。

 

息切れしながら登頂です。

 

大阪市街地を望む

 

頂上からは遮るもののない眺望。

梅田のビル群や南にあべのハルカス、海も光っているのが見えました。

 

山のふもと

 

山のふもとを見ると大きな公園があります。方角的に鶴見緑地かなと思っていましたが地図を見ると深北緑地っぽい。知らない緑地だ。

 

北を望む

 

展望は北~北西にも開けています。方角としては京都方面です。

私は京都タワーが見えた気がしたのですが、気のせいでしょうか。画像を確認してもいまいちわからず。見えてたらいいな。

年明け1月の文フリでまた京都に行けるのが楽しみです。

 

 

四條畷神社

 

下山すると四條畷神社です。「畷」って漢字、「又」が4つあって好きです。こういうの「理義字」って呼ぶそうですね。かなり前に同じことをこのブログで書いた覚えがあります。

 

力水

 

自動販売機に「力水」がありました。

力水、たまに飲みたくなるんですよね。「DHA配合」が売り文句で、成分表示を見ると、「DHA含有精製魚油」って書いてあるんですよ。炭酸飲料に魚の油が入ってるの本当に謎で楽しいです。ちなみに味は普通の炭酸飲料です。

 

というわけで飯盛山でした。

冬の登山は景色がよくてうれしい!しかし寒い!

次は六甲のほうに行ってみたいですね。雪が降らないうちに。

いまふたたびの奈良旅~山の辺の道・前編~

そうだ京都行こう。

 

みなさん、こんばんはろー*1

島鉄です。

諸事情で怒涛の「わたてん」記事投下を行っている関係上、「そろそろ街歩き記事を書きたいなあ……」と思ってパソコンをカタカタしてました。

 

関西系は小説で書けばいい、と言ってたかもしれませんが忘れてください。

私が愚かでした。

 

冒頭でかでかと書いたキャッチコピーは耳馴染みがあると思います。

京都、世界的に見ても人気観光スポットですよね。

そんな京都から約45分で行ける古都、奈良は地味め……。


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大阪からも奈良は近いのですが、そのせいか宿泊施設の客室数ランキングでは、奈良県は全国堂々のワースト2位。

graphtochart.com

と、鳥取県に負けてる……。

 

ですが、奈良は京都とは違った魅力あふれる部分もあります!

奈良で最も有名な観光スポット、東大寺周辺でもバスは京都より空いてますし、公園は広くて混雑感なし。少し歩くと風情のある黄色い壁や町家の並ぶ高畑をのんびり散策できます。

nara.jr-central.co.jp

そんな魅力あふれる奈良のどこら辺に行ったかと言いますと……。

 

大和朝倉です。

 ……どこそれ?

 

そう言われそうなところへ行きました。

奈良市から離れた南部の桜井市、の右横の赤丸が大和朝倉駅です。

※Open Street Map財団より(https://www.openstreetmap.org/copyright)

 

ちょうど緑色の山のふもと近く、盆の縁のような場所です。

なぜここへ??

何を隠そう、ここは古代ロマンあふれる「山の辺の道」の始まりにして、『万葉集』にも詠まれた古代の交易場所「海石榴市」のあった歴史ある地なのです。

 

思えば、島鉄が大学時代に院生の先輩から「古代の民間信仰を調べるには万葉集から読み解くのがオススメ、海石榴市とかどうでしょう」というありがたいアドバイスを聞いたのが、この地を知ったきっかけでした。

このアドバイスを受けてから幾星霜*2……ようやく赴くことができました。

山の辺の道(天理~桜井)|歩く・なら~歩く楽しさが見つかる!奈良県のウォーキングポータルサイト!!~

 

 

 

大和朝倉駅前・川へと至る道

 

のどか、を絵にかいたような朝の大和朝倉

休日の朝9時。まだそれほど人もいない時間帯です。

駅の背後にある丘陵地帯、朝倉台が住宅街になっているようです。


駅前を走りながら「二手に分かれてどちらが早くつくか競争しよう」などと話す体育着の子どもたちが微笑ましい。

橋で川の写真を撮っていると律儀に「こんにちは~」と挨拶してくれました。
いい子たちです。それでこそ明るい三輪っ子*3

 

ジョギングやランニングをする人もちらほら。

太陽光パネル&キリ看feat空の広さを知る畑

歩いていると、のどかな風景がさらに広がっています。

訪問当時はハロウィン直後で、おばけかぼちゃの無人販売もありました。

 

野焼きの煙も見えます。うーん、爽やかな休日だなあ。

 

公衆電話にしては小(しょう)だな……と近づいてみると、高齢者施設のインターホンでした。

なるほど坂の上にある施設だと、こういったモノが設置されているのですね。

 

やはり山が近い。山の辺の道を歩いている実感がわきます。

 

と言いつつ、島鉄はほぼ起伏のない道をのんびり歩いていました。

山が近いけれど、山の辺の道自体はそれほどアップダウンないですね。

◇柳生街道 - 柳生観光協会のページ!

同じ奈良の著名なハイキングコースでも柳生街道なんかは歩くの大変そう。

 

なんて思いながら、脇道へそれると初瀬川にぶつかりました。川と並行して歩いていたのかぁ。

川を眺めてぼんやり休憩していると……。

え、なにこれ

すごいものが川のほとりに立っていました。

「仏教伝来の地」の碑です。

ここ初瀬川のほとりには大陸から難波津へ入り、さらに川をさかのぼって到着する船着き場があったとされ、『日本書紀』の著述*4にもこの地に百済からの使節があった、と記されています。

 

仏教の伝来がいつなのかは学界でも未だに確定していませんが、少なくともこの地で大陸との交流があったことは分かります。

 

そんな古代ロマンを感じた島鉄に、お導きが……。

東海自然歩道のウォークルートです。

ここ山の辺の道は前述のとおり、自然豊かで急なアップダウンもないため老若男女誰もが親しむウォーキングコースなんですね。

 

すぐ近くの地図を見ると「海石榴市観音」の文字が。

なるほど、ここにいけば学生時代にアドバイスをもらった海石榴市の句碑があるに違いありません。

 

よーし、歩くぞ~。

座ろうかと思ったけどやめました

出発前に気になったこと。

ベンチが軒並みひび割れていました。座るのに勇気がいります。

ざらしだとなかなか厳しいものがあるよね、青いベンチ

 

海石榴市観音

あとちょっと歩けば、海石榴市

思ったよりも近くに海石榴市観音があるみたいです。

海に石榴に市、で「つばいち」と読むんですね。初見では読めない。

 

民家の並ぶ隙間の道を歩いていくと……。

着いたー!海石榴市の碑です。
案内板によって説明書きが一部読みづらいというまさかの仕様。

この先にお目当ての海石榴市観音を祀るお堂があるようです。

句碑と海石榴市観音は別だったのかぁ。

 

ホントにこっちでいいのかな?という細い路地を通り抜け、歩くこと数分。


あ、ありました!

ここ海石榴市は聞いた通り、古くから交易の地として栄えた場所なのでした。
仏教伝来碑の近くにも大陸との交流を示す記述がありましたが、人が集まり歌を詠む中心地であったと偲ばれます。

 

詠まれた歌を見ると、かつてここが人のにぎわう市であった情景が浮かびませんか?

 

小さなお堂ですが、最近できたというのと、整備が行き届いているからなのでしょう。
綺麗です。


屋根付き休憩所にトイレもあり、山の辺の道散策時のオアシスといってもよいでしょう。

すぐ近くに民家があるのできっとこの集落の人たちが大切に守ってきたのではないでしょうか。温かみを感じます。

 

ここから少し歩くと金屋の石仏や素麺でも有名な大神神社があります。
社殿に一礼して再び山の辺の道へ戻ります。


どーでもいいですが、観音堂の鐘の音が驚くほど響かなくて何度も叩いてしまいました。

……ごめんなさい。ゴーン、とかカーンって音がしなくてもいいんですよね。

つい気になって……。

 

金屋の石仏

さて、島鉄と志を同じくする(?)山の辺ウォーカーの方々がちらほら見える中、次は金屋の石仏を目指します。

yamatoji.nara-kankou.or.jp↑↑公式サイトなんですが、基本情報に載っている所在地表記がざっくりしていてすきです。あんまり寄りすぎると県のどのあたりか分からないし、難しいですね。

 

しかし……!途中で気になる看板が……!

大神神社末社八阪神社があるようです。知らなんだ……行かねば。

看板の下の三輪っ子大作戦も気になります。分別できる子よい子三輪っ子。

 

そこそこの坂(とゆーか山?)道を登り、階段の先には集会所のような建屋があり、その奥に山と一体化したような拝殿がありました。さすが山の辺の道。

花街である祇園に近い京都の八坂神社とは漢字だけでなく、趣が異なりますね。

こちらの八阪神社里山の中で、ひっそりと地元の農民から尊崇を集めているお社……な気がします。

祀られている神々はスサノオノミコト、そして左右にイワナガヒメオオヤマツミノカミです。由緒の書かれた札には農業の神としての側面がクローズアップされています。

 

京都の八坂神社もスサノオノミコトを中心として左右にクシナダヒメ、ヤハシラノミコガミが祀られていますが、農業よりも商売繁盛や学業のご利益について触れられており、こちらも山中の八阪神社と違いが見えて面白いです。

www.yasaka-jinja.or.jp

 

さて、寄り道はここまでにして金屋の石仏を見に行きましょう。

石仏……よりも美術館が気になる!

奈良の仏像と言えど、金屋の石仏は奈良時代天平様式)ではなく平安期から鎌倉期に造られたようです。

山の辺ウォーカーたちも続々やってくるのですが、遠巻きに見て少しすると去っていきました。

それもそのはず。石仏以上に目立つ美術館がここにはあるのです!

 

大阪の画家……と言えばこの人、佐伯祐三*5から渡仏し時代の寵児となった藤田嗣治ゴッホピカソ、と西洋近代美術のビッグネームが勢ぞろい。

 

この喜多美術館は、喜多才治郎氏の還暦を機に、コレクションを屋敷の一角で公開したのが始まりだとか。

ふーむ、そんな歴史があったのですね。

金屋の石仏の隣でやるぞ!というわけではなく、たまたま屋敷が石仏の隣にあっただけなのか。

 

金屋の石仏も後で調べてみると、元々はこの集落にあったわけではなく神仏分離でこの地へ運ばれたのだとか。しかもただの石ではなく石棺の板石を転用したという説もあり……なかなか面白い!

 

……のですが、この時は「あれ、美術館人いないな。石仏の写真撮ったっけ?ま、いいか」という限りなく興味の低い状態だったので来た道を引き返しました。

 

いまとなっては惜しいことをしました……。

奈良には地味かもしれませんが、こういうスポットが点在しています。それも魅力の一つですね。

 

ただ、先を急ぐのにもわけがあります。なぜなら、この先は山の辺の道屈指の観光スポットである、「大神神社」があるからです。

 

oomiwa.or.jp

本殿のない三輪山自体を拝む古式豊かな神社……。

「大和は国のまほろば」、そんなフレーズを感じさせる大神神社に行くぞ~!

 

奈良にはこういった目につくスポットもあるのです。

 

大神神社へと至る道

 

で、でかい! これは天理教の建物でした。

歩いていると、唐突に何だか見覚えのある大きな施設が。

これは天理教の施設でした。ハイキングコースとしての山の辺の道の終点は天理なので少しだけ感慨深い(?)です。

4年前(2022年現在)に雨の中、天理駅から歩いた記憶がよみがえります。

天理教本部のある天理市はこの写真の建物と同じくらい大きな詰所(宿)があり、なるほど天理教を信仰する同級生が夏休み泊まったのはここなのか……なんて思いながら歩いていました。

 

そんな天理教のドデカい施設ですが、これから向かう大神神社にも有名なドデカいものがあります。

それが大鳥居です。驚くなかれ道の真ん中にドーンとあります。

2014年撮影のため画質悪いです

これを見るためだけに8年前(2022年現在)に三輪まで行った思い出。

改めて奈良好きだな……と実感。

 

さらにテクテク歩くと、道の分かれ目に小さな可愛らしい神社があります。

ドデカいやつだけでなく、小さくて可愛いやつも目を引きますね。いわゆるちいかわ。

この神社は素戔嗚神社。先ほど立ち寄った八阪神社スサノオノミコト主祭神でした。

 

おや、この石は……。磐座??

そう古代祭祀においては神様の宿るものとして岩(石)を拝んでいました。

岩だけでなく山も拝む対象です。これから向かう大神神社三輪山自体を拝んでいます。

岩に座ると書いて磐座。素朴な信仰の跡がさりげなく道にぽつねんと存在している。

この「古い・素朴・田舎道」の要素が奈良の魅力かも。

 

大々的に取り上げられるわけでもなく、ただそこに昔からある埋もれた物。

ちょっとした歴史との出会いが山の辺の道にはあります。

 

とか思ってたら滅茶苦茶近代的な建物がデーンと構えていました。

新手の公民館か……?

 

近寄って分かったのですが、目的地の大神神社の施設でした。

三輪山会館だそうです。

そう、大神神社は鳥居だけでなく境内もアホみたいに広いのです!

 

というわけで、後半へ続きます。大神神社をじっくり見ていきます。

奈良はいいですよ……。

*1:来年流行るフレーズその2

*2:ってほどでもないですが

*3:三輪っ子という単語をこの日初めて知りました

*4:いわゆる552年仏教公伝説ですね

*5:大阪市出身。代表作は『郵便配達夫』、パリで客死されました