埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

はにわ通信 第19号「由比ヶ浜の写真」


You Tubeでこのミュージックビデオを観た。Lampというバンドの2004年の楽曲らしい。

 

アルバム『恋人へ』の収録曲「恋人へ」と「ひろがるなみだ」の二本立てになっていて、曲も映像もとてもいい。ぜひ観てほしい。

 

フィルムのざらざらした質感の映像で、昔の御茶ノ水とかどこかの海岸が映されている。今と街や人の様子が違って2004年ってもう昔なんだなと感じる。

 

男女のコーラスが耳に心地よくてずっとこの世界観に浸っていたい。「季節の終わりそしてひろがるなみだ」というフレーズが心に残る。

 

作品のエモさの純度があまりにも高いので酔って昔鎌倉に行ったときのことを思い出す。

 

恋人と鎌倉をぶらぶらしたあとの夕方、由比ヶ浜の砂浜で遊んでいた。

当時習っていた古典ギリシア語を木の棒で砂に書いていたのを覚えている。するとカメラをもった若い男子学生が近づいてきた。

「写真を撮らせてもらえませんか?課題で撮っているんです」

彼は日大芸術学部で写真を学んでいるらしかった。

 

ぼくらは写真に撮られるのがふたりとも苦手だったので(しかしふたりとも映画サークルに入っていた)申し訳ないが断った。

 

もし写真を撮ってもらって作品になっていたらどうなっていたんだろう。あの瞬間が形になっていて今でも見ることができたとしたら。

 

映像を観てそんな可能性に思いをはせた。

谷町線の終点(八尾南駅と大日駅)に行ってみた

大阪メトロ谷町線沿いに住んでいる。

 

谷町線東梅田駅で梅田と繋がっていて便利だ。

引っ越してきたばかりの頃はそのことを知らなかったので、わざわざ御堂筋線に乗り換えて梅田まで出ていた。梅田と繋がっていると知ったときは嬉しかったな。

 

四つ橋線西梅田駅があるらしいがこちらはまだ降りたことがない。聞くところによると梅田までけっこう歩くらしいがそのうち行ってみたい。

 

さて、谷町線はおおよそ南北に走る谷町筋に沿っていて、南側の終点は八尾南駅、北側の終点は大日駅だ。

 

https://www.jorudan.co.jp/com/img/hp_rosenzu/om/om-tanimachi.jpg

ジョルダンより

 

終点駅はどちらも電車に乗るたび見るので気になっていた。

どんな景色なんだろう。行ってみた。

 

八尾南駅(南側の終点、八尾市)はこんなかんじだった。

 

 

駅北側には広大な空き地が広がっている。

近くには八尾空港があるらしい。

行ったのが夜遅くだったこともあり駅前だけ歩いてすぐ帰ってしまったので、この記事ではもうひとつの終点駅の大日駅について多めに取り上げたい。

 

大日駅(北側の終点、守口市はこんなかんじ。

 

 

イオンモール大日がある。駅は谷町線大阪モノレールの2線が乗り入れている。

 

周りには巨大なマンションが立ち並び、郊外のベッドタウンとして賑わっているようだった。

 

反対側の出口に行くと、国道1号大阪府道2号大阪中央環状線の交差点があった。

 

 

 

 

角にカフェがあったので入ってみる。Cafe and Dining on℃。

 

 

店内はアンティーク調の家具できらびやかに飾り立てられていた。外観からはまったく想像できなかった。大通りの交差点の角にこんな空間が広がっているなんて。

 

 

ハーブティーを注文してゆったりとした時間を過ごした。

お店の人のご厚意で店内の写真も撮らせていただく。ありがとうございます。

 

 

カフェを出ると日が傾き始めていた。

地図を見ると淀川まで近い。せっかくなので歩いてみよう。

 

 

歩道の横を府道2号と近畿自動車道の高架が並走している。

案内表示板には国道1号の"おにぎり"1と府道の"ヘキサ"2が示されている。

 

 

淀川に着いた。

大阪港まで17.1kmか。やっぱりけっこう遠いな。

 

 

地平線に沈んでいく太陽を横目に鳥飼大橋を歩く。アーチが何連にもなっていて美しい。

 

 

 

水面に射す太陽の光を眺めていたらたまたまボートが通りかかった。

 

 

向こう岸まで渡ると南西の大阪市街が見えた。

 

 

対岸にはちょうどいい具合に大阪モノレールの南摂津駅があった。帰りは大日駅まで1駅だけモノレールに乗って、そこから谷町線で家路についた。

 

終点2駅に行ったら、電車に乗るたび線路の行き着くところを思い浮かべられるようになってうれしい。

 

他の路線の終点にも行ってみたい。

続・大阪で2週間暮らしてみて

みなさんこんにちは、まいど、いそのです。

 

 

この記事はホワイティうめだのCAFE BREAKで草稿を書いています。

 

東京にないお店に入ると、大阪で暮らしている感じがして楽しいです。

そんなことを書きつつ、梅田のヨドバシカメラに度々行っている自分もいてアンビバレントですね。

 

新しいこともしたいし、これまでしてきたことも繰り返したい。

ちなみに梅田ではルクアに行ってみたいのですがまだ入れていません(なんかキラキラしてるので)。

 

カフェ・喫茶店

大阪は個人経営のカフェや喫茶店が多くてうれしいです。

長年街とともに年月を重ねてきた純喫茶もあれば、最新のおしゃれなカフェもあります。

 

いくつかのお店でアイスカフェラテを頼んで気づいたのですが、どこもグラスが二重でおしゃれでした。

 

谷町のカフェにて

 

道頓堀近くのカフェにて


調べたらダブルウォールグラスというそうです。

おそらく大阪ローカルではなさそうですが、見たことがなかったので興味深く眺めていました。

 

さて、ふと思うのです。

今後初めて知ることが大阪ローカルなのか、それともぼくが知らなかったことをたまたま大阪で知ったのか、判別がむずかしいのでは?

 

確実な知識を得るためにも、大阪の事情通と知り合いたいです(募集中)。

 

やっぱりちがう食文化

飲み物の話が出たので、食べ物の話を。

 

大阪といえばたこ焼きやお好み焼き、出汁の効いたうどんなど、関東とは一味ちがう食文化をイメージします。

 

実際外食をしていると、そのとおりというか、それ以上でした。

 

船場カリーのすじネギカリー

 

カレー(カリー)は牛すじが入っていて甘かったり、

 

家の近所の定食屋さんのタルタルチキン定食

 

タルタルソースはホワイトソースのようになめらかだったりと、どれもこれも物珍しくて、ランチとディナーがもっぱら楽しいです。

 

(…しかしこのときのぼくはまだ、黒いつゆのそばを食べたいという気持ちが心の奥底で日々強く濃くなっていることに気がついていないのであった…)

 

道がまっすぐ

大阪の街は、歩いているとまっすぐ伸びています。

南北の筋と、東西の通りが碁盤の目のようです。

東京のぐにゃぐにゃした道に慣れた身としては、これもまた新鮮です。

 

古代の大阪は、上町台地から西は海でした。

 

https://www.sumitomo-rd-mansion.jp/kansai/tanimachi4/images/location/01/img2-2@2x.jpg

住友不動産の住宅案内サイトより

 

市内のほとんどは、時代が下り川沿いに土砂が積もったり人が埋め立てたりしてできた土地なのです。だから大阪市の大部分は平坦です。

 

現在につながるかたちで大阪の街が整備されたのは、豊臣秀吉大坂城を築城してからのこと。

なぜ碁盤の目になっているかというと、下水整備のために道頓堀などの川を掘ったり、大坂城を中央にして東西に中央大通りを造ったことが影響しているようです(参考)。

 

ここまで書いて、東京も似たような事情の土地があることを思い出します。

東京23区の東側(台東区墨田区江東区江戸川区など)です。

 

 

東京も江戸時代までは、いまの日比谷まで海が広がっていました。

それが江戸幕府が始まって埋め立てが進んだのです。

 

https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33471890/picture_pc_8f93b897e17317abdba2912d30bbc720.jpg?width=800

太田記念美術館のnoteより

 

姉が以前御徒町近辺に住んでいて、このあたりは坂もないし碁盤の目のようにまっすぐな道だなあと思っていました。

まさに同じことをいま大阪でも感じていて、空間の経験として似ていておもしろいですね。

 

おすすめの本です。埋物の庭読者には刺さるはず。

 

大阪について書いていたらいつのまにか東京の話になっていました。

まさか大阪で東京を感じるとは。やっぱり街歩きっておもしろいです。

大阪で2週間暮らしてみて

みなさんこんにちは、いそのです。

 

ぼくの大阪ライフも2週間が経ちました。

 

 

引っ越してきてすぐは大阪に旅行で来ている感覚でした。

最近は少しずつここが自分の家のある場所だと思うようになってきています。

この変化の感覚や新鮮に映る大阪の街の印象を記事にしてみます。

 

日差し

大阪の日差しは強烈です。

朝、家を出て歩き始めると、まるで海岸の砂浜の上を歩いているように錯覚します。

 

西日本でアーケードのある商店街や地下街が発達したのはこの日差しのせいだと聞いたことがありますが納得です。暑いときの心斎橋筋商店街は本当に助かる。

 

もくもくした雲

 

船場

心斎橋の話が出たので、職場のある船場(せんばと読みます)について書きます。

船場はこの図のエリア。御堂筋線でいうと、淀屋橋駅から心斎橋駅までくらい。

 

https://semba-navi.com/wp-content/themes/semba-navi2/img/semba_map_area.jpg

昔は四方を川に囲まれていました。

そのうち2つは埋め立てられて、いまは北の土佐堀川と東の東横堀川が残っています。

 

船場には古い建物が残っていたり有名な会社の本社がたくさんあります。「船場」という言葉はこれまで知りませんでしたが(駅名や町名にはないので)、歴史を知って気に入って用いています。

 

雨の御堂筋

 

空間の広がり

御堂筋線は1933年に開業した大阪の中心部の梅田やなんばを走る路線です。

電車からホームに降りると、天井が高くて照明も豪華です。

 

淀屋橋

こうした空間の広がりに、大阪らしさを感じます。

他にもいくつかご紹介しましょう。

 

梅田の阪急32番街

 

南海なんば駅

 

梅田駅やなんば駅は各私鉄のターミナルです。それぞれ梅田駅は阪急と阪神なんば駅近鉄と南海と阪神です。

 


これだけ私鉄がありますが、大阪の場合は東京と違って、地下鉄と相互乗り入れをほとんどしていません。挙げると3本だけで、御堂筋線北大阪急行と、堺筋線が阪急千里線と、中央線が近鉄けいはんな線と乗り入れているだけです。

 


ですので、文字通り駅がターミナル駅(終着駅)なのです。

そして歴史的に各私鉄が駅の魅力を高めるべく切磋琢磨してきました。その結果、駅が巨大で豪華になっています。

 


→「続・大阪で2週間暮らしてみて」に続く(予定)

佐倉を満喫する【後篇】

(執筆者からのお詫び)

この記事は島鉄がGWに佐倉城址公園に行ってきたことを元ネタに書いています。

3か月以上も前の話です。いま真昼の現地は激熱~ゲキアツ~と思料します。敬愛する読者諸賢におかれましては、佐倉城址公園を訪れる際は熱中症対策を万全にしていただきたく思います。

 

【前回の記事】

my-butsu.hatenablog.com

島鉄は、佐倉城址公園をほぼ1周して満喫できたので、武家屋敷も建ち並んでいたというエリアに足を運んでみることにしました。

佐倉駅からは完全に反対方向だけど、まあそれも一興とゆーことで。

重願寺と麻賀多神社が気になります。アップダウンのある住宅街の中を歩いていると、サラサラと竹の揺れる音が聞こえてきます。

陽が傾いてオレンジ色になる情景と相まってなかなか風流ですね。

 

でかすぎる公園

こ、ここはお寺というか跡なんじゃないか……?!なんて勘違いしてしまいました。

こんなに広々とした公園が山門の前に広がっているなんて思いもよりませんでした。

 

肝心の境内は狭い

そして、公園の広さとギャップが大きい境内のサイズ感。

小さい。こぢんまりとしております。

 

なんなら公園以外にも信徒用の駐車場が何個か点在しているのですが、それより狭いやもしれません。

お寺の由緒・歴史を伝える銘板もかすれており、歴史の長さ(とゆーより放置されてる?)を感じますね。

未だに国鉄佐倉駅ときたんじゃあ参っちゃいますね。設置は昭和58年……阪神タイガース日本一、日航機墜落事件よりも前ですね。

 

ちゅーか境内にも駐車場あるんですね……!?

そ、そんなに車を使う信徒さんが多いのかしらん。

まあ、千葉県(佐倉は成田の近くですね)は車を日常的に使う人が多いでしょうけど。

自家用乗用車の世帯普及台数 - 一般財団法人 自動車検査登録情報協会

↑↑もっとも令和4年3月末時点での自家用乗用車の世帯当たり普及台数都道府県別)からすると、千葉県は全国41位(0.949台)ですが。意外にも北海道も世帯当たり普及台数1台を切っており全国40位です。これは単身世帯の多寡や、2台持ちの多い農家率なんかも影響しているのかも……。

 

閑話休題。重源寺の山門はいって即駐車スタイルには笑ってしまいましたが、竹林が境内を取り囲むように生えており、目にも耳にも心地のよい空間です。

管理責任者:住職、に笑う

さらにですよ、このお寺のいいところはですね……。

 

みっけ!三毛猫でないことが悔やまれる(←しょーもな)

かわゆい猫がいるところです!!そんなところにいたら車にひかれちゃうかもよ。

 

人っ子一人いない、たまに吹く風が頬と竹をなぜる静かな空間。

猫も鳴くことなく、目を細めて日向ぼっこしているようでした。

 

なるほど、佐倉城の鬼門除けとして三河は岡崎から移ってきたのですね。

江戸幕府(=徳川家、三河)とのつながりがうかがえるお寺です。

juganji-sakura.com

さて、もう一つの気になった寺社。

麻賀多神社に向かってみましょう。

 

佐倉だけに桜色

うわー、なにこのかわゆいポスト?!

写真を撮る方も結構いらっしゃいました。フォトスポットなポスト。

 

このポストを撮影して顔をあげると、鳥居が。

おお~麻賀多神社です

おらが村の鎮守様、といった風でしょうか。

鳥居は広島の厳島神社でおなじみ、両部鳥居です。このタイプの鳥居、三柱鳥居の次に好きかも。

 

こいのぼり&巨大絵馬

竹林が後ろに控える重願寺の境内もよいですが、杜に囲まれた神社と立派な社殿の麻賀多神社もいいものですね。

なにより、神職の方が絵心のある人であちらこちらに自作のイラストが掲示されていて見ていて面白かったです。

素敵だなあ。

 

quail-voice.com

このサイトにも紹介のある通り、摂社の稲荷神社に小さな陶器の狐が所狭しと並べられていて、かわゆかったです。

 

それ以外にも本殿の荘厳さはさることながら、唐破風の彫刻も一見の価値ありです。

 

大きなご神木もあります。

鎮座している千葉県は古来、麻の産地であり「総国・ふさのくに」の総は麻を表しております。その中にある印旛地方は下総国成立以前は印旛国であり、朝廷より国造(くにのみやつこ)が派遣されておりました。その国造に多一族の伊都許利命が就任してたとの記録が先代舊事本紀に記載されております。その国造が代々祀ってきたのが当社であり、「麻の国で多氏が賀す神の社」と訓読みすることが出来ます。鎮座地の「佐倉 」という地名も「麻の倉」が転じてと言われており、佐倉地方が古代物流の中心的地位を占めていたことが判ります。(公式HP上の由緒より)

御祭神・御由緒 -佐倉藩鎮守 *麻賀多神社*

麻賀多神社はまさに千葉県、佐倉地域の歴史を語る神社なのですね。

例によって管理責任者:宮司

 

陽が傾いてそろそろ電車にのらなきゃな、と思い帰路につきます。

駅までの途中にも魅力的なスポットが点在していました。

佐倉は一日じゃ味わいきれない街なのです。

 

ずんずん住宅街を歩くと突如デーンとあらわる赤レンガの建物。

これは塚本美術館といい、日本でも珍しい「日本刀専門」の美術館なんだとか。

しかも入場料はタダとゆー。太っ腹ですね。

さらに歩いていくと佐倉市の美術館もあります。

こちらもレンガ造りのモダンな建物。

 

そんな近代モダン建築の間にあるのが近世佐倉の町並みを思わせる旧家と蔵です。

私が家路に着くころには閉まっていましたが、佐倉国立歴史民俗博物館の展示をコンプリートした人(そーゆー方はリピーター確実なのですが)はぜひこちらの美術館や文化財にも足を運ばれてみてはいかがでしょう。

 

 

いやー、ぜんぜん佐倉の魅力について気づいていませんでした。

東京からすこーし遠いですが、成田空港の近くということでLCCをつかえば意外と全国から安く楽しめる立地(←超ポジティブ)といっていいでしょう。

 

では、最後に駅までの下り坂でゲットした写真とともにお別れです。

この坂を下りると駅があります

楽しい酒が旨い酒。名言かもしれない。


たぶんヤングはつかっていないのではなかろーか、とゆー素敵スポット。

ここでフリーWi-Fi使って電子漫画読みつつ、たまに卓球……足を延ばして歴博に美術館見物……そして楽しい酒を飲む、そんな余生を送る準備があります。

 

佐倉にはまた来そうな気がするなあ。成田に着いて即東京に向かう前に、いいとこがあるんだよ、そんな気分になった一日でした。

 

(肝心の武士団展は無事行けました。次の展示は古代朝鮮半島の加那について。チョイスが渋すぎる)

 

島鉄

 

大阪で暮らし始めました

みなさんどうも、いそのです。

 

突然なのですが、8月末から大阪で暮らし始めています。

 

大阪駅といその

 

パートナーが仕事の都合でこっちに移るので、せっかくならとぼくもついて来ました。

昔から近畿に住んでみたいと思っていましたがまさか実現できるなんて。

やろうと思えば仕事を変えたり引っ越ししたりってできるものなんですね。

 

これまでの埋物の庭でも近畿の記事はけっこうあります。夢洲、歩いたなあ。

 

 

共同執筆している島鉄くんは大阪が好きすぎて大阪が舞台の小説を書いているくらいです。

 

 

こっちに住むようになると、これまで足が伸びなかったところにも旅行に行きやすくてうれしいです。山陰・山陽とかあまり知らないので楽しみ。

 

これからも気ままにブログを更新していきたいと思います。

 

羽田空港から伊丹空港が約1時間でびっくりした

木場と洲崎神社

先日のこと。

大手町から中野方面の東西線に乗ったつもりが、木場で逆方向だと気づいて降りた。

これまで来たことがない街な気がする。

せっかくだから歩いてみよう。

 

永代通りと交差する大横川に架かる沢海橋

このあたりは大横川や南の汐浜運河につながる大横川南支川が流れている。橋が多い街だ。

木場という名のとおり、かつては川で木を運搬していたようだ。

 

 

大横川南支川に架かる弁天橋と素敵な丸い護岸

 

そういえばぼくは川と橋が好きだった。

最近はあまり街を歩いていなかったので、胸の高鳴りでそのことを思い出す。

 

川近くに洲崎神社があったのでお参りする。

 

洲崎神社

 

波に三ツ鱗の社紋の赤と青の色遣いがかわいい

 

木場のこの洲崎神社はもともと厳島神社の分社だったらしい。

 

 

木場の洲崎神社のめちゃくちゃ詳細な記事あった

 

由緒では言及されてないので関係ないかもしれないけど、洲崎神社といえば、千葉の館山の洲崎神社を思い出す。

 

 

安房国一之宮 洲崎神社

 

館山のほうの洲崎神社に行ったのは2019年8月だった。今は遠いコロナ前だ。

また館山行きたいな。

 

プールの手すりみたいなのが川にあっておもしろい

街を歩いていると発見があったり、昔のことを思い出したり、これから行ってみたいところがでてくる。

 

だからぼくは街を歩くのが好きなんだけど、このごろはあまりできていなかった。

情勢もあるし、自分の生活の姿勢でもある。

 

木場に来たのは偶然だった。

電車を間違えなければ、最寄り駅でかれこれ100回以上食べているだろうラーメンを食べて、感慨もなく帰路についたはずだ。

 

ルーティンを繰り返しているかぎりは約束された快適さが保証される。

しかしいつまでもコンフォートゾーンにいると、たった数駅離れたところにさえ行くことがなくなってしまう。ちょっと悲しい。

 

8月は東京の行ったことのないところに行ってみたいなと思う。

暑いけどね。