(執筆者からのお詫び)
この記事は島鉄がGWに佐倉城址公園に行ってきたことを元ネタに書いています。
3か月以上も前の話です。いま真昼の現地は激熱~ゲキアツ~と思料します。敬愛する読者諸賢におかれましては、佐倉城址公園を訪れる際は熱中症対策を万全にしていただきたく思います。
【前回の記事】
島鉄は、佐倉城址公園をほぼ1周して満喫できたので、武家屋敷も建ち並んでいたというエリアに足を運んでみることにしました。
佐倉駅からは完全に反対方向だけど、まあそれも一興とゆーことで。
重願寺と麻賀多神社が気になります。アップダウンのある住宅街の中を歩いていると、サラサラと竹の揺れる音が聞こえてきます。
陽が傾いてオレンジ色になる情景と相まってなかなか風流ですね。
こ、ここはお寺というか跡なんじゃないか……?!なんて勘違いしてしまいました。
こんなに広々とした公園が山門の前に広がっているなんて思いもよりませんでした。
そして、公園の広さとギャップが大きい境内のサイズ感。
小さい。こぢんまりとしております。
なんなら公園以外にも信徒用の駐車場が何個か点在しているのですが、それより狭いやもしれません。
お寺の由緒・歴史を伝える銘板もかすれており、歴史の長さ(とゆーより放置されてる?)を感じますね。
未だに国鉄佐倉駅ときたんじゃあ参っちゃいますね。設置は昭和58年……阪神タイガース日本一、日航機墜落事件よりも前ですね。
ちゅーか境内にも駐車場あるんですね……!?
そ、そんなに車を使う信徒さんが多いのかしらん。
まあ、千葉県(佐倉は成田の近くですね)は車を日常的に使う人が多いでしょうけど。
自家用乗用車の世帯普及台数 - 一般財団法人 自動車検査登録情報協会
↑↑もっとも令和4年3月末時点での自家用乗用車の世帯当たり普及台数(都道府県別)からすると、千葉県は全国41位(0.949台)ですが。意外にも北海道も世帯当たり普及台数1台を切っており全国40位です。これは単身世帯の多寡や、2台持ちの多い農家率なんかも影響しているのかも……。
閑話休題。重源寺の山門はいって即駐車スタイルには笑ってしまいましたが、竹林が境内を取り囲むように生えており、目にも耳にも心地のよい空間です。
さらにですよ、このお寺のいいところはですね……。
かわゆい猫がいるところです!!そんなところにいたら車にひかれちゃうかもよ。
人っ子一人いない、たまに吹く風が頬と竹をなぜる静かな空間。
猫も鳴くことなく、目を細めて日向ぼっこしているようでした。
なるほど、佐倉城の鬼門除けとして三河は岡崎から移ってきたのですね。
江戸幕府(=徳川家、三河)とのつながりがうかがえるお寺です。
さて、もう一つの気になった寺社。
麻賀多神社に向かってみましょう。
うわー、なにこのかわゆいポスト?!
写真を撮る方も結構いらっしゃいました。フォトスポットなポスト。
このポストを撮影して顔をあげると、鳥居が。
おお~麻賀多神社です
おらが村の鎮守様、といった風でしょうか。
鳥居は広島の厳島神社でおなじみ、両部鳥居です。このタイプの鳥居、三柱鳥居の次に好きかも。
竹林が後ろに控える重願寺の境内もよいですが、杜に囲まれた神社と立派な社殿の麻賀多神社もいいものですね。
なにより、神職の方が絵心のある人であちらこちらに自作のイラストが掲示されていて見ていて面白かったです。
素敵だなあ。
このサイトにも紹介のある通り、摂社の稲荷神社に小さな陶器の狐が所狭しと並べられていて、かわゆかったです。
それ以外にも本殿の荘厳さはさることながら、唐破風の彫刻も一見の価値ありです。
大きなご神木もあります。
鎮座している千葉県は古来、麻の産地であり「総国・ふさのくに」の総は麻を表しております。その中にある印旛地方は下総国成立以前は印旛国であり、朝廷より国造(くにのみやつこ)が派遣されておりました。その国造に多一族の伊都許利命が就任してたとの記録が先代舊事本紀に記載されております。その国造が代々祀ってきたのが当社であり、「麻の国で多氏が賀す神の社」と訓読みすることが出来ます。鎮座地の「佐倉 」という地名も「麻の倉」が転じてと言われており、佐倉地方が古代物流の中心的地位を占めていたことが判ります。(公式HP上の由緒より)
麻賀多神社はまさに千葉県、佐倉地域の歴史を語る神社なのですね。
陽が傾いてそろそろ電車にのらなきゃな、と思い帰路につきます。
駅までの途中にも魅力的なスポットが点在していました。
佐倉は一日じゃ味わいきれない街なのです。
ずんずん住宅街を歩くと突如デーンとあらわる赤レンガの建物。
これは塚本美術館といい、日本でも珍しい「日本刀専門」の美術館なんだとか。
しかも入場料はタダとゆー。太っ腹ですね。
さらに歩いていくと佐倉市の美術館もあります。
こちらもレンガ造りのモダンな建物。
そんな近代モダン建築の間にあるのが近世佐倉の町並みを思わせる旧家と蔵です。
私が家路に着くころには閉まっていましたが、佐倉国立歴史民俗博物館の展示をコンプリートした人(そーゆー方はリピーター確実なのですが)はぜひこちらの美術館や文化財にも足を運ばれてみてはいかがでしょう。
いやー、ぜんぜん佐倉の魅力について気づいていませんでした。
東京からすこーし遠いですが、成田空港の近くということでLCCをつかえば意外と全国から安く楽しめる立地(←超ポジティブ)といっていいでしょう。
では、最後に駅までの下り坂でゲットした写真とともにお別れです。
たぶんヤングはつかっていないのではなかろーか、とゆー素敵スポット。
ここでフリーWi-Fi使って電子漫画読みつつ、たまに卓球……足を延ばして歴博に美術館見物……そして楽しい酒を飲む、そんな余生を送る準備があります。
佐倉にはまた来そうな気がするなあ。成田に着いて即東京に向かう前に、いいとこがあるんだよ、そんな気分になった一日でした。
(肝心の武士団展は無事行けました。次の展示は古代朝鮮半島の加那について。チョイスが渋すぎる)
(島鉄)