みなさん、りんかい線乗ってますか?
島鉄です。冒頭から謎の路線に乗っているか聞かれ恐怖に襲われているかもしれませんが、詳しくは前回の記事をお読みください(不親切)。
さーて、大崎駅の次の駅は、大井町駅!
早速行ってみましょう、って電車が地下深くに潜っていく??あれ、りんかい線って地下鉄なの?
縁のない方は困惑されるでしょうが、海を臨むという名前ながら新規路線の宿命か、りんかい線はほぼ地下を走っています。暗いよ、怖いよ。
しかも大井町駅はそれなりに大規模な駅(バブル時代の計画故にアホみたいにデカいとゆー点もありますが……)です。
地下深すぎ、ホームが上下線で二つに分かれてるのも……。着いてから地上にあがるまで写真を撮っていたこともありますが13分もかかってます。また時間かけて地下深くに潜ることを考えるとちょっとユーウツ。
駅前で気になったもの
めちゃくちゃ狭小な居酒屋があります。かわいい。
あとなぜか阪急がある!梅田の茶屋町に迷い込んでしまったのかと錯覚してしまいそう。ホテル含め規模は結構大きいですね。
阪急GARDEN大井町というのですが、このビルは一体……?
1953年11月23日に東京大井店を開業して東京へ進出し、1956年5月29日にマツダビルディングに数寄屋橋阪急を開業して銀座の一角へ進出など東京と近畿の双方に店舗を構える百貨店チェーンに成長した。
50年史編集委員会『株式会社阪急百貨店50年史』阪急百貨店(1998)
なるほど。東急プラザ銀座って前は数寄屋橋阪急だったと考えると「東急電鉄VS阪急電鉄」の関係がうかがい知れて面白いですね。
まさか阪急東京上陸の第一歩が大井町だったなんて、意外です。
お、またなんかいい感じの小さい建物だなー
と思ったら公衆トイレでした。なんとなく薄々分かってはいましたけどね。
トイレの前にいるかわいい猫の花子と太郎はかつて大井町周辺(立会川)に住んでいた萩原朔太郎の詩集『青猫』由来のようです。
あとこの公園、細長すぎ。ウナギの寝床ならぬウナギ公園(そういや靭公園って細長いからウツボなのかも。違うか)ですね。
それから個人的に唸らされたのが、学習塾や資格教室がテナントの超進学ビルの向かいに道を挟んでパチンコ屋があったことです。
まぁ、ディープフェイクAV作成で逮捕された熊大生もいますし、大学生と一口に言っても色々おります。
そりゃ大学在学中にパチンコ覚えるなんてあまりによくある話なんですが、かたや大学進学を目指すインテリの集う塾と持てる金の限りを遊技台につぎ込む(下手したら命もつぎ込んでいる)人々のごった返すパチンコ店、世間一般的に相反するイメージの建物が狭い公園と道(あと花子と太郎)を一本はさんで共存しているのは実に大井町らしい光景なのではないでしょうか。
綺麗な阪急ガーデンと低空を飛ぶ羽田新ルートの航空機を見てそう思ったのでした。
大井町駅レビュー
栄えてる度……★★★★★
りんかる度……★★★☆☆
海辺度……★☆☆☆☆
さて名前が名前だけにいよいよ海の近くに来たな、と思わせるのが品川シーサイド駅。反面、駅前に何があるのかまったくもってわかりません。そもそもこの駅利用したことないですし。
早速ホームから改札へあがるといままでの間借り感が強かった大崎、大井町駅とは異なり駅員室にでっかいりんかるとちっちゃいりんかるがお出迎え。
ツイートによるとりんかるくんは彼女がいないそうなので、細胞分裂で小りんかるは生まれたのかもしれません。ジャガイモみたいでかわいいですね。
ピークタイムを教えてくれるりんかるくん&駅員さん。ただ朝もはよからりんかい線に乗って職場へ向かっても、都心近くではないし駅周辺の店やってないのでは……。
駅前へでてきました。
この建物は地上22階、地下2階の日立ソリューションズタワーというみたいです。
駅前の広場は万博公園、池袋西口なんかでもみたことのあるトラス式の屋根がかかっています。すてき。
品川シーサイド駅近くの建物ですが、鮫洲運転試験場くらいしか知っているところがないですね。
産業技術高専が気になるので見てきます。
駅前に建つ大きな団地のようなタワーマンション。よく見るとURでした、直感で団地と感じたのは間違っていなかった。
団地前の公園で子供たちが大勢遊んでいる光景は微笑ましいですが、よく考えると遠出せずにこの辺で遊べる公園はここくらいなのかもしれません。うーむ。
もう一つの団地
先ほどのUR住宅はシルバーでしたが、こちらは黒色。対比となって美しいです。
交差点から見える産業技術高専は独特な建物ですね。
大学院大学も包摂しているようです。校歌の碑も2つ置いてあります。
島鉄はバリバリの文系なので、主に理系の学科しかない高専は進学先として考えたこともなく、漫画『ふたつのスピカ』でなんとなく高専生のイメージを知ったという驚愕のスカスカ知識しかありませんが、高校とも大学とも違う高等教育機関ってなんだか面白い。
今だと『呪術廻戦』の呪術高専が有名になったから認知度も上がったかも……なんて。
戦前、旧制中学・女学校・高等小学校など小学校卒業後の進路が別れていた、いわゆる複線型教育は戦後になり単線教育へと変化しました。
高等専門学校は複線型教育の再検討の結果生まれた独特な教育制度なのでした。
世界から注目される「KOSEN」教育の高度化に向けて |2017年4月|産学官連携ジャーナル
ここでカメラの充電が切れたのでセブンイレブンにて充電&軽食。
ブログの記事構成を考えるついでに、かにパンの新作を考えました。
お台場も近いことですし、フジテレビの看板キャラのコニーちゃんをモチーフにしたパンです
どうですかね、これ?
ダメ?こにパン。
品川シーサイド駅レビュー
栄えてる度……★★☆☆☆
りんかる度……★★★★☆
海辺度……★★★☆☆
すっかり暗くなってしまいました。
いよいよ海辺に来ましたよ!
ここは天王洲アイル駅。
洲だけで島だとわかるのにアイルをつけてるのはなぜなのか、清水寺Templeみたいなものだろーか。
この駅は寺田倉庫本社前とアナウンスされる通り、地上にあがってすぐ寺田倉庫の建物が見えます。
どーでもいいことですが、親水ゾーンを歩いていたときWALKMANが谷山浩子のNANUKを再生して、しんみりしてしまいました。わけは知らない、ここで生きてる
わけは知らない宇宙の中で、ともに息づいてる。
歌詞とは言ってない。JASRACの人、許して。
ちなみに川向こうにあるオシャレスポットですが、ジャズを常時流しており非常にムーディーです。谷山浩子だったら寂しくなっちゃうから、ちょうどいいですね。
一周して戻ってくるとちょうどいい感じの団地とすぐそばにグラウンドがありました。
グラウンドの音とか気にならないのかな。
私は目の前のテニスグラウンドの音で休日は必ず目が覚めるので若干腹立たしく思っていましたが……。
こんなに広いグラウンドがあればたしかに素振りはここでしないでほしいですね。野球ボール型の看板がイカします。
団地は都心近くだと敷地も手狭になりがちですが、それなりの緑地もあって快適そうですね。
こういう低層団地はエレベーターもなく不便ですが、圧迫感がないのはいいことです。
天王洲アイル駅レビュー
栄えてる度……★★★☆☆
りんかる度……★★★★☆
海辺度……★★★★★
ここらへんで気分もダウナーになり、まっくら暗いくらい(by谷山 浩子)になったので退散しました。また後日残りの区間は乗車することにします。
~りんかるからのメッセージ~
「地形と一緒で気持ちはハイになると必ず下がるし、ダウナーになってもいつかは上がるんだよ。でもいつかはわからないんだ。ここが底なのか、それとも……?」
(島鉄)