埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

新年初歩き~都電に乗ってブラブラと~

今更ながら、新年初歩きとゆータイトルの記事が2つあるのは矛盾している気がしてきた島鉄です。

大田区で結果的に文学散歩(という名の文人オリエンテーリング)をしたわけですが、目的を決めずに歩くと発見があっていいですね。ぶらぶら歩くのが性に合っているのです。

都電でぶらぶら町屋まで

とゆーわけで、愛媛県松山市路面電車に乗ったことだし(ほぼ毎年乗るけど)、都電に乗ってぶらぶら散歩しようと思いました。

やはり都民たるもの、年に一度は都電に乗らなければ。

www.kotsu.metro.tokyo.jp

早稲田電停

むかし早稲田から終点の三ノ輪橋まで乗ったっけ。降りたことのないところへ向かおう。風の向くまま、気の向くまま。

 

チンチン電車に揺られて着きましたるは町屋電停。

……すみません、降りたことないけどそれなりに大きい街にしました。

勇気を出して東尾久三丁目とかで降りてもよかったのですが、ご飯が食べたかったので。

正月でも開いている店が存在しそうな大きい街に降りたのです。目的地を決めずに、とかいいつつ空腹には勝てないのでした。にんげんだもの

 

町屋はこんな感じ。降りてすぐドデカビル。昔懐かしい雰囲気のショッピングセンター、サンポップマチヤでご飯を食べました。複合ビルで住居もあるみたいです。

 

大通りから裏手に入ると、京成本線が走っています。便利ですね。

こんな間近で京成スカイライナーを見たのは去年ぶり。

この通りは名前からして、もともと川だったのかな。調べてみると詳しく散歩されている方のサイトがヒットしたのでご紹介。

kaeru.moe-nifty.com

今も暗渠として地下に川が流れているみたいです。

なるほど、水害を防ぐための排水路だったのですね。

 

気に入ったお店。居酒屋25時とでこ助。

家へ帰ったら何もないぞ!! とへろへろなフォントで書いているのがグー。

 

さて大通りに戻ります。お、このお店もいいなあ。

旨い・安い・早いイコール幸せ!!

の図式に納得しました。少し考えてみると、旨くなければ安い・早いイコール幸せにならないので、旨いが重要なファクターですね。

何の考察をしているんだ。

 

最強の一年にしたいね

新年の抱負みたいでいいですね。さあ始めようか、史上最強の私を。

……どゆこと?

喫茶を求めて放浪記

ざんねん

行きたかった喫茶店が閉まっていました。まあ、そんな正月早々店を開けてないよね。
パリジャンカフェなのに毛筆で「お知らせ」が書かれていて笑いました。

ギャップ萌えですねこれは。

下町情緒あふれる町屋ですが、ここも再開発の波が来ています。しばらくしたら大きなマンションが建ちならぶよーになるのかな。

 

駅前に次いで懐かしい雰囲気のショッピングモール発見!

行かねば。

教会の看板をよく見ると十字架がテープであとづけされてました。DIYいい……。

めちゃある

アホほど店があります。さすがにお正月やっている店はなかなかないですが。

洋食屋……?

洋食屋さんの本日のおすすめ品、和食がだいぶ混じっていてすき。

美味しければ何でもいいのだ!

 

すぐそばにいたおじさんに「トイレなら地下だよ!」と声をかけられたので、地下に潜ります。そんなトイレに行きたそうな顔してたのかな……?

 

地下のわりに植物が生い茂っている。明るくて吹き抜けのこーゆーつくりすきです。

トイレを済ませたのち、前述の洋食屋さんがやっていないことを確認して地上へ上がることにしました。

毎回聞かれるのかな

インドカレーベンガル料理の店、「ナンありません」と貼り紙してました。

いつまでもあると思うな親とナン。

 

ヨガがゲシュタルト崩壊しそうなポスターも採取できたので満足。

トコトコ歩いて喫茶店を探します。とりあえず町屋周辺の個人店はどこもお休みでした。

気に入ったポスターたち。小学校長、義務教育修了後は遊ばせない強い意思表示をしています。広く校庭開放はしていないとゆーことなのかな。

印鑑を何とかして使わせようとしているポスターもすき。カッコイ印じゃん、って韻を踏んでほしかったなあ(←韻というよりダジャレですねこれは)。

 

ウルトララッキーウィーク(2024年だけど)な通りを行きます。

中華喫茶川ばた、はお休み。中華に喫茶ってなかなか見ない組み合わせですね。

 

あっ! 電柱にcafeの看板が!!

町屋斎場でした。cafeは通り過ぎてるのかな、この表記的に。

うーむどうしようか。

行く当てがないときは川へ向かうと相場が決まっています!!

まっすぐ歩けば隅田川に着くそーな。まあ、なんとなくこーなることは予想していたのだけれど。

川から終着駅へ

仕方ないので住宅街をテクテク歩きます。お店は斎場を過ぎるとほぼありません。

いちおー喫茶店に入ることはまだあきらめていません。

京成線の高架のすぐ近くに家を建てている方々は音とか振動大丈夫なのかな?

なんて余計なお世話な心配をしつつ、歩くこと10分。

 

川だー! 川の向こうは足立区です。ニョキニョキ向こうもマンションが建ってますなあ。

……ところで、この緑色の構造物は何なのだろーか。

ベルコンみたいです。……ベルコンってナニ??

ベルトコンベアのことですね。なるほど川にどしゃーと土砂を落とすわけですね。

 

はい、オチが着いたところで帰りましょう。

と思ったのですが川とゆーものは昔は交通に使われていたわけですが、現在は自動車や鉄道にとってかわり、つまりは隅田川周辺には駅がないんですね。

 

帰りたい、けれど帰るにはさらに歩かなければならない。

来た道を引き返すのはつまらないので、このまま三ノ輪橋電停を目指します。

せっかく都電で来たのだし、帰りも都電に乗ってしまえの精神です。

 

ちなみに隅田川にはスーパー堤防によって川を危険な場所から水に親しめる場所として散歩などに活用してください、なんて看板が建っていました。

川沿いに住んでいないとピンと来ないのですが、昔は台風が来るたびに氾濫したり大変な歴史があったわけですね。冒頭の藍染川通りとかもそうですし。

 

なんかスーパーLIFEには似つかわしくないレンガの壁があるな、と思ってよく見てみると被服工場跡だとか。

軍服の国産化のために建てられた千住製絨所の歴史を今に伝える煉瓦塀なのですね。

千住製絨所|アジ歴グロッサリー

 

思わぬ歴史探訪をしたのち、途中エレガントなマンションも見つけながら歩くこと10分。

ついに三ノ輪橋のアーケード商店街、ジョイフル三の輪にたどり着きました。

あんまり変わってない気がする。そこがよい。

ジョイフル音頭は聞いたことがないので、新しいヤツかも。変わっていないようでかわっている。それが商店街というもの。

arakawa102.com東京下町といった風情の曲でした、すき。

 

すっかり辺りも暗くなってきたところでおいとまします。

2025年もいい一年になりますように。