埋物の庭

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街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

トローリー! 立山黒部アルペンルートを往く 過酷な移動編

寒さ厳しい今日このごろ。みなさまいかがお過ごしでしょーか。

この記事を書いている2024年12月半ばの黒部ダムは−11℃と過酷な寒さを迎えているようです。

12月に立山黒部アルペンルートは封鎖され、4月までは訪問できないのでこの記事を見て黒部に行きたくなった人は来年の抱負に「黒部へ行く」を加えておいてください。

www.alpen-route.com

〜前回のあらすじ〜

島鉄は北海道ローカル番組『水曜どうでしょう』に出てきた立山黒部アルペンルートトロリーバス*1が廃止になるというニュースを受け、仕事終わりに深夜バスに飛び乗るという『水曜どうでしょう』リスペクトな強行スケジュールで、トロリーバスに乗るためだけに富山へ向かったのである。

 

my-butsu.hatenablog.com

 

それでは、トローリー!

 

地鉄に乗って立山

地鉄の名前で富山県民に親しまれる地場私鉄……会社名に地方が入っているのはたしか富山地方鉄道だけだった気がします。

 

そんな地元愛あふれる名前の富山地鉄に揺られること50分ほどで、富山駅から立山駅まで行けます。

なんだか旅情あふれる懐かしい売店で飲み物を仕入れ、電車に乗り込みます。

あれ、この電車は島鉄が品川区に住んでいたときたまーにお世話になっていた大井町線のヤツではないですか!

先ほどの売店とは違った意味で懐かしさを覚えますね。

tabitom.exblog.jp

旅気分と通勤気分が争う中、立山へと誘われます。

なおこのとき空調のせいなのか熱っぽかったので、外の風景などは一切撮っていません。

……まだ旅が始まったばかりなのに大丈夫なのか?!

 

みんなトロリーバスに感謝してました

東京大井町線時代とは違い、カーブをグングン曲がりまくる東急8090系(多分)くんの変貌ぶりに驚かされつつ立山駅へ到着しました。

 

海外から来ているであろう方々に、毎日が日曜日と思しきアクティブシニアなツアー客集団、大きな縦長ザックの登山家……想像以上に立山駅は賑やかでした。

そして島鉄疲労困憊でした。立山黒部アルペンルート、という名前の通り立山から黒部ダムそして長野県に至るまで様々な乗り物に乗りまくる予定なのですが……もう既に限界。

乗る予定を一時間ずらして体力回復を図る

そこで立山駅のケーブルカーに乗る予定を変更。無料休憩所にてお茶とおやきをいただきひと休み。

この無料休憩所では山岳用品を取り扱うモンベルコーナーもあります。

うっかり山用品を忘れた際も安心ですね。

モンベル | 店舗 | TATEYAMA BASE モンベルコーナー

 

さらに駅構内の土産屋さんでは立山が誇る標高3,000mの湧水も買えます。

万全の体制で立山ケーブルカーへ。

なお駅の外でケーブルカーの斜度を見てみましたが、なかなか急です。

このケーブルカーの特徴は貨車が後ろについていること!

なかなか見かけない光景ではないでしょーか。

にしても、すごいお客さんの数……。『水曜どうでしょう』で立山黒部アルペンルートが取り上げられた頃は時代が違う(放送1998年)とはいえほぼ人がいなかったので、驚きました。いやまぁ閑散期にロケしたのだとは思いますが。

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この日の貨車には何も積んでいませんでしたが、今でもスキー板など荷物を積むことがあるのだとか。立山黒部アルペンルート建設時に活躍していた貨車は現役なんですね。

www.alpen-route.com上記リンクサイトによるとこの先で運行している高原バスもケーブルカーで運んだとか。す、すごい。

乗り物天国・アルペンルート

ケーブルカーから降りて向かうは高原バス。

このバスで一気に立山黒部アルペンルート最高地点の室堂まで向かいます。

なんか先ほどよりも人が増えているよーな。画像にあるように、個人客の団体客は分けられているのですが、長蛇の列ができています。もちろんバスも複数台あるのでご安心を。

絶景

高原バス内では雄大な自然を紹介するビデオが流れ、名勝に近づくと写真撮影する方多数。島鉄も何度かチャレンジしましたが、結局一番気に入った写真は人が映り込んでいない前面展望でした。絶景を見たい人は現場に急行してください……来年以降。

バスに揺られること50分。標高2,450mの室堂へ到着。

さぁて景色はあまり見られなかったし、室堂平の展望台で絶景を見ようかな〜。

などと余裕ぶっこいていた島鉄でしたが、トロリーバス乗り場に詰めかける人の多さに驚愕。

さらに帰りの長野行きバスに間に合うトロリーバスの最終時刻が13:45と判明します。立山駅での出発時刻を遅らせたことが原因ですね。

奇しくも『水曜どうでしょう』の企画サイコロの旅*2のような何がなんでも移動せざるを得ない状況に追い込まれたわけです。

 

これはもう……自分を鼓舞するしかない。

トローリー! オー!!

 

架線がある! 動きがスムーズ! エコロジー

初体験のトロリーバスはユニークで乗り心地の良い乗り物でした。

日本国内ではもう乗れないのが残念です。

北朝鮮、はともかく中国では今でも現役かつ日本に近いので乗りに行くのもありですね。

 

ちなみに出発地点にラストランを迎えるトロリーバスへのメッセージがありました。セーラームーンがいるのはなぜなのかわかりません。情報求む。

 

さて、トロリーの次はロープウェイです。ウェーイ(←空元気)。

このロープウェイもトロリーバスに負けずとも劣らない珍しさで、ワンスパン方式……すなわち出発駅から終着駅まで支柱が建っていないのです。

日本で最長の1.7kmを誇るワンスパン方式ロープウェイに乗り、いざ空中散歩へ。

絶景かな

紅葉を迎えた鮮やかな山々が見られる(支柱という邪魔者もいない!)なんて贅沢な空の旅(?)でしょうか。

車内は人にあふれてギチギチでしたが、皆譲り合いながら写真撮影しておりました。いいですね。

またもやケーブルカー

さてここで問題発生。なんとあまりの人の多さに、ロープウェイから乗り換えるはずのケーブルカーに乗れなかったのです。

黒部観光初心者の島鉄は絶望していたのですが、臨時便が出ますとのアナウンスにひと安心。

人気観光ルートですもんね、臨時便くらいあるよねそりゃ。

この黒部ケーブルカーは全線地下という珍しい……今更ながら立山黒部アルペンルートの乗り物はたいてい珍しいですね。

ケーブルカーでずーっとトンネルを往くのはなかなか不思議な気分です。

光の先には黒部ダムが待っています。

ようやく、黒部ダムにお目にかかれる……ここまで数時間乗り物にのってきた島鉄としては、黒部ダムに着いたという感慨よりもそろそろ移動したくない気持ちが溢れています。どーなんだそれは。

 

ついに到着、黒部ダム

黒部ダム三連発

なんちゅうでかいダム!!

大自然の中に人間が作った人工物がデーンとある光景に圧倒されます。

移動疲れでヘロヘロ歩くいている背後で、子供がデケーっと叫びながら笛を吹きまくってました。黒部土産なのかな。

黒部ダムは観光放水をしているのですが、この時期はもうやっておらず。

www.kurobe-dam.comそれでも迫力満点です。

季節によっては遊覧船で黒部ダム湖のクルーズもやっているので、大迫力の放水撮影に北アルプスを一望という貴重な体験ができます。

……島鉄は時間の都合と疲労からダム放水を見てふらふら歩くのが限界でしたが。

 

さらに黒部ダムの難工事の象徴である破砕帯の水が湧き出てました。

 

黒部の太陽』見ねば。

黒部レストハウスのトイレは手洗い用水に破砕帯の湧水を使っていて、とっても冷たかったです。

標高2,450mの室堂よりも黒部ダム駅までのトンネルのほうが寒かったことも印象的です。

トンネル内はこの日唯一の外気温一桁。寒いよ

太陽が当たらないこともあり空気がトンネルの外よりも冷えてます。

トンネル内には黒部ダム建設の苦労について展示されているので、せっかくなのでのんびり歩きながら見るのもよいですね。寒いですが。

乗り物に揺られて4時間ほど。ようやく長野県扇沢行きの電気バス入り口に着きました。電気バス、の名前でピンとくる方もいるかもしれません。ここも昔はトロリーバスが走っていました。

 

蓄電池の技術発展で生まれた電気バスの性能について車内で解説が流れています。

トロリーバスには乗れませんが、珍しい電気バスに乗れるスポットとしてこれからも立山黒部アルペンルートは観光客を集めることでしょう。

 

ここ扇沢から長野までバスで1時間45分。

さらに東京まで高速バスで4時間半かけて帰った島鉄でした。

……もう乗り物にはしばらく乗りたくない。

 

皆さんは計画的に立山黒部の雄大な自然を楽しみつつ、アルペンルートを旅してくださいね!

けして! 深夜バスで!

弾丸ツアーするところではありませんからね!!

 

ではまた来年もトローリー!

 

*1:日本に現存する最後のトロリーバストロリーバスは電車のように架線から電気を供給することで走る排気ガスを出さないエコロジーなバス

*2:6つの選択肢が書かれたボードに、その時点・場所で乗車可能な交通機関と行き先をリストアップし、何処に行くのかは振って出たサイコロの目に従う。北海道ローカル番組のため最終目的地は札幌なのだが、反対方向の四国や九州に向かうこともしばしば