埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

阿倍野区を歩く

休日、昼過ぎ。とくに予定はない。

暇なのでどこかへ行こう。
ということで谷町線に向かう。

 

駅で路線図を眺める。

天王寺の隣の阿倍野駅は降りたことがないな。
行ってみよう。

 

前から気になっていたのだが、天王寺阿倍野の違いがよくわからない。
あべのハルカス天王寺駅に直結しているけど「あべの」を名乗っているし、同じくあべのキューズモールも「あべの」だ。
天王寺=阿倍野なのか?大阪歴がまだ短い自分としては謎だった。

 

今回改めて地図を見てみると、どういうことがわかった。
天王寺駅天王寺区(北側)と阿倍野区(南側)にまたがっている。

ハルカスもキューズモールも天王寺駅につながってるけど、阿倍野区にあるから「あべの」なのだろう。

 

区境はマピオンが見やすいと思っている。

 

余談だが、ぼくはハルカスのあべのべあが好きだ。

空色の体、穏やかなまなざし。

かわいいのでLINEスタンプを常用している。

 

あべのべあと筆者

 

 

あべのキューズモールのアベーノアベーノもいい(←調べていま名前を知った)。

いつもポスターでくすりと笑わせてくれる。

 

 

 

話を戻して、阿倍野駅に到着。
地下から地上に上がると、阪堺電車の線路が通っている。

 

ぼーっと堺まで行くのもありかもと思いながら歩いていると、路地からきれいな入道雲が見える。いいね。夏だ。

 

路地と入道雲

 

雲にひかれて路地に入る。

気温はかなり高く日差しが強い。この調子だと歩けて30分ほどだろう。

夏の街歩きはどう暑さと折り合いをつけるかが大事になってくる。

 

住宅街が続く。
小学校のフェンスに貼られた小学生作のポスターを眺める。

「きれいな世界をつくろう!」とか標語が書いてある。どれもストレートなメッセージだ。絵は、マンガ好きらしいかわいい系、とにかく勢い系など多様な流派があって鑑賞しがいがある。

 

あびこ筋に着く。
ここらで一旦休憩したい。涼める場所を探す。
カフェがあればと思っていたが、ブルーシールアイスクリームとファミリーマートの二択のようだ。
ブルーシールはけっこうレアなので気持ちが傾いたが、まだアイスクリームゲージが溜まっていなかったのでファミマに。

 

冷たい飲み物など回復アイテムを買って外へ。
谷町線の文の里駅がある。
あびこ筋に対して阪神高速道路の高架が斜めに通っていて(なぜ?)、日陰になっている。ありがたい。その下を歩こう。

 

古い木造の長屋

 

高架は阪神高速14号松原線。
斜めに通っている謎を家に帰って調べてみたところ、昔は南海平野線という路面電車が通っていたかららしい。高速道路は川沿いという印象があったけど、こういうケースもあるのか。

 

 

南海平野線は1980年に廃止されて、同区間に開通したいまの大阪メトロ谷町線に役割を引き継いだとのこと。なるほど。

 

高架の日陰は助かる

 

大きな道路に出る。松虫通り。

あれ、池がある。ここ見覚えがあるぞ。

桃ケ池公園だ。

 

桃ヶ池公園


実は以前来たことがある。そのときは谷町線田辺駅から自転車で来た。

ここは地図で上から見ると、池のなかに住宅街が広がっているおもしろいところなのだ。

 

 

 

池のなかには股ケ池明神(ももがいけみょうじん)という神社もある。

 

 

 

神社のなかの人作成の、壁新聞ならぬ板新聞(というか板ブログ?)がおもしろい。DIY感がある。

 

神社の由来も、海からの漂着物を祀ったことからと書いてあって興味深い。ほかの方のブログ記事を紹介しておく。

 

 

桃ヶ池公園を出て、御堂筋線昭和町駅の方へ歩く。
途中見えた昭和町二丁目商店街もよさそうだったが、今回は交差点にあったカフェに入る。
また商店街巡りで来たいな。

 

 

Cafe & coworking space CLIP

 

アイスカフェラテを飲んでくつろぐ。
引っ越しの計画を立てたりしてると日が暮れてきた。

 

近くのまぜそばのお店で夕食をとる。

 

汁なしまぜ麺専門店 麺屋 花桃

 

汁なし担々麺は辛くて麺がもちもちで美味しかった。

 

食後、あびこ筋を北に歩いているとハルカスが見えた。きれいだ。

ハルカスは屋上のヘリポートからの眺めが最高なので、年1くらいで登りたいな。

 

なぜか日本家屋のなかに自転車店

 

天王寺の歩道橋を歩く」へ続く?