埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

東京にも村はある~岩・峡谷編~

こにゃにゃちわ~。5月も最終日。

島鉄です。

my-butsu.hatenablog.com

なぜかはてなブログトップで取り上げてもらえたようで、大変うれしく思います。

ただ!檜原村について「まだまだ」魅力を伝えきれていません。

 

とゆーわけで、第2弾。神秘的な巨岩、神戸岩(かのといわ)についてご紹介します。

 

前回触れた村役場近くの「口留番所」からバスに揺られて神戸岩入口へ。

ここからさらに歩いて2.4km(約30分)で神戸岩にたどり着きます。

集落の人々に信仰されてきた巨岩、という情報しか知りませんが、今日のメイン観光地へいざ!

河原にいるのは国際マス釣り場のお客さんたち

深緑を太陽が照らし、少し汗ばむ陽気のなか川沿いを歩いていきます。

マスを炭火で焼くいい匂いがあたりに漂っています。おなか減ってくる……。

空腹を我慢し、しばらく歩くと春日神社に出会います。あれ?村役場近くにもなかったっけ??

巨木に囲まれた山村の神社、という風格が素敵です。

登山コースだからか道を挟んで神社の向かい側にトイレも設置されてあります。

あまり管理に来られないからなのか、鳥居のしめ縄にぶら下がってる紙垂(しで)にビニールがかけられていたのに驚きました。

なるほど多少の風雨には負けないぞ、とゆー意志を感じます。心なしか、しめ縄もPPロープみたいに見えてきました。

www.monotaro.com

↑冗談めかして書きましたが、こういう商品あるんですね。

 

無事神戸岩にたどり着けるよう祈願して、先へ進みます。

よ、読みづらい

さらに神社の前には横田基地に赴任したアメリカ空軍のペルトン軍曹が、ここ檜原村や秋川を自然はもちろんのこと、土地に住む人々の人柄も含めて気に入り度々訪れた、という碑が建てられていました。

立川の米軍基地闘争などの歴史もありますが、民間レベルでこのような交流もあったのですね。意外な発見でした。

 

さて川沿いを歩いていくと、徐々に田畑や建物が見えてきます。

ちょっと使ってみたいかも。貸し別荘

そして拓けた土地が現れ、集落に到着。

この集落の先にキャンプ場(国際マス釣り場 もその一部のようです)があるようで、貸し別荘もチラホラ。

初夏のバーベキュー、夏の川遊び……なかなか魅力的です。車がないと大変そうですけど。

 

鬱蒼とした緑の道はキャンプ場へ誘う林道です。

く、暗いなぁ。今日が晴れてなかったらなかなか怖いかも。当然ながらキャンプ場を利用する方々の車も通るので、島鉄のように徒歩で向かうハイカーは要注意。

 

車を警戒しつつ、歩くこと数分(途中でキャンプ場の自販機もあるので、しばし休憩もできます)。

デカい!!これが神戸岩かぁ。

これは神域の出入り口と昔の人が考えたのも納得です。

それにつけても、初夏の緑が目に優しい。いい時期に来たなぁ。

 

が、神戸岩はただその大きさに圧倒されるだけではなく、地学的にも驚きの体験ができるのです……。

 

なんて、勿体ぶってしまいました。この神戸岩の近くには峡谷があり、そこを歩けるようになってるのです。

 

なかなかの迫力。しかも、峡谷歩きはそれなりにチャレンジされてる方がいるので、一度行ったらもとには戻れない雰囲気です。

すれ違えないので仕方ないですね。

 

普段だとワザワザ行かないで「お~、鎖場歩いてるな〜」くらいに留めておくのですが、神戸岩までの長い道を歩いてきた島鉄は折角だしやってみよ!とチャレンジすることにしました。

 

小さな祠も。ここは信仰の場でもあります

おっかなびっくり、家族連れやワンちゃんを抱っこしてチャレンジする人たちに混じって溪谷歩き。それほど長い距離ではないので、ちょっとしたスリルを味わいつつ自然美を楽しめます。

 

そして、この渓谷を歩ききった先にはなんと……!

 

トンネルがあります。

なるほど、これはこれで……怖い。

 

真っ暗です。なかはヒンヤリしていて夏場は川沿いの溪谷歩きとあいまって、さぞ涼しくていいだろうなぁ。

 

トンネルの中はこんな感じです。

溪谷歩きと同様そんなに長くないので、暗所恐怖症の人でなければ大丈夫……かな?

ただし、晴天でも水たまりや道がぬかるんでいるところがあるので、転ばないよう注意が必要です。

奥多摩の小河内廃線跡のトンネルを思い出しました。むかーし、友達とこっそり歩いたなぁ。

廃線探索 東京都水道局小河内線(歩鉄の達人)

 

トンネルを抜けて、ワンちゃんを抱えたご夫婦と雑談(キャンプ場の利用客でした。キャンプ場からほど近い観光地、神戸岩に来るのは当然ですよね) したのち、また2.4kmほど来た道を引き返します。

 

しかし、歩いているとさすがにお腹が減ってきました。前回の記事に書いたとおり、昼食はフレンチトーストのみ。どこかでお腹を満たしたい。

 

と、道中に素敵なお店があるじゃないですか!!

この川を臨むお洒落な店は「山ごはんカフェ ヒノハラテラス」といいます。

www.hinoharaterrace.jpテラス席ならより自然を身近に感じながらご飯を楽しめます。

 

山ピザ(HPリンクのメニューにあるとおり、どのピザも檜原村の地場品が使われており、美味しそうでした) とフリードリンクセットを注文しました。

このフリードリンクがなかなかすごくて島鉄的には結構驚いたのですが……。

このカウンターにある飲み物ぜんぶ飲み放題なんです!!

ホット・アイスコーヒーに、ひのはら紅茶、森のハーブティー……いやはや何杯飲んでもいいなんて太っ腹!

 

注文した山ピザは檜原村特産の大きな舞茸がボリュームたっぷり、素揚げの野菜にベーコンも旨味たっぷりで美味しかったです。

その代わり、土日祝日も17:00ラストオーダーですので、早めに来店しないとお目当ての品が売り切れている可能性もあります。

すぐ近くのマス釣り場やキャンプ場のお客さんだけではなく、地元の方々も一服するのに使っている雰囲気で、なかなか良いお店でした。

 

最後にバス停で見かけたサルの親子を貼り付けて締めくくります。

左下にご注目

すぐ去る……かと思いきやフツーに道路を横断していてビックリしました。ココ東京ですよ。

まぁ、このバス停の時刻表もなかなかのスカスカっぷりでしたし、狭いようで広い……東京の新たな一面を知られて楽しかったなぁ。

※40分ほど時間を潰すのにサルの親子と道路を挟んで本を読んでました。山奥からバス通学してる高校生の気持ちがほんの少し分かったかも。