(執筆者からのお詫び)
この記事書いたの、なんと7月でした。しかも歩いたのは4月。われながらひどすぎます、ブログ読者の諸賢は真夏に無理して歩いたりしないでくださいね。
みなさん、おはこんばんちは。島鉄です。
中野って……いいですよね?!
特にブロードウェイのアングラで庶民的だけどラグジュアリー(ジュリー住んでたし)なカオス極まりない雰囲気とか
中野サンプラザとか
居酒屋が蝟集しているエリアとか……。
最高ですよね?
おもに成人独身男性しか惹かれない魅力かもしれませんが、
とかく中野は素晴らしい。
……って中野駅周辺のことしか語ってないわけですよ。
素人です。もうズブの、ズブズブのトーシロ(←トートロジー)です。
な・の・で!!
中野駅まで歩いてみました。スタート地点は1万PV記念の対談でも話した「立正佼成会の中心」であります。
ここも立派な中野……いや杉並?ここら辺は入り組んでいて油断するとすぐ区の境目を越えてしまうのです。
ナニワトモアレ、中野駅目指してマイナーな中野*1を発見していきましょうぞ!
さて、ここが立正佼成会のセンター街。
ここ方南町近辺はある種の聖地なのでした。
おっと、そのまえに。
宗教施設だけでなく素敵な商店と神社があったことをご報告せねばなりません。
うー、年季の入った中華料理店。すてき!
その横には歴史のありそうな神社が。
ここは多田神社。歴史好きならピンとくるかもしれませんが、多田源氏の祖である源(多田)満仲を祀っています。満仲の子である頼光は伝説上では酒呑童子退治、歴史上では関東を束ねるべく武家貴族の代表として君臨していた平忠常の反乱を抑えた人物としてよく知られています。
この辺は佐原市にある日本歴史民俗博物館でも販売されていた、関 幸彦氏の『武士の誕生』に詳しいですね。
……いやホント佐原は遠いですけど、日本歴史民俗博物館は面白いんですってば。
閑話休題。
アニメ『平家物語』や『中世武士団展』と日本中世ブームが来ていた島鉄にとっては多田神社は格好のスポットです。
お参りしませう。
運営しているであろう幼稚園に笹竜胆(源氏の家紋。平家といえば揚羽蝶、みたいなもんですね)が。
なんとこの神社、裏手にはお寺があるのです。
なかなかいまは使わない(?)筆を供養する筆塚もあります。
針供養もいまやどのくらいの人がやっているのでしょう。
島鉄は絶賛裁縫イヤイヤ期なので衣類用接着剤でムリヤリやりくりしています。
ボンド供養してあげないとなぁ。
この子が饕餮(トウテツ)なのかなー?三脚の香炉。
お寺の出口ににでると、ちょうど坂のてっぺんでした。やはり寺社は高地に建てられるのですね。
トコトコ歩いていくと別の意味での聖地……地下鉄の車両基地がありました!
新型の銀座線と丸ノ内線が並んでいます。
赤坂見附駅でのホーム乗換を思い出しますね。全路線ホーム乗り換えにならないかな、楽だから。
なるほど、ここは第三軌条方式の2路線用の基地なんですね。
上に載せた記事中でサラッと冷暖房設備がゼロなことに触れられてますが、この季節に働いてる方は大丈夫なんでしょーか……。
地下を掘る都合からか、遺跡も見つかっているようです。
江戸初期の上水道用の溜めマスです。
なかなか大きいですね。
そーいや、皇居竹橋近くにも石でできた上水用の樋が展示されていました。
江戸時代の石の加工技術がうかがえますね。
近世日本では石造りの家こそほとんどありませんが、分かりやすく派手なお城の石垣だけでなく、こういった生活に役立つモノが残っており後世まで伝わっていることは素敵だな。
なんて思いながら歩いていると、見えてきました。なんだ急に現れたこの建築物は……?!
この壮麗な建築物が、いわゆる立正佼成会の建物・施設なのですね。
島鉄のお気に入りは行学園。英語表記はGYOGAKUENなのが好きです。翻訳しないスタイル。学林は翻訳してるのに何故……?
商店街の看板を見るに、ここは立正佼成会の門前町となっています。色々なお店がありますね。別段信徒でなくとも住みやすそうな街だなぁと思います。
ただ、唐突に案内表示や交差点で「大聖堂」とか「お山」などが現れてビックリしますけど。
少し歩くと閑静な住宅街が広がっています。消火器(区のシンボルが表面に描かれている)や電柱を見ると、中野区と杉並区を行ったり来たりしてました。中野を知るには杉並も知らねばならぬのだなぁ。
なかなかいい雰囲気の並びです。目の醒めるような青いテントと床屋さん。ここらへんに住むのも悪くないかも……。
この古めかしい家屋……は何と能楽堂。
都内にある能楽堂のなかでも歴史があり、東京で自然光のなか能・狂言を鑑賞できる唯一の場所だそう。
ふーむ、そんな場所が中野へ至る道にあっただなんて……。アドレス的には杉並能楽堂ですが、元々文京区にあったものを移築した経緯があるそうなので、それならば中野の魅力に付け加えてもいいでしょう(←ゴーイン)。
文化を感じられる街、とゆーことで。
てくてく歩くと、また謎の施設が。
能楽堂パート2ではないハズ。
横にあった説明書きを読むと庚申塔と地蔵塔を祀った「民間信仰石塔(そのまんまだなぁ……)」のお堂だそうです。
立正佼成会のど派手な建築物を見たあとだと、素朴な感があります。
しかし、この塔はここが和田村と呼ばれていた頃、村の人たちの悪病退散や村中安全の祈念から建立され、今でも信仰を集めているのですから、これはこれでひとつの聖地と呼べるでしょう。
そんな和田村のお堂の対面には素敵なカーブと大きなマンション。ギャップがすごい。
この曲がった坂を歩くのが、なかなか楽しかったんですよ。この記事を書いている現在(7/1)は外気温35℃なので、なかなか行く気になれませんが……。
すてきなアーケードにでました。ここは鍋横商店街。
nabeyoko.comHPには古い鍋横通りの歴史的写真や商店会加盟のお店についてまとめられています。
なるほど。妙法寺までの参詣道として人が往来し、栄えたのですね。
うむむ……ここも聖地巡礼の場所だったとは。
他にも三国志なら「呉」推しの中華料理屋さんなど道中にて発見しました。
ここの住ポテンシャル高いな。しかしながら鍋横商店街は新中野駅の最寄とゆーことで、本来のルートから逸脱していることが発覚しました。
もっとお店をじっくり見てみたかったのですが、あきらめて中野駅へとルートを修正して向かいます。新中野にフラッと行くこと……あまりないですね。妙法寺詣でに行くなら鍋横寄るのはマスト、そう覚えておいてください。
道中見つけた和菓子屋さん。人形焼ってそんなに人気でしたっけ?
ほ、ホントーなんだろーか?
中野再開発の波は肌で感じていましたが、単身者の街――中野のイメージが強すぎて、殖産用の不動産会社が激推ししてるなんて思いもよりませんでした。
ただ、昔と変わらないお手本のような看板建築のお米屋さんを見かけて一安心した島鉄でした。
角の自転車屋さんに街の年季とゆーか、歴史を感じます。
そろそろ中野駅に近づいてきました。この道をまっすぐ行けば駅前のマルイ、ガードをくぐればサンプラザ中野くんがお出迎えです。
(岡村ちゃんのライブでサンプラザ中野まで行きました。はにわ通信で書こうかな)
途中、結婚相談所のよくわからない看板を見つけたので共有します。
Change!!したのに旦那殴ってるやん。矢印が逆なのかな??
だから、結婚は楽しい=殴るから楽しい
……ではないですよね?!
メッセージが謎な看板、VOWネタです。
道なりにテクテク歩いてようやく中野駅前に到着!いやー、1時間半くらいでしたが意外といろんな施設や歴史が中野(と杉並)の街中にあるもんだと気づかされましたね。
こうして京王バスの地図を見ると、それなりに歩いてきたよーな気がします。
鍋横を突き進むと西新宿にも出られるとは。
再開発の波が駅前を襲う中野の街で、昔と変わりない中野ブロードウェイ(これもまた聖地ですね)へと足を運ぶ島鉄でした。
サンモールはいつも混んでます*2ね~。
(島鉄)