皆さんこんにちは。令和になって初めての投稿です。長いゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか。
私たち「はにわ会」(イソノと島鉄からなる現状2人だけの会)は大阪に行ってまいりました。滞在は5日間ほど。非常によい旅行でした。今回から連載で<大阪思慕>と題して旅の思い出やら調べたことをお届けしていきたいと思います。
夢洲とは
皆さんは夢洲(ゆめしま)をご存じでしょうか。
大阪にある1990年代から造成されている人工島です。大阪ベイエリアに位置します。
このなにもなさに惹かれるよね。
せっかくお金をかけて造りはしたものの、2008年のオリンピック招致に失敗し、土地のほとんどが利用されることなく今に至っています。
そんな残念な夢洲ですが、最近やっと2025年の大阪万博の開催地に決まりました。よかったね!報道でも目にする機会が増えたかと思います。
大阪ベイエリアには「洲」が3つあります。「夢洲」「舞洲」「咲州」です。3洲そろって大阪テクノポート三銃士。バブルってなんなのか教えてくれます。
ちなみに東京にあるアニメキャラにいそうな駅名No.1「天王洲アイル」は「てんのうずあいる」と読みます。紛らわしい。
夢洲へ行くには
夢洲は下の地図に見えるとおり、舞洲と「夢舞大橋」で、咲州と「夢咲トンネル」でそれぞれつながっています。
トンネルはだめでも、橋なら歩いて上陸できるのでは?とお思いになるかと思います。ぼくもはじめはそう考えていました。
人工島は渡れながち(国土地理院地図を加工して作成)
しかし!夢舞大橋は歩いて通れない!(2019年4月現在)
ではどうするか?自動車ならばたどり着けるのです。レンタカーでももちろん行けますが、公共交通機関好きのわれわれはバスを選択しました。
コスモスクエア駅。中国語表記は「宇宙广场」。スケールがすごい。
最寄りのコスモスクエア駅(大阪メトロ中央線/南港ポートタウン線)から北港観光バスに乗ります。「コスモドリームライン」です。
⑯ということは…
路線図をご覧ください。
われわれが降りたいのは夢洲唯一のバス停⑯「夢洲コンテナターミナル前」。
しかしコスモスクエア駅から出発したバスは、夢咲トンネルを抜けて、無情にも一度夢洲を素通りし、夢舞大橋を渡り、舞洲をぐるぐるして、最後にやっと目的地で降ろしてくれるのです。やれやれ。まあ舞洲も見られてお得ではあるのだけどね。
バスから見える舞洲スラッジセンター。夢にでてきそうだ。
夢洲上陸
やっと夢洲に上陸です!!!
LED行先表示器を撮るときはシャッタースピードを下げよう!
バス発ちぬ。次は1時間後(休日ダイヤ)
夢洲に降り立った私たちの前には、膨大なコンテナとひたすらに長いフェンスが広がっていました。
「なにもない」がある。
人の横断を想定していない堅固なガードレール。
タイヤ跡が美しい。
せっかくなので島でいちばん活気のある場所に行くことにしました。
セブン‐イレブン 大阪夢洲店
コンビニってもう社会インフラですよね。
知らない駅とか国道とかでコンビニを見つけたときのあの安心感。どこの店に行っても同じ商品とサービスが提供されていることのすごさ。ぼくが1000年後くらいに今の時代の日本を研究するんだったら、きっとコンビニを題材にすると思う。古代ローマ史研究者が街道や水道をテーマにするように。
とにかくトラックの数がすごい。
トラックがアベンジャーズ始めそう。
ちょうどお昼だったので、中で昼食をとりました。
そういえばイートインって増税したらどうなるんでしたっけ?
わかめ油そばは流行らないとみた。ポークフランクはいつも通りのおいしさ。
満腹になったわれわれは、行けるところまで行ってみることにしました。
夢洲のいま
ここからは写真で夢洲のいまをお届けしたいと思います。
車とバイクはけっこう通ってる。
歩行者用の信号機は機能していない。
ススキってここまで伸びるんだ。
広大な空き地。奥に見えるのは夢舞大橋、舞洲スラッジセンター。
殺伐とした島にキリンが!!ガントリークレーンいいですね。
島の西側は立ち入り禁止でした。かなたに兵庫の六甲山地が見えます。
車で来てスケボーしたり金管楽器吹いてる人もいました。この島には自由がある。
分譲予定地立ち入り禁止。
横断歩道のないこの道路を渡るのが最大の難所でした。
グーグルストリートビューの2018年10月の空がめっちゃ青い件。
夢のあと
夢洲には広大な空き地が広がっていました。なかなかあんなにもなにもない場所はありません。もしもカラッポの方が夢を詰め込めるということが真実ならば、夢洲にはまさしく夢を詰め込むことができます。いやーしかしここでほんとうに万博をやるのか。
夢洲を後にしたわれわれは、コスモスクエア駅から歩いてすぐの大阪府咲洲庁舎(コスモタワー)展望台に登ってきました。ここからだったら夢洲を上から望むことができます。
ロケットみたいな形してる。
夢洲の未来を想う。
ちなみにコスモタワーもまたバブル期の計画で生まれてしまった切ないビルです。展望台からの眺めは周囲にビルがないため絶景です。悲しいのはビルの中身です。テナントが…あまりにも空しいので詳細は君自身の目で確かめてくれ…
夢洲にはこの先万博や、鉄道延伸、うまくいけばIRがやってきます。今回まだなにもない夢洲を見ることができたのは貴重な経験だったなと思うときがいつかくるのでしょう。夢洲はこれから夢をみるのです。
LED発車標を撮るときはシャッタースピードを下げよう!
(イソノ)