埋物の庭

埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物、まいぶつ)を紹介します。

広尾で本を読み、坂を歩き、ハンバーガーを食べる

春ですね。

平成が終わりそうな今日この頃みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

私は1日から始まった東京FMの「ホメラニアン」に癒され、新刊の出た「波よ聞いてくれ」に興奮している日々です。要するにラジオにはまってます。

 

褒められるってすばらしい。

 

 

ラジオ漫画とはいったい。 

 

さて。

先日、広尾に行ってきました。初めて降り立ちましたよ広尾。日比谷線ってなかなか乗らないなあ。

用があったのは東京都立中央図書館

 


ぼくはてっきり本が借りられるものだと思ってたのですが、貸出は行っていないみたいです。国会図書館と同じかんじ。

でも蔵書は多いし、読書スペースも豊富にあり、落ち着いた雰囲気なので気に入りました。ビジネス系・法律系の本が特に充実している気がする。

 

その図書館の場所がなかなかおもしろいところにありまして。なんと公園の中にあるのです。

 

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黒塗りの高級車が港区感を醸し出している。

 

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有栖川宮記念公園。かつての有栖川宮の御用地に造られた公園。その前は盛岡南部藩下屋敷

  

園内は起伏に富んでいて麻布台地を存分に味わうことができます。図書館があるのは坂の上の高台。こういう都心の大きな公園とか港区にやたらたくさんある外国の大使館はもともと江戸時代の大名屋敷だった場合が多いです。

 

うっかり肝心の図書館を撮り忘れてしまいましたが、図書館から公園の外に出ると、魅力的な坂がありました。

 

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南部坂。 勾配は7%。左がドイツ大使館で右が公園。

 

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ドイツ大使館の壁には"YOUNG GERMANY"で連載されている「今週のドイツ語」が貼られていておもしろいです

 


 

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Kopfkinoは頭の映画館、つまり空想のこと。素敵な表現です。

 

坂を下りそのまま広尾駅の方に歩くと、広尾散歩通りという散歩にうってつけの通りに入ります。

 

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黒いセブンイレブンが目印。黒塗りは港区だから。

 

お昼どきだったので、ハンバーガー屋さんに入りました。

 

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the 3rd Burger 広尾店

 

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"Big One"Burger ¥690

 

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肉!

 

食べている間ずっと「本物の肉を食べている!」という感覚で大満足でした。

ファストフードのハンバーガーの肉を8ビットとすると、こっちは32ビットくらいある印象です。ちゃんと細部まで肉で、噛むと肉汁があふれてきます。伝わりますかねこの食レポ

 

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トレイのシート

 

よく見るとトレイのシートにReal Fresh, Real Burger.と書いてありました。

「本物の肉だ!」という感想は、この言葉が気づかないうちに頭にすりこまれた結果だったのかもしれません。そう考えると実に計算されたコピーに思えてきます。

しかしもしすりこみが起きていたとしても、ぼくが「本物」と感じたことは事実なわけで。人間の知覚と感覚って不思議ですね。

 

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 「広尾散歩通り」で「散歩」をしているのは本当にあなたの意志でしょうか、もしかしたら・・・