どーも皆さん。島鉄です。
もう結構前になってしまいましたが、イソノくんが大島に行っていたのを
ヒジョーにうらやましく思っていました。東京の島って東京なのにアイランド
っていう意外性とお得感があるゆえにいいですよね。前半の文章意味不明ですが、なんとなく伝わりますよね?いいですよね、島。
っつーわけで島に行ってきましたよ!し・か・も大東京の片隅の自然島でございます。
誰ですか、中州じゃん?とか言った人は。中州も立派な島なのですよ。
ブラジルの世界最大の中州であるマラジョ島は九州より巨大な4万㎢もの面積です。
アマゾン川流域はスケールが違いますね。
個人的には大阪中之島が好きです。
『島民』は必読書。都会的な親水地域って夜景も眺められるし利便性もあっていいですよね。
さて中州の話はその辺にしておきまして、私が今回向かった妙見島は東京都江戸川区と千葉県浦安市の境となる江戸川に位置する東西200m、南北700mの孤島なのであります。
「タモリ倶楽部」東京23区で唯一の自然島“妙見島”でリゾート気分を満喫 2011年10月14日放送【もうやん】
ちなみにタモリ倶楽部でも取り上げられていました。
デイリーポータルZでも取り上げられています。
リンクはわざわざ貼りませんが、東京DEEP案内なんかでも取り上げられていますね。
いったい何番煎じなんだ?
とも思いましたが、私にとっては初上陸なので一番でーす。
新大陸発見は傲慢な言い方と改められ、一番乗りですらなかったと言われるコロンブスさんにシンパシーを感じます。コロンブスの卵的な発想の転換でポジっていきます!
まず上陸には千葉県に行かねばなりません。急がば回れ。
東京ディズニーランド開園当初はここからバスで向かっていたと思うと不思議な気分です。
夢の国への入り口とは思えぬ駅前。
駅前にあったものをかいつまんで紹介いたしますと……。
正直もうこの辺でおなかいっぱいなのですが、島に向けて歩くとさらに見つかる物件が。
浦安、駅周辺だけでこんなに濃いなんて……!妙見島につくまで身が持つのか不安です。
ラブホテルダイヤモンドを越えると行先案内板の通り妙見島はすぐそこです。
橋を渡ると島へ行く感じでますね~。地下鉄東西線の電車や葛西臨海公園の観覧車が見えます。いよいよ妙見島の姿が見えてきました。
川岸のコンクリート壁にでかでかと書かれたSEXの文字(犯行予告みたいで素敵)が独特の臭気を漂わせていますが、想像通りインダストリーな島ですねこれは。
島の案内図が親切にも用意されています。なんて親切なんでしょう。
はがれかけていますが。島の端っこに橋が架かっているんですね(シャレ?)。
とりあえず川沿いを歩いてみますかね。
さっそく工場を見つけました。こういうところにくると大自然のスケールとは違った意味での人工物の大きさに圧倒されますよね。
砂山あるいはボタ山のような土の山です。手前の軽自動車と比較してみるとその大きさが分かります。この土くれはいったい何に使うのでしょーか。
江戸川の工事に伴い小さな祠は移動する必要があるみたいです。とはいえ誰の管理しているものなのか都も把握してないみたいですね。お顔も削れて何をお祭りしているのやら碑もないため分かりませんでした。「妙見」の名前の通り島内には妙見菩薩を祀った神社もあるのですが……。
祠に一礼して先を進むとある施設が目に入ります(もっとも、一本道なので最初から目には入ってますが)。
おそらく勤め先があるわけでもない個人が妙見島に訪れるとすればココ、YAMAHAマリーナニューポートに用事のある場合くらいでしょう。
海の駅にも指定されている……海の駅ってなんなんだぜ?
各海の駅の紹介ページには、海からのアクセスも書かれています。海の駅ならではですね。
ボートを一艘も持っていないボンビーな島鉄は、愛船《光進丸》が炎上してしまったときの加山雄三さんの面持ちで先へと進みます。
ぶらタモリでも取り上げられていた月島食品工業のよく目立つ銀の球形タンク。
この月島食品工業の出入り口近くに妙見神社があります。
月島食品工業(株)は食用加工に使う食品油脂やマーガリンなどの食品素材を主に製造しているみたいです。
ここで月島食品工業の敷地前に妙見神社があるのを発見しました。
ぜひ参拝しようと思っていたので鳥居をくぐります。
この妙見神社は『信長の野望』ユーザーにはおなじみ北条氏と対立しまくりの豪族千葉氏、の守護神である妙見菩薩を祀った妙見堂がもととなっているみたいです。
取材が無事に終わることを祈念して後を去ります。お供え物に羊羹が置いてあったけど私も何か持ってくればよかったかな。2Lのペットボトルはさすがに持ってないけど。
月島食品工業の敷地内には当然入れませんのでここで来た道を引き返すことに……。
団地好きとしては気になった建物。工場の職員用の社宅でしょうか、妙見神社の横に建っています。
戦後すぐから60年代のような低層ではないけど80年代以降のマンモス高層団地とも昨今のタワマン型団地とも違う絶妙な高さです。
工場の外をパシャパシャ写真に収めてすごすごと立ち去ります。
さてここでインダストリアル萌えな写真が撮れたのでご紹介します。
ここで働いていたら当たり前すぎてスルーしてしまいそうですが、日常生活ではめったに目にしない大きさのタンクだったり無数の配管を見るとドキドキしてしまいます。
工業地帯は当然ですが会社敷地内には入れません。いちおー工場見学もできるみたいです。この日は日曜日でアポなしかつ一人だったこともありお気軽に見学申し込み、とはいきませんでしたが、せっかくなので機会があればお邪魔したいですね……!
大体見るべきものは見た、という感じです。島自体が小さいうえに一般人の立ち入りができる範囲は思った以上にないですね。
ありがとー。気をつけて帰るよ。
あと、このスプレーを吹き付けて作るタイプのフォントが気になります。理由はかっこいいから。
ステンシルフォントとゆーのか。ふむふむ。
そのまま歩いていくと気になる看板が。
川沿いということもあって絶好の立ちションスポットとなっているみたいですね。
めちゃくちゃ立ち小便を警戒している図と化してますね。等間隔に貼られています。
あと個人的な感想でしかないですが、とある事業所の入り口に「笑顔」やら「意識」などの標語がWordで使うようなデフォルトのゴシック体でフツーのA4用紙に印刷されていて笑いました。
ああいう標語って毛筆かつ手書きだからこそ、短いけど重みを感じるんでしょうか。同じことが書いてあっても不思議と安っぽい印象になりますね(なにせ10秒もあれば印刷できそうですもの)。
設置するまでににめちゃくちゃ踏まれてたんだな、と察する工事用の仮囲い。
しかもこっちが表ということは裏はもっと足跡だらけなのかも。
なんだか最初のほうは圧倒されていたのに最後は脱力してしまいましたね。
さて、島の東側はこれで大体見たので西側へと向かいます。
島の反対側は入っていいのかよくわからない砂利道が続いていました。
とりあえず事業所内ではないからセーフかな?
鉄骨がぶっ建っているのインパクト大だなあ。この鉄骨はオブジェなのか、これから使うのかそれとも廃材なのか。うーん謎です。
エノコロクサの茎が赤くなっているのは栄養不足かはたまた潮水の影響か。海の近く、ひいてはここが島なのだということを認識させられます。
クロックスの片方だけが打ち捨てられている。小さな水たまりとなっているのがいい。
鉄パイプで組まれた足場を見るとテンション上がるんですよね。なんでだろう?
カラスくん。この島で初めて会った動物ですね。癒されます。
妙見島へといざなう橋の下には管理事務所があります。半ば廃材置き場と化しているのですが街路樹の説明看板を見つけました。思わぬものを見つけてしまった。
汚れで書いてる内容が分からない、そんな役目を終えた公園の案内板なんかもこういうところでひっそりと処分を待っているのかもしれません。
この円形のアトは何?ミステリーサークルですね
忘れられたOS-1。撮影時は残暑がまだ厳しい時期でしたが、肌寒くなってきた今もまだ残っているのでしょうか。
最後は完全に写真の紹介と化してしまいましたが、島の西側は工場の外壁と防潮堤の間としか言いようがありません。無機物にあふれている妙見島で唯一の有機物感のある施設を最後にご紹介します。
ラブホです。やけにアジアン。
島を歩いていると、ここまで来てする人いるの?とか思ってしまいそうですが、橋から大きな看板も見えますし道路沿いという立地からして王道のラブホテルと言っていいですね。
ラブホに始まりラブホに終わる、それが妙見島。気づけば空は晴れ清々しい心地です。
前編と言いつつ妙見島内の散策は1時間半ほどで終わってしまいました。
後編では妙見島を今度は外から眺めてみようと思います。
(島鉄)