皆さまご機嫌麗しゅう。島鉄ですわ。
ゴールデンウィークの記事を、もう水無月も近いのにうpあそばせたのですけど、もうご覧になって?
(以下お嬢様言葉が思いつかないので平民の文とする)
島鉄の展覧会行きたい熱(天気も手伝ってなぜか旅行先で2回も美術館に行った)は、誰であろうと抑えることはできません。そもそも抑えようとする人がいませんけど。
というわけで、ゴールデンウィークのあとはゴールデンカムイだ!!!
GW中に訪れた中之島美術館は雨の日、大阪市立美術館も小雨の降る日だったためそれほど大勢の観覧客はいませんでした。
が!ゴールデンカムイ展はやはり人気。
平日とはいえ、ヒトヒトヒトヒト……。
入場前からもう、げっそりとしてしまいました。
とはいえ、すんなり中には入れました。
よかったよかった……。
いや中も人多っ!(←トーゼン)
東京ドームシティでの展示ということもあり、館内は狭め。人混み大嫌いな島鉄にとってなかなかに厳しいコンディションです。土佐弁っぽい言葉も耳に入ったので全国のゴールデンカムイファンが集結しているのでしょう。
ここでサラッと『ゴールデンカムイ』について触れておきます。
舞台は気高き北の大地・北海道。
時代は、激動の明治後期。
日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元は、ある目的の為に大金を欲していた…。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!?
莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!
どうですか?ワクワクしません??
一言でなかなか言えないのですが、とにかく作者の野田サトルさんのやりたいこと全部詰め漫画です。
美味しそうなアイヌ(たまに和人や多民族も)グルメ、しょーもない下ネタ、個性豊かな犯罪者、猛威を振るうヒグマ、民族文化や道具、ときに垣間見える各キャラクターの暗い影、しょーもない下ネタ……。
このうち、どれかが刺さったらまぁハマると思います。
メインの金塊争奪戦・暗号解読も面白いのですけど、キャラクターやサブストーリーも魅力的なのですよね。
そんな『ゴールデンカムイ』の世界を展示しているのだとゆーのだから、これは行くっきゃない!
土日はほぼ埋まっていましたので、平日早退して向かいました。
北海道アイヌの装束であるテタラペや作中でも最初と最後を飾る(?)ヒグマの剥製……。
原画も飾ってます。間近で見られるのうれしい。
とにかく人が多いですけど、合間合間で写真を撮れる(ほぼ撮影OK)うえに皆さん優しいので譲り合いの精神で展示を一通り見られました。
後半は北海道アイヌに限らず樺太アイヌやニヴフ民族など、北アジアの少数民族について文化が紹介されています。
少数民族について知るきっかけを生んだ点で『ゴールデンカムイ』は優れた作品ではないか、と個人的には思っています。
作中で出てきたキサラリ(泣く子供を驚かせる道具)が展示されています。
妖怪は文化を越える(ブギーマン、なまはげ、キサラリ) – 妖怪屋youkaiya.jp
こういった展示品を見ると大阪の国立民族学博物館や北海道のウポポイが気になってきますね〜。
そういえば、天理には大学附属の参考館*1があったな……。
国立歴史民俗博物館でもじっくり見られなかったし……。
一枚だけ国立歴史民俗博物館で撮った写真。
藁の龍。ワラゴン。
あ、話題が逸れてしまいました。
『ゴールデンカムイ』展では上記のような民族文化について紹介するコーナーもありつつ、個性豊かな囚人たちの紹介コーナー*2
囚人のモデルとなった人物の新聞記事もあります。これはなかなか良き展示。
そして、ストーリー順に名シーンを集めた原画が並んでいます。
そしてカラーイラストコーナー、とファン大満足の構成。
カラーイラストの次にある最後のコーナーだけは写真厳禁ですが、漫画アプリでの無料全話配信といい、集英社なかなか太っ腹ですね。
かなり激混みですがゴールデンカムイのライトファンでも楽しめる内容でしたので、足を運んでみてはいかがでしょーか。
展示最後に抜け目なくゥポポイの宣伝&自社の新書チラシが置いてあったの、好き。
では、作者の最推しキャラである谷垣が落ちている写真でオチといたします。
アプンノ オカ ヤン