第六回京都文学フリーマーケットまで残り2日……!
露骨な宣伝を欠かさないことに定評があります。
いよいよ本番です。持てる限りのすべてを出し尽くしたいと思います。島鉄です。
試合に臨むアスリートのコメントの真似事をしてみました。なかなか言う機会が無いので、これからも隙をみては言ってみようと思います。
昨年はオリンピックが、開催されアスリートが幅を利かせてましたが、これからは文学の時代です。
とはいえ、「これからの文学の話をしよう」なんて言えるほど造詣が深くないので、宣伝します。
『埋物の庭Vol.3』電子版で先行発売中!!!
ここまで宣伝すると嫌われそうですが、あんまし売れてないので許してください。
さて、本題に移りますと(←話の転換下手くそ)
Discover 西の方
って記事タイトルは、今回出した同人誌のテーマと被らないよう頭をひねって考えました。IQサプリの序盤に出てくる問題並みの閃き力。
まぁ、単純に、帰省していたんですよね。
2年ぶりに祖母の住む愛媛県へ足を運びました。東回りで行くと世界一周してしまうので、泣く泣く西回りにしました。
ざっとこんなもんでしょうか。
それでは張り切っていってみましょー。
名古屋~大阪編
朝の名古屋駅。12/28夜に私は夜行バスを使い、名古屋駅へと降り立ちました。
いや、フツーに松山まで夜行バスで行ってもよかったんです。しかし……私の手元には三重交通HDの株主優待券がありました。
な、なんと!三重交通HDは名古屋→大阪便という私のために作られたのではないか?と思うくらい使用頻度の高そう(近畿に行くにも四国へ帰省するにも便利)な高速バス路線があります。これで大阪まで行って、関空から松山まで飛行機でひととっびじゃ〜い!
安くて早い(四国内のJRは特急でもそこそこ時間がかかるので)最高のプラン……!
と、名古屋行きのバスを予約したときは自画自賛していたのですが、時価500円に届かない三重交通HDの株主優待券(地元のバス路線や三交インというホテルでご利用になれます)は高速バスには使えず、関空〜松山便はコロナウイルス感染症の影響もあり廃止されていました。
つまり私は届いた株主優待券の注意事項を眺め、廃止された航空便の予約画面を調べて、真相に気づき一人途方に暮れたわけです。
どうしよう。とにかく安く帰省するには夜行バスが吉。
しかし!帰省シーズン(あの頃はコロナウイルスの猛威もいったん鎮まっていました)を迎え、東京―大阪便で安い路線は皆無。こうなると元から予約していた夜行バスで、とにかく名古屋までは行き、そこから青春18きっぷで移動するのが一番安上がりそうです。
実は18きっぷフル活用の鈍行で帰省する試みは4年前にやっています。もう2度とやらない、と思うほど過酷な旅でした。朝5時発で2日間かけて辿りついていますからね。
……どうしても、この道しかないのか。いろいろ考えてみたものの、お財布事情から(帰りの航空券代がそこそこして貧窮してました)名古屋から乗り継ぎ、鈍行で愛媛の最果てへと向かうことにしたのです。
大垣に向かうのは、現在は廃止されたムーンライトながら号での学生貧乏旅行ぶりでしょうか。
座って移動できることに感謝しつつ、大垣駅の雪の量を見て(米原駅が豪雪で麻痺していたら帰省を断念することになる……)不安になりました。
一面の銀世界が広がっています。誰がこしらえたのか、駅には小さな雪だるままである始末。しかしながら幸運にも前日は運休していた東海道線も、29日は遅延こそあれど復旧していました。
望みが繋がれほっとするも、駅ホームは想像以上に人でごった返しています。座れなさそう。そして寒い……。
ズバリ言います。この写真でどこの駅前か分かった方、近畿出身(もしくは鉄ヲタ)ですね?
いつもなら降りて街歩きの一つや二つしているのですが、阪神梅田百貨店、阪急三宮百貨店のどちらも見送ることしかできませんでした。
なぜなら、この時乗っている電車は姫路行の新快速だからです。
姫路までは降りられぬ。
おお!あれに見えるは母なる島、青い国四国ではないか。
沿線が鄙びた雰囲気を醸し出し、しばらくすると姫路駅へたどり着きました。
さあここからが大変です。
姫路までは連結12両編成など、都心へのアクセス・通勤路線としての性格からそこまで混雑しなかったのですが、ここから岡山までは4両編成というヒジョーに地域の交通事情に合わせたローカルな路線になるからです。つまり激混みくんです。
唯一の救いは乗り合わせた家族連れが「マスク鼻までかけんとアカンよ」、「嫌や~」、「ねえ、お菓子食べていい?」って感じのヤンママと小学校低学年くらいの男の子、そのさまを冷静に見つめるちゃっかりした女の子、の会話に癒されたことでしょうか。
もってきた分厚い本2冊はさすがに読めず、岡山まで耐え忍ぶ時間が続きます。
岡山~香川編
ようやく着いた岡山駅。新幹線も止まるだけあって広々したホームです。でかでかと「四国方面」の案内が。
しかし、四国ビギナー*1の皆さん、ここで安堵するのはまだ早い。
四国鈍行の旅は四国に入ってからが本番なのです。なにせ単線で特急が運用されている都合上、その煽りを普通電車はモロに受けているからです。
時計の後ろに見える電光掲示板に表示のある、快速サンポート南風リレー号にてノンストップ(途中駅で特急の待ち合わせがないとは言ってない)で松山へ向かいます!!
Don’t stop me nowです*2。
ちなみにJR四国の普通車はトイレがついていません。3時間半かかろうがお構いなしです。特急の通過待ち時間に駅トイレへGOだ!とゆー姿勢を変えてないのです。
経費の関係もあるのでしょうね。いまや夜行バスもトイレなしは珍しくないですし。
沿線風景はほとんど海か山、田畑と田舎あるあるな景色が広がっているのですが、時たま都会にでます。
このように、沿線で時たま海がとても近く見えるところがありました。こういうところは四国のステキな風景なのではないでしょうか。
穏やかな瀬戸内海を眺めると、米原で降り積もった雪を早朝に見たことを忘れてしまいます。おなじ国、おなじ日なのに不思議な気分。
伊予西条駅ではコキンちゃん(ドキンちゃんの妹みたいな子)がお出迎え。えー、ウソ泣きが得意で、性格はドキンちゃんをも超えるわがままさ、だけども特段悪事を働いていないのでアンパンマンサイド(カバオ含む住民の方々)ともよろしくやってるみたいです。
JR四国はアンパンマンの生みの親である、やなせたかし先生が高知出身ということもありアンパンマン箱推し状態となっています。お子様にはおおむね好評のご様子。
松山編
辺りが真っ暗になったところでようやく松山駅到着!13時半ごろに出発して着いたのは18時前。長いながい旅路でした。とりあえず愛媛県までの移動はこれにて完了。
……そう、明日は明日で県内の移動が待ち構えているのでした。
国鉄時代のような気動車と、白い外壁の向こうに広がるアンマッチなコンクリート柱。
キャプションに「県庁所在地の駅とは思えない」と書くほど”JR松山駅”は四国内でもぱっとしないのですが(なにせ高知駅ですら高架ですし)、いよいよ再開発に乗り出すようです。
コイツはしばらく目が離せそうにありませんぜ。
駅チカのサンルートホテル支配人がYouTubeで宣伝を頑張ってらした記憶があります。
しかし、数年ぶりの帰省でJRの駅前がすっかり変わってしまったことにショックを受けました。
キスケはともかく、駅前のどさんこラーメンがない!!
しかも駅前にあったバッティングセンターもない!!(再開発エリアとモロ被りでした)
https://matsuyama.keizai.biz/headline/2402/
朝も再確認のため撮ったのですが、私の記憶の中の松山駅には元祖インドカレーはなかったような……。
まあ、でも松山といえばJRよりも地場私鉄の「伊予鉄」。
キャプションに書いた通り、610系という大手私鉄のお下がりではない電車が走っており、たまたま撮影できたのはラッキーでした。しかも長旅のテンションからか伊予鉄でしか使えない電子マネーである「ICい~カード」も購入してしまいました。
よほどうれしかったのか2度ツイートしてます。アホや。
ねんがんの ICい〜カード をてにいれたぞ! pic.twitter.com/P4VCJnulAM
— 島鉄 【1/16京都文フリ か-54】 (@pentaro1129) 2021年12月29日
念願のICい〜カードを手に入れたそぞ! pic.twitter.com/BpdwjXAJqm
— 島鉄 【1/16京都文フリ か-54】 (@pentaro1129) 2021年12月29日
さらにさらに、松山市駅からホテルへと向かう路面電車で昔は本数も少なく乗れなかった最新車両のモハ5000形に乗ることができました!
Wi-Fi完備、照明もLEDで明るいです。音も静かなので、製造から半世紀以上経っている釣り掛け式モーターの旧車両が走っている音を聞くと「大丈夫なのかな……!?」とゆー気持ちになります。
新旧入り混じる松山の街。久しぶりに堪能できました。
なんか最後、鉄道の話しかしてないですね。朝からずっと電車に乗っていたから*3おかしくなっていたのかもしれません。
この日は飯屋がほぼすべて閉まっているばかりか、居酒屋も満席続きで3軒目にしてよーやくご飯にありつけました。
「媛っこ地鶏」推しの「花いちもんめ」さんにてしばし海の幸と焼き鳥に舌鼓を打ち、一日の疲れを癒すのでした。
しかし、まだ帰省は終わっていないのです……。
(二日目、愛媛県内編へと続く……)