いよいよ京都文フリまで間近になってきました、島鉄です。
あ、ちなみに私たち「はにわ会」の『埋物の庭』出展ブースは島鉄&いそのTwitterアカウント名にある通り、【か‐54】です。よろしくお願いします。
さて大阪は梅田のお隣、中津にあるcafeカンテ・グランデについて、前の記事で触れたのですが、サラッと触れておくのは勿体ない。
と思ったので同人誌告知も兼ねて、記事をまた書きました。
本当に京都文フリ出ます(しつこい)!!
キタの中心、大阪でも屈指の繁華街である梅田のお隣、中津ですが皆様どーゆーイメージがありますか??
・そもそも知らない。
・唐揚げが有名?(←大分)
・中津行きかー、ってガッカリする中川家のネタ
・阪急京都線だけ通過する駅
・なんかビルめっちゃ建ってる
うんうん、そうですよね。そういう感じですよね。超超超超(どーでも)イイ感じですよね。
一介の旅行者である私には大阪梅田プラザモータープール(最寄り駅は地下鉄中津駅、梅田とは……?あとモータープールってナニ?)が深夜バスの発着場、というくらいしか思い入れのない中津、ですが再開発で最近変貌を遂げているとゆー噂は耳に入ってきていました。
ふむ。すっかり深夜バスを使って大阪に来ることもなくなってしまいましたから、中津には2年くらい行ってないなあ。モータープールの意味が分かるとき、人は大人になる(←ためらわずに新幹線チケット買えるよーになっただけ)のかもしれません。
これは行ってみる価値がありそーです。そんなこと書いておきながら、主目的は前の記事で触れたように、ウルフルズのトータス松本がバイトしていたcafeカンテ・グランデでチャイを飲むこと、なんですけどね。
なんでまたcafeカンテ・グランデを知ったかとゆーと、おなじみ『大阪ストラット』の歌詞にでてきたからです。
大瀧詠一の『福生ストラット』をこてこて大阪風にアレンジしたこの曲、もちろん歌詞もPVもオモロイのですが、この曲のできた背景を知るとコミカルな歌、というだけでない違った面白さが分かります。
『大阪ストラット』では出だしに「梅田行の切符買って」とありますが、無視して徒歩にてまいらん。
このとき、わたしは梅田からcafeカンテ・グランデまでまあまあ歩くことを知る由もなかった。
16分とか言いつつ、寄り道&道迷いで40分くらいかかりました。Google許せじ!
「三番街から茶屋町」の歌詞通り梅田からズンズン北に向かって歩きます。
鳥居はあるけど、仏教施設っぽい謎のビルを発見。
ここが昔は大淀区であったことを示す看板も見つけました。
平成元年の合併で大淀区は消え、北区となりましたがこういうところで大淀、の名前が残っているんですね。
明治以来の長い歴史を持つ行政区であった東区と南区も合併し、今では中央区となりました。
子育て世代に人気の西区だけが現在でも残っています。日本最古の行政区だそうです。
https://mama.chintaistyle.jp/article/oosakashi-nisiku-kosodate/
島鉄はこの日、同人誌の取材のため能勢電鉄に乗り、大阪府最北端の駅へと行ったのですが高架下に能勢の文字を見て感無量でした。思えば遠くに行ったもんだ。
読者に一ミリも共感してもらえない情報を垂れ流したので、有益な情報も載せておきます。能勢だけに(←オモシロポイントです、笑ってください)。
急速に再開発の進む梅田北・中津エリアは高架下もキレイになっています。
なかにはこんなお洒落なワインバルも。梅田を遊びつくした方、ちょっと足を延ばして都会の喧噪から離れた中津に行ってみてはいかがでしょーか。
なかには再開発前の雰囲気を残す住宅もあります。
そんな中、ニョキニョキとタワマンがそびえているので驚きます。
再開発はあらかた終わってしまいましたが、東京でいうと西新宿なんかもこういう雰囲気でしたね。夜行バスの発着場にホテル、タワマン、古い木造住宅……似ています。
道端に突如として現れるアーティスティックな地蔵(?)や若干意味の伝わらない(ボケなのか?)貼り紙を採取していたら、cafeカンテ・グランデ近くまで来ました。
あ!あれは、カンテ・グランデでは?!ぱっと見だと分かりにくいですが、お店は地下にあるのですね。
異国情緒満載です。さっそく地下に潜ってみましょう。
梅田から一駅とは思えぬ静けさ。地下とはいえ光も差し込んでくるので明るい雰囲気です。
すごいところに来た感がありますね。
大阪府のゆるキャラもずやんも「安心して来てや!」とアピール。しかし閉店時間は17時!!16時半にようやく着いたので、大阪ストラットの通り「カンテGでチャイとケーキ」とゆーわけにはいかないかもしれません。
トイレにチャイの作り方と美味しい紅茶の淹れ方が貼り紙で紹介されていました。
本場の紅茶・チャイを楽しめる貴重なお店です。
そして何より、ウルフルズのトータス松本氏がバイトしていただけあって、ウルフルズコーナーも完備(?)。
ばんざーい!カンテに来れてよかった!
30分という短い間でしたが異国情緒とウルフルズ愛を感じながら本格的なチャイを楽しみ、大満足でお店を出ました。
そんなcafeカンテ・グランデのお向かいには、異国情緒と真逆の日本的な施設……ちゅーか神社があります。
せっかくなので参拝してみましょう。
手水が感知式なんて流石都会の神社……と思いきや感染症対策で使用できず。
潔斎(禊)をせずに神域に入っていいのか分かりませんが、冬は正直ありがたいですね。温水の出る手水舎とかないかな。それか温泉施設併設で入浴したのち参拝するとか……。
祭神も豪華です。
アマテラスにスサノオ、クシナダヒメ……。メジャーな神々が祀られています。
天神様でおなじみの撫で牛。天神社の社紋でおなじみ、梅紋がありますね。
いまやソーシャルディスタンスが騒がれてますからおいそれと撫でられませんが。東大寺でおなじみ賓頭盧尊者とかどーなんだろ。
主祭神は素戔嗚尊で、勝守があることから勝負時に詣でる人が多いとか。
富島神社からのボートピア梅田ルートがアツいですね(←テキトー言ってます、すみません)。
参拝時に衝撃的な文言が目に入ったので共有しておきます。
賽銭箱に小便すな!!!!
そんなこんなで帰路に就くころには、すっかり暗くなっていました。
昔ながらの住宅街を抜けて茶屋町めがけて歩いていると、中津エリアの今を象徴するような光景が見られました。
ここ一帯は数年後に訪れると、ひょっとしたら景色が一変しているかもしれません。
古いものと新しいものが同居する都市部。しかしその光景はそう長く続くとは限りません。撮れるうちに撮っとこハム太郎なのだ(←言いたいだけ)。
やや感傷的な気分に浸りつつ茶屋町・阪急三番街を抜け、すっかり大屋根完成前の大阪駅を思い出せなくなっている自分に驚きつつ、阿倍野に帰りました。
そういえば、天王寺駅には昔、南海電車が通っていたのだよな……それも今では忘れられています。
風化する都市の記憶、埋物を保存していかねば……と環状線に揺られながら*1思いました。
最後に、日没後のマジックアワーで撮れた中津の新旧入り混じる綺麗な写真で締めたいと思います。
アテマイス……。
*1:つまりは感情を揺さぶられたわけですね。……しょーもな。