埋物の庭

街中にあるつい見落とされがちで埋もれてしまっているもの(=埋物)を紹介します。

「2018」「ニルヴァーナ鈴木」ほか

こんにちは。いそのです。

最近春っぽいですね。

え、全然感じない?そんなことはない。もう春はすぐそこまで迫っているのです。

 今回は都内の散歩記事です。不忍通り~春日通りを歩きました。

 

「2018」

まずはこの写真をご覧いただきたい。

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おわかりいただけるだろうか…

 

これは不忍通り護国寺近くで撮影した。

画面まんなかに紺色の建物がある。それをじっと見てほしい。 

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拡大してみた

 

そう。確認いただけただろうか。壁に描かれた「2018」の文字が。

驚くべきことにこの建物は今年が西暦2018年であることを主張しているのである。

 

正直、目を疑った。だって普通建物にそんなこと描かない。ずるい。

一戸建てに住んでいる人が家の周りを飾り付けるならわかる。

でもそれにしたって文字は描かない。しかもこれ壁だし。なんか道路にアピールしてるし。

 

しばらくの間しみじみとこの世の不思議に感じ入っていた。

やがて手前の建物から店主らしき人物が出てきたので、怪しまれたら困るし、その場を後にした。

 

それでもやはり気になるぼくは、数歩進むと電柱の重ならない角度からもう一度、2018物件を見る。

するともう一つの事実が明らかになる。

「2018」の左隣の面には「2019」と描かれていたのである。

 

 

 

ニルヴァーナ鈴木」

護国寺を過ぎた坂の途中に春日通りと並走する坂下通りの入り口がある。

この通りには神さびた吹上稲荷神社があり、なかなか素敵だ。

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鬱蒼とした森の反対には立体駐車場が在しまして、結果独特の空間が醸成されている

 

このあたりは住みやすそうだなあと考えてあたりを見ていると、こんなマンションが現れた。写真をご覧いただきたい。

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表札からあふれ出る優しさ

 

ニルヴァーナ鈴木」

そう、このマンションは解脱をしているのだ。

これを建てた鈴木さん(たぶん大家)はいったい何者なのだろう。

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緑色の板のDIY風ベランダと可愛らしい三角窓が気にいっている

 

家に帰ってから調べたら「ニルヴァーナ鈴木」にはなんと月7,7万円から住めるようだ(2018年2月調べ)。

南向き、駅近、物件の雰囲気もよいので、これはもう引っ越し先候補に入れておこう。

 

さて、マンション名に話を戻す。

世の中にはこの「ニルヴァーナ鈴木」のように、注目に値する物件名が数多く存在している。

ぼくはこれからこれら物件を積極的に評価していきたいと思った。なぜなら今回はたまたま遭遇することができたが、いつ物件が本当にニルヴァーナしてしまうかはわからないからである。

というわけで、散歩はにわかに素敵物件名捜索に突入する。

 

素敵物件名捜索篇

2つ収穫があったので報告しよう。

 

(1)「第27宮庭マンション」

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 タイル張りのハイソな雰囲気の物件

 

「第27宮庭マンション」

これは春日通りの大塚公園近くに建っている。

「第27」と番号が付いているのがおもしろい。

団地であれば「~号棟」となるはずであるから、これは「虎ノ門35森ビル」のように「ナンバービル制」を採用していると考えられる。ちなみにナンバービル制、森ビル史は「みつちメモ」さんの記事がとてもわかりやすい。

 

実際、家に帰って調べてみるとその推測は正しかった。 「第27宮庭マンション」は「宮庭マンションシリーズ」の一員であったのだ。

 

 

多くは北参道〜原宿界隈に点在しているらしい。原宿駅の皇室専用ホーム「宮庭ホーム」に名前の由来があると知りちょっと感動した。他物件もレトロで素敵なのでぜひ訪問したい。

 

 

(2)「ケルン大塚台」

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 Ich möchte nach Köln gehen.

 

「ケルン大塚台」

これは春日通りの都電向原駅近くにある。

Kölnというドイツ都市名が採用されるている点がよい。gutだ。

フランス語はたまに見かけるが、ドイツ語はけっこうレアではないだろうか。

そしてこの表札のアスキーアート風のケルン大聖堂がいい味を出しているんだな。

関連して下の建物正面写真をご覧いただきたい。

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 アスキーアートは離れてみるとサーバルちゃんの耳に見える

 

そう、建物の壁は基本タイル地なのだが、正面だけは石造り風になっているのだ。それもまた今度はドット絵的な仕方でケルン大聖堂を表現しちゃっている。なんともこだわりが感じられるではないか。schön!

 

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 名前を知らなかったらたぶん気付かない

 

この物件を見ていてぼくはまたこんなことを思った。

住民のなかには家族で住んでいる方もおられるだろう。するとここで育つ子供もいるということだ。

彼は小さい頃からケルンを意識して成長する。住所を書いたり話したりするときには必ずケルンが登場するからだ。そうしたらその子はある日

「ところでケルンってなんなんだ?」

と疑問に思うのだ。

その瞬間、彼はドイツと繋がる。

そのまま関心が続くなら彼はいつかドイツへ旅行することになるだろう。もしかしたらゴシックなマンションに住んでいるからゴシック建築に関心を持つかもしれない。はたまた思索的な子だったらドイツ神秘主義なんかに惹かれちゃったり。

 

物件名はきっといろんなところにいろんな影響を及ぼす。

 

上に挙げたような子は現れないかもしれない。しかし少なくともこうして物件名に思いを馳せて想像を羽ばたかせる人は現れる。

 

物件名観察、あなたもしてみませんか。

 

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造幣局東京支局跡地。都市に現れた広い空間。ここにはなにができるのだろう

 

 (いその)

いま、ふたたびの川崎へ(後編)

皆さんは脱出ゲームや謎解きゲームに参加したことがあるだろうか?

東京メトロの「地下謎への招待状」や(電車内で謎解き中の人をよく見かける)、アニメとのコラボイベントなどがそれである。

 

われわれは今回初めて謎解きゲームに参加した。

その名は「電脳九龍城財宝殺人事件」

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ちなみに『金田一少年の事件簿』は読んだことがない。

 

ウェアハウス川崎の正面扉に看板があり、せっかくだからやってみようということになったのだ。まあ2時間くらいで終わるかなと思っていた。

 

受付を4Fで済ませ、さっそく謎解き開始!

われわれは与えられた謎に金田一くんばりに頭をひねり、ときにアクションを起こし、挑んだ。

 

おもしろかった。

想像以上の凝り具合である。よくこんなに手の込んだことを思いつくなと関心したよ。

館内は謎目当てに来ていると思しき人がけっこういた。謎解きゲームいいね。

 

事件を解決し外に出ると、もう夕方になっていた。

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印象的過ぎる看板。

 

想定外であった。昼から半日屋内にいたのである。皆さんも謎解きゲームに参加するときは覚悟しておいてほしい。

 

ウェアハウス川崎から京急本線の線路沿いに進むと、八丁畷駅に着く。「畷」が難読。これで「はっちょうなわて」と読む。

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青地に白い文字が映える。

 

ちなみに大阪の高槻市にも八丁畷町がある。

ぼくは「畷」のように変わった、理義字的な漢字を含む地名が好物だ。地名ではないけど、九段下近くの日本橋川に架かる爼橋(まないたばし)とか、いいよね。

 

閑話休題

八丁畷駅から京急川崎駅に引き返したわれわれは、京急大師線に乗り東へ向かった。大師線は1899年に開業した京浜急行電鉄のルーツで、関東初の電気鉄道である。

大師線に乗ったのは二人とも初めてであった。こういう未踏路線は積極的に乗っていきたい。

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川崎大師駅のやけに大きい文字で書かれた案内板。

 

川崎大師駅で降り、平間寺(川崎大師)に向かう。

まっすぐ表参道が延びていて、しばらく歩いた先をいったん曲がり境内に入るとさらに仲見世が続く。

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よもぎまんが美味しかった。画面右に注目。今日はつくづく金田一少年に縁がある。

 

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 初詣の波が落ち着きをみせた1月の中頃である。

 

参詣を終え、再び大師線で東へ。

終点小島新田駅で降車。様子はこんなかんじ。

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貨物列車はエモい。

 

われわれは海沿いの工業地帯をひたすら歩いた。

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闇の中で光り煙を吐く工場。

 

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夜光一丁目。

 

地名の由来は川崎大師創建に関係する。

後に川崎大師の開祖となるお坊さんが夢でお告げをうけ、海の中を探してみると夜々光明と輝く大師尊像が見つかった。これを祀るために平間寺(川崎大師)が建立された。そしてこの土地一帯は「夜光島」と呼ばれるようになった。故にこの地名なのである。

 

海中からありがたいものが光って見つかる寺社の由来、けっこうあるよね。築地の波除神社とか。

 

そろそろお腹が空いたわれわれは、ラッシュ時の山手線なみに本数のあるバスで川崎駅へと帰った。f:id:haniwakai:20180121220747j:plain

このバスは工場で働く人のための路線だろうか。昔はこの辺りに市電が通っていたらしい。

 

市役所前で降り、

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ぺんたろう、おつかれ!

 

ビールを飲み、アイスバインを食べ、

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そのうちドイツで浴びるようにビールを飲みたい。

 

銭湯に入り、

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政之湯は政之湯通りにある。

 

帰路についた。

 

前回初めて川崎に来たとき

「もう2年くらい来ないかな」

なんて言ってたけど、意外とすぐにそのときはやってきたのであった。

 

(いその)

いま、ふたたびの川崎へ(前編)

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川崎駅に降り立ったぺんたろう、もとい、島鉄といその。丸井川崎はもうない。

 

新年明けましておめでとうございます!いそのです。

今年はいろんなところ行きますよ~

 

今回は川崎を歩いてきましたのでその様子を語ってきます。

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サンスクエア川崎。

 

JR川崎駅から川崎ルフロンの方へ南に進むと、サンスクエア川崎が現れる。

さっそく団地好きの島鉄氏は興奮の様子。

NTTドコモ川崎ビルが背後にそびえ立っているのが最高にクールだ。ターミナル駅から5分ほどの場所に団地があることも驚き。

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上から見るとその異様さがわかる。

 

余談だが、ぼくはNTTビルシリーズが好きだ。通信塔が屋上からニョっと出ているかんじがいいよね。

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横浜メディアタワー。神奈川では横浜ランドマークタワーにつぐ2番目の高さ(約253m)。建物本体は22階建てで高さ約100mだが、ビルの上部に約150mにも及ぶ鉄塔が建っており、この鉄塔部分で建物全体の高さの5分の3を占めている。

 

川崎に話を戻そう。

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ぺんたろう大活躍である。

 

サンスクエア川崎は上のプレートに「国鉄川崎駅」とあるように、1985年の建造物。

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それにしても暮らしやすそうな団地だ。

 

このオブジェを見た島鉄氏は即座に

「80年代の香りがする」

といったが、まさに慧眼(というか慧鼻?)である。

 

そして、まっすぐ団地を抜けていくといよいよあの建物が目に入ってくる。

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きたー!

 

皆さんは、九龍城をご存知だろうか?

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Photo by Roger Price

 

九龍城は1993年まで香港にあった巨大なスラム街である。

無計画な増築による複雑な建築構造と、どの国の主権も及ばずに放置された環境は「アジアン・カオス」の象徴的存在として今でも関心を集め続けている。

九龍城砦 - Wikipedia

 

当時の動画や住民へのインタビューなど。

 

実は川崎にその九龍城があるのだ!

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電脳九龍城。造ってくれて本当にありがとう。

なお島鉄氏はペイントによって存在を消されてしまった。

 

その名はウェアハウス川崎。

 

2005年にオープンした5階建てのゲームセンターで、館内は1階から4階まで九龍城を模して造られている。知らなかった人は絶対に行った方がいい。

 

メイキング : アミューズメントパークウェアハウス川崎店 | 星野組 [ HOSHINOGUMI ]

圧巻のメイキング。

 

素晴らしいのはそのデザインだけではない。

ここはゲームセンターなのだ!

平安京エイリアン」(平安のエイリアンではない)のようなレトロゲーの数々!

5階のまったりネットカフェ!

やってる人多いな、ダーツ!

スロットの「左打ちに戻してください」!(音大きくてビビる)

 

われわれは心ゆくままにこの空間を楽しんだ。

そしてなんとなく始めてしまったのだ。

あの、謎解きを・・・

 

(いその)

愛媛帰省とその成果


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新年明けましておめでとうございます。

このサイトを見ている人がどのくらいいるのか謎ですが、一応ご挨拶をば。

 

タイトルにある通り、僕の実家は愛媛にあります。正確に言うと実家ではないんですが、本当の実家はちょうど17年前の年末に潰されて追い出され今では別のアパートになってますんで、僕のなかでは婆さんが住んでる愛媛の家は実家みたいなものなのです。

 

それはさておき。

年末休みを利用して鈍行を乗り継ぎ私は帰省しました。


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そのルートは東海道線をえっちらおっちら九時間半かけて着いた大阪に一泊して……


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瀬戸大橋を渡り

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松山からバスに乗り……

 

およそ十二時間かけて婆さんの家に着くというものでした。気が狂ってるとしか思えない。

帰省客の多さから座れないことも多々あり、痔主として心配だったお尻への負担は案外なかったのですが、めちゃくちゃ疲れました。眼が。

持っていった本6冊と録音したラジオ二時間はすべて読み(聴き)終えてしまいました。

 

そんな道中だったのですが、面白おかしいこともなかったわけではありません。

……面白おかしいというのは嘘です。

ちょっとクスッときたとか(大体疲れのせい)、そんなくらいです。

そんな成果物を挙げていきます。

 

・時間の止まったビル

 
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まずは朝六時に出発し夕方三時に着いた大阪にて、大阪市の肝いりで作られた大阪駅前第一ビルという駅前にも関わらずテナントがスカスカ(テナント料が高いせいだというが)、多々広告欄に空いているところが見られるわりにはテナント以外の広告を認めないという頑なな姿勢(度量が狭いとも)ゆえにポテトローンとかいうふざけた名前の金貸し広告しか見受けられなかった、という大阪の闇を感じさせるところへ向かいました。

 

再開発で活気づく大阪キタのエリア内なのにまるで時間が止まっているかのような駅前第一ビルのなかを歩いていると、いい感じの喫茶店が。

店の前の売り文句をそのまま受け止めると、なにやら店内のデザインが建築として非常に素晴らしいんだとか。よくわかんない。


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とにかく古めかしい(といっても明治のレンガ造りとか町家みたいな古めかしさではなく手の届きそうな昭和高度経済成長期程度の)内装でした。


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なにせコーヒー¥250也。

一度大阪中央郵便局に立ち寄る機会があればぜひ、訪れてみてください。マヅラ喫茶店。

 ただひとつ難点をあげるとすると、大阪第一ビルはトイレに人こもり過ぎ。

綺麗に改装されたためにトイレだけ21世紀のものなのかな?といった具合なのですが、お陰で全く空いてない。

ここら辺は同じく時間の止まった感のあるニュー新橋ビルでも言えることですね。(しかしニュー新橋ビルはウンコ落ちてたからなぁ)

 

 

奈良で犬のようななにかと出会う
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わたくしは奈良県連続訪問記録というのを2012年より続けておりまして、もはや呪縛となっていることは明白なこの記録を途切れさせないために半ば義務感のようなもので昨年は12/25に、そして今年は12/28という年の瀬に奈良を訪れたのです。

そこは奈良県王寺、東京だと同音の王子が、ゲームセンターが駅前にあって都電が走ってる紙の街……といった印象です。

しかし奈良県の王寺は全く印象に残っていない。乗り換えで使ったな、という程度。たしか駅前にパン屋とショッピングモールがあったな、という典型的なベッドタウンのイメージ。

 

冒頭であげた謎の画像と題字を見てもらえば分かると思いますが、王寺はよく知らない二足歩行の犬が支配する街でした。

黒目なのが怖いですよね。安直なホラー映画にありそう。白目剥いたり黒目だけになってみたり、まるでオセロゲームか囲碁のよう。

碁盤は小さなユニバース、そうヒカルの碁にも書いてあったような気がします。

君はコスモを感じたことがあるか、そう黒い目で問いかけてくる雪丸と名乗る犬を尻目に私は夜の王寺に向かいました。

 
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ドローン形態(いわゆるビークルモード)にトランスフォームしている雪丸氏。ビーストウォーズ


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と思ったら封印されていた。

 
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呪いなのかと見紛う102A102Bの彫った文字。彫刻刀で文字を彫ろうとするとこうなるよね。(下手くそ)あと賃貸の店って何?

 

まぁどの店もこんな調子で王寺はチェーンでない飯屋はほぼ存在せず、仕方なく居酒屋でご飯を食べました。

ベイマックスをテレビで流していたのが印象的です。一人で入ったのは私だけだったので、女将さんによくしてもらいました。(食い気味で一人客だとアピールしたのも影響してるか)

ただ、なぜわりと終盤になってベイマックス視聴をやめたのかが気になるところです。

女将さんはエンドロールまで見ないタイプだったのでしょうか。

そんな思い出の街王寺、帰り際に今年はどうもありがとうございます、来年もよろしくと挨拶されたので来年もいかねばなりません。

7年連続奈良県訪問記録達成のために2018年も邁進していく次第でございます。

 

おまけ


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いわゆる西成のドヤに¥700で泊まったのですが(安心してください、楽天トラベルで楽天ポイントを¥1,000分使ったのでこの価格なのです。3桁の本格的ドヤに予約なしで行くほど私は勇敢ではないのです。)、目の前に廃墟と化したホルモン屋がありました。しかも道端に酔っ払ったおっちゃんが倒れてらっしゃるのでビビりました。

怒られないかな?と思いつつシャッターを切ったのですが、おっちゃんは無反応でした。

今思うと毛布を被せてあげればよかったのかもしれません。

 こうして、三畳一間の部屋に潜り込み一夜を明かしたのでした。

 

実家の近くは廃墟パラダイス


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西成のドヤを朝六時に発ち、ようやく夕方の七時半に実家へとたどり着きました。

長かった……。

親戚一同が集うわけでもなかったのですが、正月に帰ったことは今までなく(こういうと薄情なように聞こえますね、東北とか静岡長野に親戚が住んでる人はいいですが、めちゃくちゃ金と時間がかかるので四国に行けなかったのだと思ってください、お願いします。)、暖かかった実家は室内気温13度を1度も上回ることのない隙間風の入ってくる家と化していました。

寒い。エアコンなぞという軟弱なものは当然ありません。家は夏を旨として作れと誰かが言っていましたが、アレは間違いです。

夏涼しく冬暖かいを旨として作るべきです。

よく分かりました。

しかも台所と居間の仕切り戸が壊れたとかで薄っぺらいカーテンだけになってるし、大きな窓が多いわりに日は全く差さないし……。

風呂場の洗い場と浴槽の大きさの比率(よくて8:2)がおかしいことは前々から承知していましたが、この家を建てた大工は相当腕がアレだったのではないか……と改めて思いました。

そんな家にも正月は来ます。紅白歌合戦が職場の有線ともろ被りで仕事してる気分になったり、芸能人格付けチェックでGacktが連勝している姿を婆さんと見守ったりしている間に新年はやって来たのです。

 

ようやく正午、すなわち元旦とは呼べなくなった頃合いに私と母と妹と伯父さん(無職)は初詣に向かいました。

初詣先の家のすぐ裏手にある神社は昨年執り行った爺さんの葬式でも世話になった由緒あるところです。

この神社は城跡に建てられているからなのか、およそバリアフリーの観点からは遠いめちゃくちゃ段数多い上に段差があるわりに急、という階段を登らねばならず、新年初膝壊しといった風情でした。

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商店街は正月休みなのか永久に休みなのか判別のつかない店が立ち並び、ちょっとお茶でもしようと歩いてみるもほとんど店がないばかりか、住宅街ですら廃墟と化す始末。

 

冒頭の写真はそんな廃墟の多い街のなかでもいち早く廃墟となった映画館です。

猫のすみかとなってました。幸せな余生と言えるでしょう。


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可愛らしくちょこんと映画館の入り口で出迎えるミラー。真正面には廃車が。素敵なカップルですね。


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忘れ去られた街、といった風情のところにはいささか皮肉めいた看板です。

廃墟に残された写真や家具、着物……思い出を拾ってくれる人はどれくらいいるのだろうか?(実家に大量の段ボールでまとめられた母や伯父の本、通信簿やらはおそらく廃墟となってもそのまま残りそうだと感じました。)

 


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 新作映画。いつの……なんでしょうか。

2002年公開のものばかり、最近だ!と思いましたがもう15年以上昔。

平成もすでに30年。15年もあれば満州事変を起こしたのちに中国と一戦交えてアメリカに奇襲をしかけ、原爆投下、新憲法公布くらいはできるくらい時が経ったわけです。

感慨深いですね。

 

とかく、時間のうつろいというものは早く儚いものでございやす。

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しかしながら、幼き頃母と歩いたこの川は変わっていないなぁ……


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と思ったらでっかいフジができてました。

中四国住まいでない人むけに話すと中四国地域では最大手と呼べるスーパーで、中四国最大級のショッピングモールのエミフルを作ったことで有名なのがフジなのです。レストランといえばジョイフル、スーパーといえばフジとマルナカ。それが四国。)

 

そんな廃墟と変わりゆく町並みを見ながら温度計が9℃をしめす部屋で眠りに着いた翌日、去る一月二日の朝九時に爽やかな空気の伊予の奥地をあとにしたのでした。

 

あぁ、寒かった。

 

今年の初マイブーム

レ・ロマネスク キスケCM 日常を楽しく変えてやる篇 - YouTube

JR松山駅前には温泉、カラオケ、ボウリングといった老いも若きも楽しめるキスケBOX(高田馬場にもそんなBOXがありましたね。)なる施設があるのですが、そこの元締めたる株式会社キスケのCMが年末年始テレビで流れておるわけです。


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そこに出演されていたキスケ応縁大使たるレ・ロマネスクさんが完全に脳裏に焼きついて離れなくなったのでこの場をお借りして紹介させていただきます。(え、レ・ロマネスク知らなかったの?という人もなかにはいるでしょうが。)

 

 CMで歌詞を変えて使われていた、「祝ってやる」もさることながら、ご本人たちのビジュアルもなかなかインパクトが強い……。

ボーカルのTOBIさん(細長い方)はほぼ日でコーナーをもっていたので、ご興味あればぜひ見てください。いかにひどい目に遭ってきたかということがわかりますので。

 

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今年一年おめでたいといいなぁ。

長々とすみません。

おわり。

島鉄) 

渋谷区の区章

中目黒駅から目黒川を越えてちょっと坂を登ると交差点に出る。鎗ヶ崎交差点。

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渋谷区の区章をはじめて見た。「渋」を図案化しただけだけど、なんかいい味出してる。

ちなみに「渋」の旧字「澁」は「止」が3つもある。この「止」は足の象形で、足がもつれるさまから、「とどこおる」の意味を表す。そこに水を付し、水がなめらかに流れない、しぶるの意味を表すそうだ(『新漢語林』)。

渋谷駅周辺はたしかに人が多くて足がもつれるなあ、と妙に納得がいった私であった。(いその)

 

 

鎗ヶ崎。やはり地形に名前の由来が!確かに台地が鎗っぽく尖ってる!

Vol.27 地名で読む街の歴史【恵比寿・代官山・中目黒編】 | 東京の高級賃貸マンションなら[東京レント]

Google マップ

 

水海道

茨城県常総市の水海道を訪れた。つくば市に来たついでに、川を見に自転車で向かってみたのだ。(遠い)

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小貝川の福岡堰。ダムとちがい流れ落ちる水を間近で見られる。興奮!

 

水海道は「すいかいどう」ではなく、「みつかいどう」と読む。変わった地名だとずっと思っていたけど、地名の由来について調べてみると二説あった。

①湛水(たんすい)しがちな低湿地にある集落説 

http://baba72885.exblog.jp/9194869/

坂上田村麻呂がこの地で馬に水を飲ませた(水飼戸:ミツカヘト)説

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E7%B7%8F%E5%B8%82

①の説は他の水海道という地名の場所(結城市とか岐阜市)でも同じ環境だから説得力があるけど、ぼくは②の方が好きだ。名前の由来に歴史的人物でてくるかんじ、いいよね。(空海、太子、義経、家康…)

 

水海道駅周辺をぶらぶら歩いていると面白い名前のバス停があった。

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まったく偶然にも近くには常総線の踏切がある。写真奥に写っているのがおわかりだろうか。   

…ナイスすぎるバス停名ネーミング!率直なのがよい。

 

道路に水海道市(2006年からは常総市)のマンホールを見つけた。ウグイスかわいい。

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市の木のカシの枝の上に、市の鳥ウグイス、そしてバックには市の花サクラ。「I LOVE MITSUKAIDO」が実にいい味を出している。

 

つくば市への帰り道、小貝川に差し掛かるあたり、道路標識を見るとこうなっていた。

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小貝川が~~と流れている。のどかな記号だ。

 

小貝川と水海道と鬼怒川をめぐる想像以上の冒険ができた一日だった。

(いその)

 

丸の内支線と方南町

東京は山ノ手線の内側にいくことがある人は地下鉄丸ノ内線をご存じでしょう。

6両編成の若干小さな電車で銀座線の次に作られた古い地下鉄(……なんだけど外を走っている区間もアリ)です。

 

そんな丸ノ内線、さらに短い3両編成で中野坂上から支線が延びてることはご存じでしょうか?

これはまさしく地下鉄の中の埋物といえるのではなかろーか。(正確には埋線?いや地下鉄道なのだからして埋まってるのは当たり前か


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そんな丸ノ内支線の終点、方南町に行く機会があったので載せます。


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Mb03、の駅ナンバリングが暗いのは前までm03という駅ナンバリングが振られていたのを変更したからなんですね。

そんな方南町は立正佼正会のお膝元。期待して行った信濃町は案外フツーの(三色旗に目を瞑れば)町でしたし、方南町もフツーの町なんでしょうか?

 
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地下鉄の出口を出るとすぐにこんな情景。懐かしい感じのアーケード街です。ここほど短くはないですが、大阪の日本橋とかもこんな形のアーケードですよね。

うん、フツーの町だわ……。

 

写真にも写っている通り、京王バスがバンバン走っていまして感慨深かったです。

ここは京王線の縄張りだったか。

ふと東の方を見ればドコモタワー、なるほど京王電鉄の一大ターミナルである新宿も近いですしね。 

 

ふらふらと方南町中央通り商店街を歩いていると八百屋やら本屋やら懐かしい雰囲気の店が並んでいます。

ここは下町だったのか。

八百屋さんがCDをテントの軒先からぶら下げているのと商店街の電柱から尾崎豊の卒業がBGMとして流れているのがgoodです。

あと商店街唯一のコンビニはスリーエフ(埋コンビニといえよう)。

久しぶりに見ました。


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商店街を突っ切った先にお寺さんが。東運寺さん。

埋物いや埋仏ですね。

ここが東運寺となったのは入谷のお寺と合併したからで、元々は釜寺と呼ばれていたそう。なるほど、それで釜寺カフェなのね。

 

寺の起源を読むとなにやら安寿姫と厨子王丸伝説に関係しているそうで、山椒太夫に釜茹でにされそうだった厨子王丸の身代わりとなった身代わり地蔵(いわゆるひとつのScapegoat Jizou)を本尊として釜寺を建立したのが始まりだそう。


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 また釜寺というだけあって本堂の屋根に大釜が乗っかっています。

これは厨子王丸が釜茹でにされそうになったことから。現在乗っかってる釜は戦後すぐの本堂焼失後に信者が寄進したものだとか。

 

さて参拝しますかね。

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住職もこうおっしゃられてることですしね。

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この気持ち分かりますね。お墓に手を合わせるのも大切ですが、ご本尊もまた同じくらい大切です。

 

コンビニに入ってなにも買わずにチケット発券やら料金支払い、印刷だけするようなものです。……主に私です、すみません。

 


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そんな東運寺の境内から素晴らしい団地が見えたので行ってみました。

 

わ、すごいなこれ。

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そこそこの坂の途中に建っているのでした。

この坂の途中でイチャイチャしてる高校生カップルがいたので、彼らの邪魔をしないようにソォ~ッと団地の方へ向かいました。

 

ベンチがなぜか設置されてたので座ってボォ~ッとしてました。

この団地、正式には都営方南二丁目アパート10号棟と言いまして1974年から1975年頃に建設されたそうですね。

都営方南二丁目第2アパートというのもありまして、こちらは2000年建設のピカピカ団地です。

 

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good-bye団地。ここも歴史と共に埋没した建物ってことでいいですかね?(苦しい?)

 

東京一地味(?)な丸の内支線の終着点である方南町には素敵なお寺と団地がありました。


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島鉄